今年度DAIWAシーバスロッドで6年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした『LATEO(ラテオ)』。6年という歳月を経て、満を持してリリースされたこのロッドは、シーバスロッドで圧倒的な人気を誇る同社の『morethan(モアザン)』の遺伝子を引き継いだだけでなく、ビギナーからエキスパートまであらゆるアングラーのパフォーマンスを最大限に引き出すことが出来る、死角なき“究極のスタンダードロッド”として生まれ変わった。
LATEO(DAIWA)
上位機種をも脅かすハイスペック
シーバス用スタンダードクラスモデルが、ハイエンドに迫るNEWスペックを擁して新生「R」シリーズとしてデビュー。HVFナノプラス&X45によるブランクス、そしてカーボン製エアセンサーリールシートの採用で、操作感と感度が大幅にアップされた。
品番 | 標準全長 | 継数 | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | ルアー重量(g) | 適合ライン・ナイロン(lb) | 適合ラインPE(号) | 価格 |
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86ML | 2.59 | 2 | 134 | 117 | 7-35 | 8-16 | 0.6-1.5 | 2万7000円 |
90ML | 2.74 | 2 | 142 | 123 | 7-35 | 8-16 | 0.6-1.5 | 2万7500円 |
93ML | 2.82 | 2 | 146 | 124 | 7-35 | 8-16 | 0.6-1.5 | 2万8000円 |
93M | 2.82 | 2 | 146 | 138 | 10-50 | 10-20 | 0.8-2.0 | 2万8200円 |
96ML | 2.90 | 2 | 149 | 129 | 7-35 | 8-16 | 0.6-1.5 | 2万8200円 |
96M | 2.90 | 2 | 149 | 143 | 10-50 | 10-20 | 0.8-2.0 | 2万8700円 |
100ML | 3.05 | 2 | 157 | 137 | 7-35 | 8-16 | 0.6-1.5 | 2万8700円 |
100M | 3.05 | 2 | 157 | 150 | 10-50 | 10-20 | 0.8-2.0 | 2万9700円 |
100MH | 3.05 | 2 | 157 | 153 | 12-60 | 12-25 | 1.0-2.5 | 3万200円 |
106M | 3.20 | 2 | 164 | 160 | 10-50 | 10-20 | 0.8-2.0 | 3万200円 |
110M | 3.35 | 2 | 172 | 163 | 10-50 | 10-20 | 0.8-2.0 | 3万700円 |
110MH | 3.35 | 2 | 172 | 175 | 12-60 | 12-25 | 1.0-2.5 | 3万1200円 |
今回ラテオを解説して頂くのは東京湾シーバスに精通するカリスマショップ店員!
今回はルアマガプラスのシーバス連載「月間攻略予想in東京湾」でもお馴染みのキャスティング日本橋店スタッフの小出さんに実釣を交えながら色々と解説をして頂きました! シーバス歴20年以上の小出さんにNEWラテオはどう映るのか!?
インプレ場所は都内屈指のシーバスポイント
今回インプレッションに訪れたのは豊洲周辺の運河筋。東京湾を代表する港湾部ポイントで、イワシなどのベイトの入りも良く、当日は多くのアングラーが釣りをしていた。
NEWラテオはどんな竿?
ラテオといえばDAIWAシーバスロッドシリーズの中核を担う存在であり、ハイエンドモデルに匹敵するスペックを優れたコストパフォーマンスで仕上げた初心者~中級者向けのモデルだが、今回6年ぶりのフルモデルチェンジとなりどのような進化を遂げたのだろうか?
小出「まずラインナップですが、今回のラテオはLクラスがなく、ML、M、MHのラインナップになっています。それは東京湾は勿論、全国的にみても現在のシーバスゲームが重いルアーを使う傾向にあるということなんですよ。
またロッドも全体的にファストテーパー(先調子)になっており、小さいルアーも使えて小ワザを効かせられるようになっている。今までのシーバスゲームは、普通に投げてゆっくり巻けば釣れていましたが、今はドリフトや、ダートアクションなどをさせないと喰わないシーバスも増えてきて、よりテクニカルな場面も増えている。そのような状況に対応すべく、モアザンが培ったテクニカルな要素を組み込んだのがこのNEWラテオです。
エントリーユーザーは勿論、モアザンシリーズを使い込んでいる人にも素直に使えてしまう、現代のシーバスシーンにおける究極のスタンダードロッドなんです」
小出「自分が今回使ってるのは86ML。8ft6inでこの軽さと感度なんで繊細な釣りは勿論、女性などにもオススメ。湾奥と呼ばれる遊歩道があって柵があって足場も良く、スニーカーで釣りができるようなアーバンサイドエリアでは一番使いやすいモデルです。
先述したように前モデルよりもファーストテーパーでシャキッとしてる分、ルアーも使える範囲が広くなっていて、MLクラスで7~35gまで使える、東京湾のオカッパリのシチュエーションとしてバチ抜けのような軽いルアーから20gを越える鉄板バイブレーションまでカバーできるので、この1本は東京湾奥を1年中楽しめるロッドです。
自分は普段上位モデルのモアザンエキスパートを使っているのですが、ホントに遜色がないくらい。ずるいですよねww」
HVFナノプラスがもたらす驚異のテクノロジー
小出「前モデルのラテオで使われていたHVFという素材は、誰でも簡単に投げられ、釣り初心者にはうってつけの素材ではあるのですが、釣りをやり込んでいるエキスパートな方々だと、しなやかであるが故、コントロールや飛距離を出しづらい部分がありました。
しかし今回NEWラテオに採用されているHVFナノプラスは、前モデルに搭載されていたHVFより大きく進化しています。DAIWAが独自のロッドカーボンのノウハウであるHVFに、東レ(株)のナノアロイ®テクノロジーが加わることによって、軽量かつ高感度でシャッキとしながらも、強度と粘りをもたせることが出来るようになりました」
小出「HVFナノプラスを搭載したNEWラテオはしなやか且つ、シャキッとしているので、誰でも簡単に投げられるのはもちろん、上達していくとコントロール性能も、飛距離もUP、シーバス釣りの技術上達を後押ししてくれるブランクスに仕上がっているんです。
高弾性のロッドですが、魚が掛かったときは粘りが効いてしっかり曲がる。30cmクラスのエラ洗いの多い小型のシーバスでもバラしにくくなっています」
小出「このHVFナノプラスを搭載したラテオで釣れるようになったら、ハイエンドモデルであるモアザンなどに搭載されている『SVFナノプラス』のロッドに持ち換えたときにその良さもさらに分かるし、自身の釣りのスキルも大きく向上すると思いますね」
徹底的に見直されたガイドバランス
小出「NEWラテオのキャストフィーリングの良さロッドの素材だけでなく、ガイドセッティングにも秘密があるんです!
