多くのアングラーから支持され、名竿の誉れも高いエバーグリーンのライトゲーム用ロッド、リンバーティップをご存知だろうか? 設計年次が古いこともありディスコンとなって久しい状況だったが、この度、見事に復活を果たした。ただ復活するわけではなく、細部までブラッシュアップされ、ワンクラス上のスペリオルシリーズとしてリニューアルを果たした。その全てを知る男、豊西和典さんに実釣取材を敢行した。
教えてくれるのはナニワのアジング男児!
前モデルより約6gの軽量化を実現。超軽量ジグヘッドも扱いやすい柔軟性と振り抜けのシャープさを両立!
●ポセイドン ソルティセンセーション・スペリオル SPRS-610UL The”Limber Tip SS”
(エバーグリーン インターナショナル)
【SPEC】
●全長:2.08m ●継数:2 ●標準自重:54g ●パワー:ウルトラライト ●ルアーウェイト:0.1~6.0g ●ライン:PE0.1~0.4号 ●価格:57,000円(税別)
今年のフィッシングショーのエバーグリーンブースでお披露目となった、本モデル。正式名称は「ポセイドン ソルティセンセーション・スペリオル SPRS-610UL The”Limber Tip SS”」となる。前作はスペリオルが付かない、ソルティセンセーションのリンバーティップだった。復活したリンバーティップSSはスペリオルシリーズとなるため、実質、ワンクラス上のシリーズに編入されたということになる。
では、具体的に何が変わったのか、開発段階から深く関わってきた、エバーグリーンインターナショナルのプロスタッフ、豊西さんに話をうかがった。
豊西「今、メバルゲームの主流となりつつある超軽量ジグヘッド、具体的には0.2gを切るサイズのジグ単を、ストレスなく操作できるということがリンバーティップSS開発に課せられた、重要なテーマでした」
そのために重要視されたのが、ブランクス自体のしなやかさだという。
豊西「超軽量ジグヘッドを使用する場合、ルアーの重みでロッドを曲げるというのは不可能。ロッド全体をしっかりと曲げ、その反発力を利用して飛距離を稼ぐには、ブランクス自体のしなやかさが必要となります。その点、このリンバーティップSSはとてもしなやかで、キャスト時にしっかりと曲がり、0.15gのジグ単(ジグヘッド単体)もストレスなくキャストできる。ここは、大きな進化ポイントと言っていいでしょう」
しかし、ただしなやかなだけでは、良型のメバルがかかったときの主導権争いで分が悪い。
豊西「キャスト時は、柔軟性を見せるブランクスですが、メバルを掛ければ、パワーのあるバット部で良型のメバルやアジの引きを受け止め、主導権を譲らずにランディングまで持ち込めます」
ちなみに、ブランクスのベリー部は、高強度・高弾性率炭素繊維”トレカⓇT1100G”、”ナノアロイⓇ技術”を採用した、33tカーボンを中心に構成。バット部は高弾性の40tカーボンを採用。豊西さんが言う、良型メバルや良型アジの引きに負けないパワーの秘密は、このあたりにあると思われる。
また、先径0.7mmの高弾性ソリッドティップを採用しているため、ショートバイトを弾きにくく、軽量ジグ単の繊細な操作も可能としている。
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詳細記事は、ルアーマガジンソルト2020年6月号に掲載!
ルアーマガジンソルト2020年6月号(4/21発売)の特集は、メバル! シーズンを迎え、良型も狙える状況で、メバルエキスパートのテクニックなどを紹介! また、メバルルアーのカタログも掲載! 巻頭の連載は、シーバスドキュメント企画、アウェイの洗礼! レッド中村さんが、まだ釣りをしたことがないフィールドでシーバスに挑戦しています! 是非、ご覧ください!