11月初旬に行われたサーティフォーの東京湾取材! そこで捉えたのはアジングのパイオニアメーカーとして注目される同社の新機種! 驚きの55t高弾性+ナノアロイ®テクノロジーマテリアルをまとった最新機種で尺アジ連打、そして40upも数本飛び出すなか、この新機種がパフォーマンスを発揮してましたよ!
ADM63V Ⅲ with nanoalloyと記された型番から推測すると….
サーティフォーのCEOとして精力的に、先鋭的なアジングタックルを投入する家邊克己さん。その家邊さんを直撃だ!
【Profile】
家邊克己・やべかつみ
アジングのパイオニアメーカーとして知られるサーティフォーの代表。エステルラインなどを使う現代アジングの基本を作り出したレジェンド。様々な釣りに精通し、その知見、アジングに関する深い知識から開発される商品は、徹底した現場主義。開発に時間をかけて妥協なくアイテムを仕上げる姿勢が多くのアングラーの支持を得ている。
今回、開発中のロッドは55t高弾性カーボン+ナノアロイ®のブランクだとお聞きしましたが?
家邊「実は会員向けにエギングロッドを作った時にナノアロイのマテリアルには注目していまして。55tの高弾性と組み合わせたら、なかなかいいロッドがサンプルで上がってきまして。高弾性で、うちの最近の傾向からは、ちょっと外れるかもしれませんが、非常にシャープなアクションのロッドです」
55tにナノアロイテクノロジーというのは、ちょっと高弾性&最新鋭すぎますね。
家邊「ナノアロイのおかげで、シャキっとしているんですが、安心感のある粘りのあるアクションに仕上がっていて面白いですよ」
スペック表記からすると6ft3inになるのでしょうか。6ft3inの長さは比較的、スタンダードではありますね。
家邊「40cmクラスのアジもスーッと無理せずに手元に寄ってきましたよね(笑)」
触らせていただきましたが、感度も抜群ですし、スッとティップのブレが気持ちよく収束して、それでいて心地よい粘り感。ホントに軽いジグ単が抜けるように飛んでいきますし、ちょっとびっくりしました。キンキンの竿の性格を持っているのに、なぜこんなにしなやかなんだろうと。リフト時にも魚が暴れないので、スーッと素直に寄ってきますね。
家邊「おもしろいでしょ(笑)」
ロッドのマテリアルとしては非常に調整の難しい高弾性カーボン。ブラックバスのフィネスな釣りや、アジングなどの繊細なリグを使うようなフィッシングシーンでなければなかなか特性を活かせない、ロッドデザイナー泣かせのマテリアルだが、やはり家邊さん、高い実用域でバランスをとられています。ナノアロイ技術の出現により、高弾性カーボンの使用ハードルが下がったとは言われていますが、55t採用には驚きました。
家邊「来年のフィッシングショーにはお目見え予定で開発をすすめていますので、お楽しみに。今日は40cmアップも2本、30cmアップのアジは相当釣れましたから、良いテストになりました。東京湾のアジング、すごいですね」
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