さて、編集部にジャッカルのルースターギアマーケット(RGM)のロッド+αが届いたので、ちょっと部屋で触ってみたわけですが….。どんなアイテムかと言うと、スタイリッシュさがウリな延べ竿が2種類、そして、コンパクトなスピニングロッドが1種類。それに付随する小物類…。なるほど、なるほど。このブランドでジャッカルがやりたいこと。ちょっと妄想してみました。
最初は釣りキチ以外の人向けかと思ったのですが、そうであり、そうじゃなかった件
実は、メーカーサイドからこのRGMのコンセプトや商品について解説を受けた時、このアイテムのターゲットとしている層をこう感じました。キャンプとか旅というイベントに、釣りというエッセンスをスマートに取り込む提案なのではないかと。
ようは、本核となる「遊び」に「釣り」というとてつもなく面白いエッセンスを注ぎ込むことで豊かになりますよ。つまり、釣り人に向けた発信ではなく、その他の遊びにハマっている人に向けて、釣りもどう? あ、釣りは泥臭い?? いやいや、スマートにできるのでやってみてください。みたいな感じかな〜と思ったわけです。また、正攻法的な解釈として、釣りをしたことがないという人のための、最初の一歩を助けるブランドでもある気がしました。
メーカーサイトを見ていても、そういうニュアンスが十二分に感じられるので、ブランドコンセプトの解釈はそう間違っていないように思います。
これは記者の個人的な見解になりますが、釣り人にキャンプって、親和性がすごくありそうですが、実はあまり無いと感じています。なぜって、生粋の釣り人って釣りしか頭にない人が多いですから、キャンプも一緒に楽しもうなんて余裕のある人、思考を持つ人って希少種です。
でも、逆はあるんです。キャンプが好きな人が、ちょっと釣りをやってみたいなぁ。キャンプがメインなんだけど、イベントのひとつとして釣りをやってみたい。面白そうだなぁ。1時間とか2時間、イベントとしてはさみたいんだよね。あ、なんか食べられる魚とか釣れたら面白そうじゃん!
と、まぁ、そういうタイプの遊び方を意識する人は、きっと多い。実際に、RGMはどちらかというと後者の人たちに響くラインナップじゃないかなと思ったわけです。
釣り? まぁ、エサをつけて垂らしてのんびり遊ぶもの。これくらいの認識の人たちに、いやいや何を釣りたいの? ならこういった道具で、これを揃えて、あー、そんなんじゃ魚は釣れない。なんて講釈聞かされた日にゃ、「ああ、めんどくさい」ってなってしまうことも考えられます。
そうですが、キャンパーの皆様ってのは道具にコダワリがありますから、ギアとしてかっこよくないものには、ちょっとそそられない。100円ショップの釣り道具とか、ダサいじゃん。じゃなくて、どうせならちゃんとしたものを使いたいよね。と考える人も多いはずです。本格的に講釈されると、引いてしまうけど、道具は本物が欲しい。
なるほど、そういった人にピッタリだな。と思った次第です。所有欲をそそられるギア感がRGMはかなりありますから! しかも、釣りのコアメーカーとも言える、あのジャッカルが提案する道具ですから、釣り道具としては一線級。ちゃんとした道具としてススメられる安心感はとても良いです。
さてさて、でも、見出しで、釣り人向きでもあるといった理由を最後に書きます。ガチガチな釣り人だって、他のものが趣味だったりする人もいますよね。旅が好き、写真をとるのが好き、食べに行くのが好き、温泉が好き。でも、目に入った水路が気になる。水たまりだけど、なにか泳いでる。橋を渡ると水面を必ず見てしまう。仕事で出張いってたら、そんなの、しょっちゅうです、なんて人。
そんな人の琴線にも触れるのではないかと思うわけです。
RGMシリーズの良さのひとつって、単純にコンパクトだというだけでなく、スタイリッシュさだと思うのです。
例えばなんですが、今日は釣りじゃなくて家族と旅行だぞ。釣具は持っていかないぞーと。確かに、旅行がメインなんだけど、夜、ちょっとスキがあるよね。旅館のそばの防波堤気になるよね! とか、なんか旅行先のマップ見てたら、梅花藻が生えてる用水路が見えるんですけど! あそこ何いるの?? もしくは、仕事の営業廻りのサボリーマン。ちょっと癒やされるぐらいいいじゃない? 的な。
そういう釣りには、これぐらいのスタイリッシュさと釣りへの動線のコンパクトさは武器になると思うのです。
こっそり、InstagramやFacebookに釣果を載せたいんだけど、どうせなら映えたほうがいいじゃないですか。そうなってくると、やっぱりちょっとしたギア感というか道具感というか、コテコテじゃない感は素敵だと思うのであります(この、旅行、キャンプ、仕事がらみのちょい釣りは、コテコテの釣り人だけでなく気になるトコロ)。
ちなみにですが、気になるシリーズのお値段。機種によるのですがRGMの価格帯は1万前半から2万円前後となっていて、釣りをやっている人にはやや高価に映るかもしれませんが、パーツやギア感、ブランドとしての完成度を鑑みると、ソコで拒否する人は、そもそもこのギア向きじゃないかもしれません。結論として、良い塩梅な価格帯だと思うのであります。
見つけた水辺でただ「釣りをする」というコンパクトさがいい
釣りと聞くと用意するものがたくさんあって面倒くさい。餌を付けるのが気持ち悪いなんて人も多いはず。ガチ系の人が聞いたらナンテコッタイと思われるかもしれませんが、いやいや、気持ちは良くわかります。RGMコンセプトのいいところは、そういった煩雑さを一切排除した釣りへのアクセスのコンパクトさです。
RGMにはPOKE BAITという専用の餌が売られています。餌で有名なヒロキューとのコラボ商品となっており、海、川、湖、どこででも何かしら釣れるであろうハリ持ちの良い餌です。それに専用のライン、浮き、ハリが付いたオールインワン・ラインセットが販売されています。
結ぶって所作も必要ないくらい簡単にできることがパッケージの裏面に解説されています。のべ竿タイプのRGMには、これをロッドにセットして、餌をつければあっというまに釣りができてしまう。
こんなに簡単な釣りへの動線(導線)って、あまりありません。これぐらい気楽でありながら、道具はちゃんとしたメーカーが本気で作っている。
ということで、かなり気になる道具になっております。少しの間だけ、サンプルで編集部でお借りできるとのことなので、早速、サボりに行ってこようかなと企んでいる、記者なのであります。