SNSや各種メディアで活躍中のアングラー、ぶんちゃん(石川文菜さん)の実釣連載記事がルアーマガジンソルト誌上(12月号・10/21発売号から)でスタート! どんな状況でも、釣りを楽しむことに全力のぶんちゃんが、連載を通してさらにパワーアップしていく過程を追っていきます! 初回は、杉山代悟さんを講師として迎え、ショアジギングに挑戦! 果たして、その結果は…!?
ぶんちゃんの講師はこの方!
【講師】
杉山代悟(すぎやま・だいご)
小学生の頃からエリアトラウトのトーナメントで活躍し、史上最年少で『マイスター』の称号を獲得。
ソルトは地元の駿河湾を拠点にショア、オフショアで腕を磨いている。
【Profile】
石川文菜(いしかわ・あやな)
釣り具メーカー「ジャッカル」に勤務し、プロモーション等を担当、SNSや各種メディアで情報を発信中。
ソルトフィッシングはオフショアを得意とする。鹿児島県出身。
実釣フィールドは、駿河湾三保エリア(静岡県)
手軽にエントリーできる「SLSJ」で、基本操作を学ぼう!
ぶん「私、ショアジギングをきちんとやったことがないんですよ。オフショアのジギングは経験あるんですけど。代悟先生、よろしくお願いします(笑)」
ということで、最初に杉山さんが用意したカリキュラムが、スーパーライトショアジギング、略してSLSJ、スタート!
杉山「いきなりヘビーなタックルだと大変なので、まずは軽いタックルでショアジギングの基本操作を身に付けましょう。ちなみに今は青物が回ってきていないので、ターゲットは小型のオオモンハタなど根魚がメインになります」
この時短養成コースは、初日の実釣が午後遅い時間からスタートだった影響も大きいようだ。
ぶん「秋の日は釣瓶落とし、ですからね」
杉山「そう。釣るために落とすべしです。わかってますね!」
生徒と先生の会話は噛み合っていないような気が……。
杉山「基本はメタルジグを投げたらフリーフォール。底がわかることが大事。で、着底したらすぐにシャクって中層付近まで探り、反応がなければ底を取り直します」
ぶん「SLSJは、アジングタックルをちょっとゴリッとさせたくらいで手軽に楽しめますね。ビッグバッカージグの15gは良く飛ぶし、着底もわかります」
杉山「その調子で底付近を探ってください。オオモンハタ狙いで」
そして迎えた夕マヅメ、獲物を手にしたのは代悟先生だった!
杉山「シラスを喰ってますね」
ぶん「だから小さなメタルジグが良かったんですね」
杉山「タングステンのラスパティーンTG15gのコンパクトなシルエットが効きました!」
この日の実釣は、この1尾で終了。翌日は、青物狙いに挑戦!
杉山先生、推奨! ショアジギング入門に最適なメタルジグとは…!?
推奨ジグ① 後方重心で飛距離抜群!
ビッグバッカージグ[ジャッカル]
ビッグバッカージグ【SPEC】
●重量:10g(42mm)、15g(47mm)、20g(54mm)、30g(62mm)、40g(68mm)、60g(78mm)
●カラー:11色
●価格:550円~830円(税抜き)
杉山「SLSJは20g以下のコンパクトなメタルジグを使います」
そこでぶんちゃんが選んだのがビッグバッカージグ15g。
ぶん「後方重心で投げやすいです。フックが標準装備で手軽に使えるのもおすすめです」
杉山「ビッグバッカージグは飛距離をいかして広範囲を探ったり、遠距離のナブラ撃ちに有効。フォールが速く、底付近をゆっくりネチネチ探りたいときも活躍します。シャクリもフォールも鋭いアクションで魚を誘い、ただ巻きでもしっかり泳ぎます」
推奨ジグ② スライドアクションが青物を狂わせる!
ビッグバッカージグ スライドスティック[ジャッカル]
ビッグバッカージグ スライドスティック【SPEC】
●重量:15g(67mm)、20g(73mm)、30g(85mm)、40g(93mm)、60g(107mm)
●カラー:11色
●価格:610円~830円(税抜き)
良型青物に備えて溶接リングで接続
杉山「スナップは青物に伸ばされることがあるので、溶接リングをリーダーに結び、ジグのスプリットリングを接続します」
ぶん「なるほど。スライドスティックもフック標準装備で手軽に使えます」
気配がなければ、幅広いレンジ(水深)を探るべし!
