ルアーマガジン・ソルト読者投票によるその年の人気タックルを決めるランキング企画「タックル・オブ・ザ・イヤー(T.O.Y.)」。
もちろん、雑誌や動画など、各種メディアで活躍するプロアングラー達にもT.O.Y.が存在する! 今回は「湘南の覇王」と呼ばれ、激戦区での徹底的な現場主義から生み出されたランカーハント術、またその経験をもとに作りあげられたルアーは圧倒的な人気を誇り、現在シーバス界で最も輝く漢の2019年最も印象深かったルアーをご紹介!
探求心と情熱で激戦区を生き抜く「湘南の覇王」
久保田剛之が選んだ2019年「俺のT.O.Y.ルアー」
ゲンマ110S(メガバス)
久保田「入射角が狭いのでアクション発生時は水を切り裂いてナチュラルに動きますが、体高を高くすることでS字に近いアクションが出せるようになっています。そのぶん手元にもある程度の手応えが伝わるので、水中のどこで、何をやっているかが判りやすくなっています」
スペック
●タイプ:シンキング●全長:110mm●自重:21g、29g●カラー:全14色●価格:2100円(税抜き)
水を切り裂くスイミングプレートがキモ
久保田「発売直前まで、今シーズンずっとテストを繰り返してきたシンキングペンシルで、相模川で100センチと91センチを獲っています。これまでは自分が監修したこともあり、手詰まりになるとカゲロウに頼ることが多かったんです。ただ、水押しが強くアピール力のあるルアーなだけに、何度も投げることは難しかった。
でも、ゲンマは水を押すのではなく切り裂くので、プレッシャーを掛けずに攻め続けることができるんです。その切り裂き性能に大きく関与するのが、アゴ下に設けられたスイミングプレートです。一般的なシンペンはボディで水を切り裂いて進むので、意外と水抵抗はあるんです。しかし、ゲンマは先端のスイミングプレートで水を切り裂くので、水に対する入射角が狭い。当然抵抗は減るので、よりナチュラルな存在として、スレ気味の魚にも口を使わせることができるんです。本物のベイトより喰われやすいアクションを意識しています」
久保田剛之の“裏”T.O.Y.
カゲロウ124F(メガバス)
久保田「今年のベストではありませんでしたが…何だかんだ言って、苦しい状況下でも釣らせてくれるルアーですね。特にサイズを求められる取材などでは、最後の抑えでカゲロウを出せば『何とかなる!』みたいな(笑)。ボックスにい入っているだけで安心するお守りです」
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