月下美人の面目躍如…?
先ほどまでの練習と違い、釣る気で投げる第1投。褒めて伸ばすモードに切り替わった大木・福重両先輩らの「だいぶマシになった」という声だけを頼りに、タイドビートを付けた月下美人のジグヘッドを1~2秒に1回のペースでただ巻きします。
「とりあえずこのタックルとこの動かし方で魚は反応するんだ!」なんて低次元な発見にひとりキャピキャピしていると、少し離れて堤防側面の穴を撃っていた福重先輩にヒット。
ワームもクリア系がいいみたいですね。テールも生えて動きでもアピール、エスフィッシュ1.7インチは姿勢制御のためにボディ側面にもヒレを採用。考え抜かれています。
安田「ワーム千切られちゃうならプラグのほうがいいかもね。今僕が使ってるシンキングペンシルに食って来てるから貸してあげる。動かし方はジグヘッドと同じで大丈夫だけど、根がかりには十分気をつけてね」
借り受けたのはAPIAのパンチライン60。僕でも飛距離が出しやすく、安定感のある動きで扱いやすいシンキングペンシルです。カラーはケイムラゴースト。ええと、確か水が澄んでいれば透明な「クリア系」。濁っていれば色の濃い「アピール系」。今日は水底が見えるほど綺麗だから「クリア系」のケイムラゴーストということか。
安田「岸に付いてるみたいだから、横に投げて岸沿いに引くといいかも」
アタリは感じつつもうまくノセられず、苦戦しているところに安田さんのアドバイス。承知しました。言われたとおりやってみます。すると。
愛くるしいサイズだけどホントに掛かった。やったぜ。しかし、プロからこんな初歩的なことを教わってしまっていいのだろうか…。
安田「俺は世話好きなんで大丈夫!主役にも釣ってもらったし、今度は尺狙える場所に行ってみましょうか。うっかりヒラスズキもあるかも」
夢のような話。うっかりとはいったい…。
デカメバルあらわる
車でしばらく移動、到着してからひとりスナップの付け替えに手間取っていると、早々に福重先輩にヒット。足場が悪いとはいえ、苦戦している様子を見るになかなか大物っぽいです。
ヒットルアーはビーグル(メガバス/nadar)。メガバスフリークな福重先輩愛用のスタンダードメバルプラグです。
がぜん火がつく一同。大木先輩も僕の子守り役を急遽辞任して戦闘態勢に入ります。しかしこのポイントは大物がひそむものの、どうやら魚影自体は薄め。先ほどの場所と比べるとアタリも少なめです。ですがここで安田さんが意地を見せる。
安田さんがデカメバルを見せてくれたところで終電の時間が近くなり納竿。残念ながら明日も朝から働かなきゃなりません。
ともかく蓋を開けてみればプロ>編集部員>したっぱ編集部員の差が如実に現れる結果に。プロにはプロたる実力があるのだ…! 安田さん、遅くまでありがとうございました!
安田さんが夜の海からデカメバルを引っこ抜いたのは、僕がお借りしたのとは別カラーのパンチライン60。このシラス一番もクリア系ということで、この日の正解はやはりクリアなルアーだったということですね。濁ればアピール、透ければクリア。覚えました…!
ちゃんとしたタックルを買うとちゃんと釣りがしたくなる。
いやあ、楽しかったです。しかし今回の釣果だけで終わらせるわけにはいかない。5万円かけてかわいいサイズが一尾のみ。いくらかわいかったとしても安田さん、福重先輩の釣り上げたデカメバルの姿が脳裏を走ります。また行こうっと。とりあえずメバルに関してはこのタックルを使えば十分ですしね。
大木「何言ってんの全然足りてないよ。磯でやるならスパイクブーツ履かないと危ないしライフジャケットも膨張式じゃないベストタイプが要るし、フィッシングバッグ**も大小2つは欲しいでしょ。ルアーの数もワーム3つとプラグ2つじゃぜんぜん足んないしもっと買わないと…」
えっ5万円で足りてないんですか…?
大木「今度はショアジギとかもやりたいね」
この人に付いていくとお金がいくらあっても足りなくなるのでは…。(了)
※一連の記事は自粛要請前に取材したものです。
安田ヒロキさんの活躍はこちらからも。ありがとうございました!
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