アジングは「ただ巻き」と「フォール」の釣りを覚えるべし!



近年ソルトルアーゲームの中で人気急上昇中の「アジング」。秋はアジの活性が非常に上がりやすく、数もサイズも出やすいため、アジングを始めるにはうってつけなシーズン! そんなアジングの基本を教えてくれるのは現在各メディアで引っ張りだこな大人気アジングアングラー・トミー敦さん。今回はいよいよ実践編! アジングの肝であるルアーアクション、動かし方について徹底解説!



教えてくれるのはアジング界をリードするスペシャリスト

カウントダウンをしながら、アジがいるレンジ(水深)を釣っていく

ただ巻き』と『フォール』のどちらに反応が良いかをまずは見極める。

トミー「最初はただ巻きするだけ、フォールさせるだけでも良いです。アジの反応があればそのレンジに絞り、より反応するパターンを見つけていきます。

習性的にパパッとアクションさせると反応しやすいので、ただ巻きちょんちょんやフォールの合間に軽くシャクってやると喰いやすいです

アジが好きな動きとは?

アジはイレギュラーな動きと落ちていくものが好き

トミー「水平に動いていたルアーが急にダートしたりするようなイレギュラーな動きにアジは弱いです。落ちていくものにも反応が良いですね」

この習性を利用しない手はないのだ!

アジングにおける『ただ巻き』と『フォール』とは?

横の動きか、縦の動きか? 反応が良い動きを見つける

リールを一定速度で巻き続けるのが『ただ巻き』で、横移動することから『横の動き』という。リールを巻かずにルアーやリグを落とすことを『フォール』といい、縦移動するので『縦の動き』という。

トミーアジは基本的にどちらかの動きに反応します。合間にロッドをちょんちょんと軽くシャクって喰わせの間を入れてやるなどで、アジの習性を利用するのが効果的です」



ただ巻きのロッドアクションとは?

合間でちょんちょんと軽くシャクる

ただ巻きだけで喰う場合もあるが、合間に2~3回程度軽くシャクリを入れるただ巻きちょんちょんが基本的には効く。

トミー「横の釣りは一定レンジをキープしやすいメリットがあります」

フォールのロッドアクションとは?

ロッドを倒しながら落としていき、引き上げるときは立てる

ロッドを倒していきながら落としていく。

トミー「そのほうがアタリを取りやすいからです。落としたらロッドを立てて引き上げ、また落とします。縦の釣りは幅広くレンジを探れます

トミー「それから大事なのがラインテンションです」

テンションを掛けてアタリを出しやすくするのでしょうか?

トミー「基本的に吸い込むアタリなので、テンションを掛け過ぎると針掛かりしづらいことがあります。理想は張らず緩めずのテンションを維持してやることです

竿先から垂れたラインがU字を描いている状態で、魚が吸い込みやすく、アタリも取れますから」

『ラインテンション』とは?

張らず緩めずの状態を覚えると釣果が上がる

ラインの張り具合のことで、張った状態をテンションを掛ける、緩んだ状態をテンションを抜くという。

トミー「張り過ぎるとアジが吸い込んだときにジグヘッドが口の中に入りづらくなるので、張り過ぎず緩め過ぎずの適度なテンションにしてやります

一番大事なことは?

トミーレンジです。カウントダウンで底まで何カウントか、アタリのレンジは?といった具合に把握していきます。20カウントで着底する場所の10カウントあたりにアジがいるという感じで見つけていきます」

アジングにおける『レンジ』と『カウントダウン』とは?

着水と同時に1、2、3…と数えていき、該当レンジを知ること。20カウントで着底、10カウントでアタリがあるという使い方をする。

トミー「カウント20で底に着くなら10カウントで中層、5カウントで表層と中層の間、15カウントで中層と底の間とレンジを把握できます。あとは魚がどのレンジにいるかです」

投げる場所は?

扇状に順番に投げる

扇状に広く探っていけばどこかにいる

扇状にキャストしていくと、アジがいればどこかでアタる。

トミー「ここと決めつけずに広く探りましょう。アジの反応があれば、そのレンジを重点的に探り、正解の釣り方を詰めていきます



アジが見つからないときは?

エサ釣り師がアジの居場所を教えてくれる

アジが釣れている場所にはたいていエサ釣り師がいる。

トミー「サビキ釣りの人がいたら精度が高いです。いなくてもアミエビが堤防の上に落ちている場所は大いに期待できると思います」

次回はいよいよ最終回!アジの釣れるタイミングについて解説致します!

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