【12月の推しゲー】ボウズ回避の定番にして奥の手!『カットテールワーム』【#ゲーリーつり部でシャキーン!!】



アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップをもっともっと有効活用するため、各ワームのスペシャリストが基本からシークレットまでをルアマガプラスの読者にも公開しちゃいます!! 気温と水温の低下に伴って、バイトがだんだんと遠のく12月の推し! は『カットテールワーム』!! 解説は中部エリアの若手注目株・ツカコウこと塚本康平さんにお願いしました!!



“ツカコウ”ってどんなアングラー?

知らない人も多いと思うので、まずは#ゲーリーつり部・部長の河辺裕和さんに聞いてみました。

塚本さんて、どんな人なのでしょう?

河辺「まず、とっても背が高い!! こっちが見上げるくらいムダに高いんだよ(笑)。五三川と大江川を良く知っていて釣りも上手い。陸王オープンでは不幸なトラブルで優勝を逃しちゃったらしいけど、あの2日間ハガーで20尾くらい釣ってたんじゃないかな? 見た目はイマドキっぽく感じるけれど、挨拶や受け答えもしっかりしてるし、間違いなく注目すべき若手アングラーのひとりです」

【Profile】
塚本康平(つかもと・こうへい)
中部エリアの超メジャーフィールド五三川と大江川で腕を磨き、キャリア5年めとは思えないほど圧倒的経験値を積んでいるスーパーロコアングラー。陸王オープン予選ではネットの不具合でBブロック5位に甘んじたが…『ツカコウ』の名前をぜひ覚えておいてほしい。五三川のオカッパリガイドとしても活躍中。身長190センチ!!

河辺さんが太鼓判を押す塚本さんが、これからの時期に多用するのが『カットテールワーム』の3.5インチと4インチだそうです。

どんなリグで、どんなアクションで使うのでしょうか? 

ここからは塚本さんの原稿でお届けします!!

小魚にも甲殻類にもなる、マルチなワーム

誰もが知っている、そして使ったことのある『カットテールワーム』(以下、カットテール)。いまから5年ほど前、僕が初めてワームでブラックバスを釣ったときに使用していたのが、まさにこのカットテールでした。その日以来ずっと使い込んできたわけですが、バスに口を使わせる力はまったく衰えることなく、常に一軍ラインナップに君臨し続けています。

その名のとおり、カーリーテールをスパッとカットした、まるでベイトフィッシュの尾びれのような形状が最大の特徴。このテールがナチュラルかつ繊細なアクションを生み出すだけでなく、リグセッティング次第ではエビなどの甲殻類系が跳ね上がるような強い動きも演出可能。まさに“変幻自在なワーム”なのです。

カットテールには3.5インチから10インチまで7サイズのラインナップがあり、それぞれがさまざまな時期、さまざまな場面で活躍してくれるのですが、とくに寒さが厳しくなるこれからの時期に僕が多用するのは、最小サイズの3.5インチ、そして定番の4インチです。

水温の低下とともにバスの活性が下がり、よりセレクティブになってくるとルアーパワーに頼らざるを得ない状況も多々あり、そうなるとこれらひと口サイズのカットテールがさらに威力を発揮してくれるのです!

食わせを意識するディープ狙いのダウンショット

時期的に釣果が安定するのはディープ。ディープに落ちてじっと動かない、もしくは動きの鈍いバスに対して有効なのがダウンショットリグです。

このリグでは3.5インチをメインに使用します。

食わせに特化しているため、3.5インチをセット。フックはDSR132#6(ハヤブサ)、シンカーはスリムダウンショットシンカー1.8グラム(レインズ)。ワームをボトムから浮かせ、バスの目線より少し上で誘うイメージで使うためリーダー長は約20センチ。

4インチもアリなのですが、シェイクを多用するため、わずかなサイズの違いで波動が変わり、バイトに持ち込めるか否かが決まってしまうのがこの時期のディープ。より繊細なアプローチで食わせるイメージですね。

