どの趣味もそうですが、ちょっと無駄に横文字を並べたがったり、専門用語をならべたりしがち。それはそれで面白いので、あーだこーだというのもヤボってもんですが、あえてネタにするのも一興でしょう。今回はある意味、間違って定着してしまった釣り用語を、ちょいとイジってみましょうか。では、ヒラス兄貴に、ヤズっち、よろしゅうたのんます〜。
「ポイント」は正確には「?」を指す言葉!
ヤズ「あの、防波堤の角のポイントはいっつも、アジが釣れるしや。ちょっと移動して、あの磯場のポイントも、結構いけてるんや….」
ヒラス「ヤズ。そんなに連呼してたら、レジェンド田辺哲男センセにしばき倒されるで」
ヤズ「なんや!? ワシ、哲男センセの悪口でも言ってたか?」
ヒラス「あほ。哲男センセはアメリカのバスフィッシングシーンで活躍されて、向こうの釣り用語を日本に広めた立役者でもあるんやで。間違った言葉の使い方してたら….」
ヤズ「してたら??? 」
ヒラス「バスボートの先端に括り付けられて、そのまんま宗谷岬に激突かまされるで!!」
ヤズ「そりゃ、堪忍やで。で、何が間違いなんや?」
ヒラス「ポイントってなんや?」
ヤズ「ポイントちゅうたら、魚がよお釣れるポイントやないかい。アジのよう釣れるあそのこポイントは気抜いたら、隣のツバス叔父に場所とられるから、朝イチにいかなあかんねん。って何の話や?」
ヒラス「その、ポイントちゅう言葉が使い方間違ってんねん。それ、本来は”岬”を指す言葉やで。だから連呼してたら、田辺哲男センセは激おこぷんぷん丸やで」
ヤズ「また、どえらい死語出してきたな。岬ってあれやな。翼くんのパートナーやんな」
ヒラス「昭和か!」
ヤズ「ほうか〜。まぁ、岬も魚が釣れる一級ポイントやしな! あ、間違ってつこてしもた。でもや、ヒラス兄貴。じゃあ、なんて言えばええねん。めんどくさいやっちゃな」
ヒラス「せやな。正しくはスポットって言うのがええんちゃうか?」
ヤズ「……。いまさらやな。なんか、スポットってこう、なんちゅうか、語感が締まらへんわ〜。「よう釣れるポイント」って聞かされるのと「よう釣れるスポット」って聞かされるんやったら、やっぱり前者のほうがワクワク感あるやん。なんか、ポテンシャル高いやん? 逆にスポットって、デートスポットって感じで、ちょっと弱いわ〜。あかんわ〜」
ヒラス「じゃあ、今回は例文やのーて、スポットを魅力的な感じに表現してみぃ!」
ヤズ「あの、キビナゴが泉のようにわんさか湧く堤防の先端は、ワイのGスp…」
ヒラス「シモネタはそこまでや!! ちゅうことで腕磨きやぁ!!」