実釣2日目は、小~中型青物狙いのショアジギングに挑戦。
杉山「このエリアは30~40gのメタルジグをメインに使うので、ライトショアジギング(LSJ)の範疇ですね」
杉山さんが手にするロッドはBRS-S96ML-LSJ。中型青物までをメインに開発されたLSJ専用モデルだ。
ぶん「私はBRS-S96M。先生が選んでくれました。ショアジギモデルより、か弱い女性でも軽快に操作できるそうです」
使うメタルジグはビッグバッカージグスライドスティック30g。
杉山「青物に実績抜群のジグで、ぶんちゃんはしっかり底が取れるように最初は40g」
ぶん「攻め方は、昨日と同じでいいんですか?」
杉山「基本は一緒です。ただ、青物はどこで反応するかわからないので幅広いレンジを探ってください。ピッチの早いシャクりが効くこともあります。あと、海面の変化を見逃さないこと」
ぶん「海面の変化?」
杉山「潮目、ボイル、ナブラ、鳥が旋回してるとか。ナブラが立てば表層を狙います」
だが、朝マヅメの時合いは何も起こらず、夕マヅメまで頑張ってもナブラが立つこともなく実釣終了。
杉山「時季的な問題で青物の回遊が少なく、僕たちの前には回ってきてくれませんでしたね」
では、ぶんちゃんのほぼ初めてのショアジギングを評価すると?
杉山「きちんと底も取れていたし、シャクりもできていました。ワカシ(ブリの幼魚)が多い7月だったら、確実に釣れてたでしょうね。問題があるとすれば」
ぶん「な、なんです(汗)!? 」
杉山「飛距離をあと1.5倍出すこと。そうすれば釣果は1.5倍以上伸びますからね」
フィッシングクイーンを目指す上で、一つの課題が浮き彫りに。
ぶん「次回、かっ飛ばします!」
あ、いや、次回はタイラバ予定で投げないんですけど…。
ルアーの飛距離を伸ばすコツは、「垂らし」の長さ!
ぶん「飛距離を伸ばすコツは?」
杉山「もう少しタラシを長めで投げましょう。僕は、リーダーがひとヒロ強で、結び目がトップガイドに入らないくらいタラシをとります」
このアドバイスでぶんちゃんも飛距離アップ。
杉山「女性としては十分な飛距離。でもフィッシングクイーンを目指すなら1.5倍。30gで100mオーバーですね」
ぶん「指を放すタイミングが合えばまあまあ飛ぶ。でも、ミスも多い。修行しなくちゃ、ですね」
ぶんちゃん&杉山先生が使用したタックルを紹介!
■使用タックルデータ(上から)
【ぶんちゃん使用】
●ロッド:BRS-S96M(ジャッカル)
●リール:TP XD4000XG(シマノ)
●ライン:PEライン1.5号
●リーダー:フロロカーボン20lb
【杉山さん使用】
●ロッド:BRS-S96ML-LSJ(ジャッカル)
●リール:TP SW4000(シマノ)
●ライン:PEライン2号
●リーダー:ナイロン40lb
【SLSJで使用】
●ロッド:BRS-S86ML(ジャッカル)
●リール:エクスセンスCI4+C3000M(シマノ)
●ライン:PEライン0.8号
●リーダー:フロロカーボン3号
杉山さん使用ロッドは、ショアキャスティングロッドシリーズ、BRS(BAY,RIVER,SURF)のショアジギ専用モデル第2弾のBRS-S96ML-LSJだ。
杉山「30、40gのメタルジグの使用を想定したパワー設定。中型の青物まで楽しめ、僕の地元の駿河湾一帯は、この1本があれば楽しめます。ショアジギングなので太めのラインを使い、不意の大物もくるのでガイドフレームはすべてダブルフットで強化されています。60g前後をメインに使うならワンランクパワフルなBRS-S100MH-SJですね」
ショアジギングをやってみて
「思っていたより手軽。でも、魚を探すのが難しい」
今まではショアジギングって、ゴリゴリのタックルにメタルジグをたくさん持って、重装備でやる釣りだと思っていたけど、今回、SLSJから入らせていただいて、こんなに手軽に楽しめるんだ、とびっくりしました。今まで身構えていてソンした(笑)。
難しかったのは釣り方というよりも、魚探しですね。オフショアは魚探があるし、菅釣りは絶対に魚がいますよね。ショアジギングは潮目を探ったり、ナブラを見つけたりしながら、自分で探さないといけない。状況判断の大切さを学びました。