どんな釣りもわかりやすく丁寧に教えてくれるビギナーの味方『ヒロセマン』こと広瀬達樹さんがエギングの基本をご紹介! 産卵期前の春先は大きなアオリイカが狙えるグッドシーズン! この記事でエギングの基礎をしっかり覚えてフィールドに繰り出してみよう! 今回は春のエギングにおけるとっておきの攻略法を広瀬さんに教えていただきます!
前回おさらいはこちら!
前回はエギングにおける動作「シャクリ」と「フォール」について解説させて頂きましたが、今回はこれからの春時期におけるシーズナルテクニックを教えて頂きます!
決して難しくなく、むしろ初心者には簡単過ぎるかも!?
合言葉は「ステイホー…」じゃなくて「ステイボトム」!!
エギングの基本的なシーズナルについて
春は産卵の大型のイカが狙え、秋は数釣りが楽しめる
イカは春に産卵して、夏に孵化して、秋にかけて大きくなる。冬になるとキロアップまでに成長し、それがまた春に産卵するという1年のサイクルで寿命を終える。春は最も大きいイカが狙えて、秋はコロッケサイズの数釣りができるのがセオリー。
しかし近年では海水温の上昇や黒潮などの影響により、場所にもよるが1年中エギングを楽しめたりもするのだ。
春は“ゆったりとした”誘いが効果的!
季節は現在春真っ盛り。エギングで春特有の誘い方などはあったりするんでしょうか?
広瀬「冬に深場へ落ちたイカが、産卵のために沿岸部に戻ってくるのが春です。産卵に絡んだ大きなイカが狙えるのですが、春はまだ活性が低い場合が多いので、ゆっくりと大きくジャークして誘うのがいいですね。海底にエギを30秒以上置いておく、ボトムステイも有効ですよ。この釣りで釣れるイカはデカイですね。スローな誘いだけだと飽きられてしまうこともあるので、たまに強くシャクってみたりと、強弱を入れることも大切です」
春に効果的なのがボトムでのロングステイ
春のデカイカに効くのが底でエギを放置しておく誘い方。海底で置いていても、潮の影響でゆらゆらとエギが動いてそれが誘いになっているのだ。長いときは30秒以上止めておくことも。イカはエギをじーっと見て、そおっと近づいて抱きにくるぞ。
春はボトム付近をじっくり攻める、まずはこれを基本の考え方として春のイカを攻略してみよう。
広瀬「春は冷え込みで深場に戻ることもあるので、浅場も深場も同時に狙える場所がおすすめ。また、イカが産卵をする海藻があるポイントもいいですね。そういった場所は粘る価値ありです」
実績の高い場所で腰を据えて回遊を待つ
秋はどんどんランガンして高活性のイカを探していくが、春は実績のある場所で回遊を待つのが効果的。一級スポットには良いサイズのイカが沖から入ってくるかもしれない。潮が動き出す、流れの変化のあるタイミングで釣れることが多い。
広瀬「エギングは、投げてシャクって落とす、これ以外の動きはありません!つまり…超シンプルな釣りであるということです!他の釣りに比べても非常に覚えやすい釣りなので、ぜひこの春にはじめてみてください!」
もしイカがかかったら・・・・・
イカとのファイトはラインは緩めないで一定のテンションをかけ続ける
イカは水を吐いて後ろへと逃げようとする。ロッドを立てたままラインを緩めず同じテンションをかけ続けることが大切。無理に巻かず、慌てずにゆっくりとファイトすること。リールのドラグはシャクったときに軽く「ジャッ」と出るくらいに設定。
イカの取り込みは最後はネットかギャフですくい上げる
イカがファイトに疲れ、手前まで寄せることがきたら、小さければそのまま抜き上げてもよし。抜き上げが厳しそうなサイズであれば、ネットかギャフを使用する。
広瀬「ギャフは使いこなすのにコツがいるので、ビギナーの方はランディングネットをおすすめします」
春のイカは少し気難しいが、出ればグッドサイズ! エギングの基本を身につけて、春のデカイカに会いにいこう。