ディープのバスはボトムの岩やオダなどに依存していることが多く、そうしたカバーを見つけることができればチャンス大! ゆっくりとズル引きしている最中に何かしらの変化を感じたら、シンカーだけを障害物にスタックさせロングシェイクしてください。

ここぞというスポットでは一点で長く誘うことも多く、だからこそ波動が強すぎず弱すぎない3.5インチが有効なのです。

ナチュラルに見せて、フィーディングバスを違和感なく食わせるノーシンカーリグ

もちろん12月であっても、すべてのバスがディープに落ちるわけではありません。タイミングによってはちょっとしたブレイクの一段上でフィーディングを行なうヤル気のある個体がいて、そうした魚に効果的なのが4インチのノーシンカーリグです。

ゲーリーマテリアルならではの高比重ゆえ自重が約3グラムあるため、フィネスタックルであれば相応の飛距離を稼ぐことが可能。ブレイク上のフラットが射程範囲となります。

オススメのセッティングは2つあって、ひとつはマスバリによるワッキー掛け。もうひとつはオフセットフックでのいわゆる順刺しです。

上/ワッキー掛けのフックはDSR132#6(ハヤブサ)、下/オフセット順刺しではT・N・Sオフセット#2(ハヤブサ)を使用。ロッドワークによるアクションとスナッグレス性の違いで使い分けてください。

どちらもアクションは水平姿勢でのフォールがメインとなりますが、前者はふわふわとシェイクしながら一定レンジをキープしつつ横方向へ誘うのも効果的、後者はセルフウィードレスのためスナッグレス性能に長けていてなおかつスリ抜けが良いため水中に伸びたレイダウンなど障害物周りで重宝します。

いずれにせよフィーディングで上がってきたバスに対してよりスローに、かつより自然体でバイトに至らしめるのがノーシンカーの強味。

狙うスポットに合わせつつ、バスの反応を伺いながらローテーションしてみてください。



メタルバイブさながらのリフト&フォールで、リアクションバイトを誘うヘビーネコリグ

リアクション要素満載のヘビーネコもこの時期に必要不可欠なリグです。こちらはカットテール4インチに1.3グラムのネイルシンカーをセット。3.5インチのほうが小ぶりな分、たしかにスピード感が出せますが、フォールが安定するからか、ボリュームが効くのか、釣果面で4インチが勝っています。

いろいろ試した結果、ヘビーネコにも4インチがマッチすると判明。フックはDSR132フィネスガードTYPE-D#6、シンカーはTGネイルシンカー1.3グラム(レインズ)。食わせのワームという先入観を取り払って、メリハリのあるアクションを!!

杭などの縦ストラクチャーやブレイクを狙い、バスの目の前にフリーフォールでスッと落としてあげるイメージで使います。

ロッドワークはまんまメタルバイブ! 

パパンっとロッドで跳ね上げて、スッとフォール。その繰り返しでリズム良く探っていきましょう。

このリグではボトムに着いた瞬間にテールの微振動が生じます。そのアクションがバイトのきっかけになることもあるため、着底後はすぐに次のアクションへ移らず少しタメを入れるのも効果的ですよ。

メタルゲーム的な要素を含みながらも、バイトしたらゲーリーマテリアルなので離すことなくしっかりフッキングできます♪

12月の推奨カラーはコレ!!

カットテールワーム3.5インチのオススメカラー!
カットテールワーム4インチのオススメカラー!

ダウンショットでの使用がメインとなるカットテール3.5インチはナチュラルなカラーが実績高し! 定番の194や透明感のある305、そして名前のとおりナチュラルな306を多用しています。

ノーシンカーリグとヘビーネコリグの4インチはシルエットがはっきりする286や341といったダーク系が有効。そしてこれから冬の時期にパワーアップするのがアカムシ系カラーの008です。

これを参考にして、自分のイメージに合った色を選んでくださいね!!

その見た目から食わせに特化していると思われがちですが、リグしだいではリアクション的な誘いもできてしまう“変幻自在”な『カットテールワーム』。タフコンディションにひるまず、思いのままに使いこなしてみてください!!




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