根魚やアジなどを狙うライトゲームはソフトルアーが中心になりがちだが、そこであえて「プラグを選択肢に加える」ゲーム展開を提案するのが長崎在住の入江さん。実は多彩に攻められるプラッギングライトゲームの魅力を、実釣で解説してもらった。
教えてくれるのはショアロックからライトゲームまで精通する九州の雄!
高アピールルアーで探り、反応があれば喰わせルアーにチェンジ!が、王道
重要な条件は「潮流」と「シェード」
今回実釣取材が行われたのは入江さんのホームとする長崎県大村湾。そしてなんと! 午後の12時半からスタート。こんな日中に根魚やメバルをプラグで狙っていくとのことだが、果たして・・・
入江「不安そうですね(笑)。大丈夫ですよ、デイゲームで重要になる条件はシェードと潮流です。この要素をしっかりと見極められれば、プラグでの釣りが楽しめます」
シェードと潮流、ですか?
入江「最初に入るスポットは、大村湾が外海とつながる水道付近。ここは潮通しが良く、メバルや根魚エサとなるベイトが流れてきやすい。こういう場所は一級です」
潮流が当たる場所がいい?
入江「そうです。潮流という要素に、さらにシェードが絡んでくればベストです。ここなんて最高ですよ」
と、入江さんが指し示したのが下記の写真。
入江「潮流がしっかりと当たりつつ、堤防の下がえぐれていてシェードとなっている。このシェードに対して、タイトにルアーを通すことで、中に潜むターゲットが反応してくれるんです。プラグで狙えば答えが出るのも早いし、楽しいですよ」
潮流+シェード、2つの条件が絡むスポットを狙う
潮流が当たる場所には、ベイトとなる小魚なども流されてくるため、メバルや根魚が捕食するのに最適な場所。つまり、高活性のターゲットが潜んでいる可能性が高い。プラグでゲームを組み立てるなら、高活性のターゲットが潜んでいそうな場所を中心に狙っていこう。
そう説明しながらLGバイブをキャスト。見事、メバルを捕獲!
日中は、堤防の壁に生える海藻やえぐれなどに、メバルや根魚が潜んでいる。全レンジをトレースできるバイブレーションは、そういった場所を効率よくチェックしていくのに効果的だ。
ルアーの持つアピール力の違いで展開に変化をつける!
LGバイブは比較的ナチュラルなタイプだが、それでもアピール力は高い方に分類される。まずは、ハイアピールルアーで足元をチェックし、チェイスなどの反応があるけどバイトしない場合は、シンキングペンシルにローテし、アピール度を下げて狙うのも効果的。
入江「バイブのようなアピール度が高めのルアーでチェックして、反応があればシンキングペンシルなどのナチュラルアピールのルアーで喰わす、というローテも効果的なので、試してみてほしいですね」
水押しの強いバイブレーションと比較し、シンキングペンシルのアピール力はナチュラル。ターゲットの反応しやすいレンジまでカウントダウンし、リトリーブで喰わせるという使い方が効果的だ。