ロッドの元ガイド(リールシートから数えて一番根本にあるガイド)その次の6番ガイドまでは糸が広がっているのですが、さらにその次の5番ガイドにかけてチョークしている。このガイドセッティングは糸がバタつかなく、ティップに絡みづらく、糸の抜けが非常に良くなり、飛距離も出しやすいんです」
エアセンサーリールシート
小出「リールシートはDAIWA最新鋭のエアセンサーリールシートを採用しており、高強度且つ軽量化され、操作性アップにも貢献しています。
デザインもハイエンドモデルであるモアザンと同じブラック×ゴールドを基調としたデザインで非常にクールですよね!」
バリスティックLTとの愛称が抜群。
小出「バリスティックをはじめ、LTモデルのリールシリーズとの相性が非常によいです。
DAIWAのスピニングリールはLT(ライト&タフ)になり、スプールが小口径化され、PEラインの放出が非常にスムーズになりました。それがNEWラテオのブランクスやガイドバランスとも相まってさらなる飛距離アップが望めます!
NEWラテオ96Mに、PE1号を巻いたバリスティックLT4000-CXHを組み合わせで、リアルスチールTG30g(DAIWA)を投げたら100m以上の飛距離をラクラク出せました!
ミドルクラスのロッドでこの飛距離は革命的ですよ!
勿論フリームスやセルテートで組み合わせでも良いですが、ロッドとリールのカラーリングの組み合わせがバリスティックだと非常にカッコいいんですよね!」
釣れるルアーアクションが出る竿 =『釣れる竿』に仕上がっている。
小出「シーバス釣りをしながら何年も釣具店に勤務していますが、その中で「釣れない竿」も多いんです。
感度は良くても魚が口を使ってくれない、やたらルアーが動きすぎてしまったり、中には「ルアーの動きが死んでしまう竿」もあったりするんです。そのようなロッドを見てきた中で、NEWラテオはルアーの動きがちゃんと出ていて、しっかり食わせられるようなベストなアクションが出せるロッドに仕上がっています。
やはり6年というハイエンドロッドを作るのと同じぐらいの時間をかけて作りこまれているので死角はありませんよね。この竿でシーバスフィッシングをはじめたら間違いなく上手くなる人が続出する。自分がシーバスフィッシングを始めた20年前じゃ考えられませんよ!(笑)」
小出さんおすすめのモデルは?
86ML
小出「86MLは先述した通り、ベーシックな釣りからテクニカルなゲームまで楽しめるオールラウンドなモデルで、どこにいっても使えるモデルです」
93ML
小出「湾奥で釣りをする人でも河川で釣りをする機会が多いのであれば、93MLが良いかもしれません。8ft6inでも河川で釣りをできないわけではないのですが、「ちょっと短い」と思ってしまうんです。9ft3inであればウェーディングでもロングキャストが決まるし、河川で非常に扱いやすい。勿論都市港湾部でも使いやすいので1本だったら今の時代は93MLでもいいのかなとも思います」
96M
小出「96Mは対応ルアーのウェイトがMAX50gなので、デイゲームの河川のオープンウォーターで30g近い鉄板バイブレーションをバンバン投げたり、最近秋に流行りの120mmを越える大きいルアーが使いたいならおすすめの1本です」
上記の写真は10月に小出さんが、NEWラテオ96M×バリスティックLT4000-CXH×モンスターウェイク156F(すべてDAIWA)という組み合わせで釣り上げたグッドコンディションのシーバス。
昨今港湾部でも120mmを越えるような大型のルアーを使う機会が増えている。
11月より全国の釣具店でデリバリー開始!!
小出「どの番手を選ぶかは個々の通うフィールドにもよりますのでじっくり考えてみてください。もしそれでも悩むようであれば釣具店でスタッフに相談して頂ければと思います!」
小出さんが勤務するキャスティング日本橋店でもNEWラテオが入荷しており、ラインナップも豊富に取り揃えられている。東京のみならず全国各地のフィールドにおいて、シーバスゲームをより高次元に楽しめるスタンダードロッドとして、初心者からエキスパートまでより堅実な釣果ををもたらしてくれるだろう。