ジグ単よりも狙えるポイントの幅が拡がるフロートリグ。そのデメリット面を克服し、さらなる進化を遂げたのが「シャローフリーク(アルカジックジャパン)」を使った“Fシステム”。
リグるのも簡単でトラブルレス、そしてより広く探れるという三拍子揃ったフロートリグを、提案者である藤原さんが徹底解説! 今回はシャローフリークの各タイプの使い分けをご紹介。
解説して頂くのは近畿圏のアジングフィールドを熟知した、アジング王バトル2代目王者!
【Profile】
藤原真一郎(ふじわら・しんいちろう)
大阪府在住。地元でもある大阪湾はもちろん、日本海側も含めた近畿圏のアジングフィールドを知り尽くす。Fシステムなど独自の釣法を展開。その結果、本誌のアジ…
解説して頂くのは、多彩なアイデアを武器にアジング道を突き進む天才クリエイター
3タイプのフロートで表層からボトムまで全レンジ攻略!
藤原「Fシステムを投入する際、晩秋ならガンガン潮が効いている場所へ直接入れるより、少し潮が緩んだポイントがおすすめ。そのなかでも離岸流みたいに払う潮があれば最適ですね」
これからは水温が低下。より安定している場所が良いという。
藤原「温排水みたいな流れがあればベスト。沖の潮流とバイパスが繋がったかのようにして、回遊している群れが接岸してくるんです」
晩秋は潮通しの良いエリア+エサの溜まる緩い反転流
基本は、地形を大きく見て岬と岬の延長線上を大きな群れが回遊。そこから接岸するには、離岸流のように沖へ払い出す流れにのってくることがある。また、潮通しが良い表面だけではなく、寒くなってくると潮が緩んでエサが溜まっているワンド状の部分にも付いていることがある。
その沖へ向かう流れのなかで釣りをすれば良いんですね!
藤原「そこへFシステムを通していくんですが、どのレンジに群れがいるか。それをチェックしてきます」
普通のフロートリグは表層だけだが、3タイプのフロートを使い分けることで全レンジをチェック可能だと藤原さんは話してくれた。
藤原「まず表層はフローティングタイプのシャローフリークF。中層からボトムまでチェックできるのはシャローフリークダイブとエクスパンダの2つ。それぞれジグヘッドは0.5g前後を基本に使い、シャローフリークのタイプを変えていくだけで良いんです」
シャローフリークF15.0g(アルカジックジャパン)
沖の表層をスローに誘い重いジグでボトムも攻略
沖の表層をスローに誘えるのがフローティングタイプの最大のメリット。速い動きでは口を使わないアジもこれで喰わせられる! さらに、1.5gといった重いジグヘッドを使えば超スローにボトムへ落ち(パラシュートモード)、根がかりしやすいポイントも絶妙な浮き具合で攻略できる。
シャローフリークD16.6g(アルカジックジャパン)
カウントを刻むことで全レンジをチェック!
ダイブはキャストしてすぐに引いてくれば表層、少しカウントを取れば中層、さらに沈めればボトムと全レンジをチェックできる。
藤原「上から10、20、30…とカウントしていって、アジの群れがどこにいるか? 塗り潰していくようにレンジとボトムの地形を把握できます」
シャローフリークエクスパンダ(アルカジックジャパン)
遠投性をさらにアップし浮力も自由自在に調節可能
藤原「シャフトにより飛行姿勢が安定。抜群の飛距離を持ち併せています。フローティングとシンキングがありますが本体自体は同じ。どちらもリグった状態のままバランサーを変えるだけで浮力をワンタッチで調整できる。細かいレンジ攻略も容易です」
レンジチェックも自在にできてしまう!
藤原「最近では全層チェックがしやすいダイブでまず探っていきます。大型アジが付きやすいボトムの瀬といった地形変化も軽いジグヘッドを使っていますので、根がかりを回避しつつチェック可能」
手前のかけ上がりなどもフロートがジグヘッドに干渉していないので抜群の感度で伝わってくるという。
藤原「レンジと地形をチェックしながら、スローに誘って喰わせることができるんです」
アクションはスローにスイミング+シェイク、もしくはリフト&フォールで誘う
フローティングは表層をスローに引いてスイミングさせ、シェイクを混ぜてアクション。もしくは、フォールをさせてからシェイクしていくリフト&フォール。ダイブもエクスパンダもこのリフト&シェイクが基本。パラシュートモードはボトムを跳ね上げるようにして誘っていこう。
パラシュートモード用のジグヘッドは1.5g
パラシュートモードでは1.5gのジグヘッドリグを使用。ボトムへ落ちたら即、根がかってしまうようなキツイ根の上でもOK。コブラヘッドタイプは軽くシャクってやると跳ね上げられるので効果的。
次回はFシステムを使うにあたり藤原さんオススメのロッドとワームをご紹介致します!