“サゴシ”の名が与えられた専用メタルジグのコダワリが凄かった!『コルトスナイパー サゴシジグ(シマノ)』



昨年より、にわかに盛り上がりを見せているサゴシゲーム。このブームにシマノ(SHIMANO)が目を付け、本格投入してきたメタルジグ「サゴシジグ」です。かなりストレートなネーミングからも推測できる通り、これはサゴシゲームに特化したメタルジグという触れ込み。フツーのジグと、何が違って、どのあたりがサゴシ専用なの? という疑問を解消するべく「フックシステム」「細身かつ扁平なシルエット」「ウエイトラインナップ」という3つのキーワードで、シマノインストラクターの辺見哲也さんに解説してもらいました!



解説して頂くのはショアキャスティングゲームで活躍するプロアングラー!

【Profile】
辺見哲也(へんみ・てつや)
東京湾のシーバスフィッシングをメインとしながら国内外問わず様々なターゲットを追う多彩なベテランアングラー。ミノーイングを主軸にしたこだわりのある釣りのスタイルと洗練されたキャスティングテクニックには定評がある。シマノインストラクター。

コルトスナイパー サゴシジグ(シマノ)は、アシストフック&トレブルフック搭載でありながら、買いやすい値段設定が魅力!

コルトスナイパー サゴシジグ(シマノ)

【スペック】
●サイズ:105.5mm/28g 、105.5m/35g 、109.5mm/42g ●カラー:全7色 ●価格:750円(28g)、 780円(35g)、 820円(42g)

本題に入る前に「サゴシジグってどんなジグ?」ということで、概要をご説明します。

まず、写真を見ておわかりの通り、アシストフックとトレブルフック標準で搭載されています! つまり、パッケージ開封してそのまま即使用可能! これは嬉しい。
にも関わらず、お値段が750円スタートととてもリーズナブル! サゴシ釣りをされる人ならわかると思うんですが、この釣りは色んな意味でルアーの消耗が激しい…。
値段が高いと、使うのを躊躇してしまいますが、この価格なら納得ですね。

話題のリアルホログラム、狂鱗も搭載!

さらに、この値段設定にも関わらず、しっかりと“狂鱗ホログラム”も搭載されているんです! ええそうです、イワシのウロコを徹底的に観察しリアルに再現した、シマノ独自のホログラムパターンであるアノ“狂鱗ホログラム”ですよ!
価格は安くても、実績のある機能はしっかりと搭載してくれるという姿勢は、ユーザーにとってはありがたいものですよね。

さて、ここまでで、基本性能はご理解いただけましたでしょうか?
では、ここからは辺見さんによる、より詳しい解説スタートです!

サゴシジグ キーワード①「フックシステム」
背後からのサゴシ噛みつきバイトも確実に獲る!

ジグの後ろから噛みつくようなバイトは意外と多い。これをしっかりとキャッチするため、トレブルフックを標準搭載としている。

まず、サゴシジグはフロントにアシストフック、リアにトレブルフックという組み合わせなんですが、これはサゴシゲームを意識したものなんでしょうか?

辺見「サゴシゲームって、全国の堤防やちょっとした磯、サーフなどいろんなフィールドで手軽に楽しめる釣りですよね。そこが、盛り上がってる理由だと思うんです。その中には、ライトユーザー層も多いでしょう。そこで、やっぱり、ある程度オートマチックにサゴシのバイトをフッキングできるように、ということでアシストだけではなく、リアにトレブルフックも搭載されているんです。ジグの背後から噛みつくようなバイトも、しっかりとキャッチできるはずです」

サゴシジグは、ライトユーザー層も意識した設計。価格も、買いやすい設定となっている。

上級者だと、やや抵抗のあるリアのトレブルですが、想定しているユーザー層を聞いて納得です。

辺見「ちなみに、フロントのアシストフックは、28gには#14、35gと42gには#15と、太軸のものを設定しています。サゴシの強烈なファイトでも安心してやり取りしてもらえると思います。さらに言うと、このアシストフックはシマノのオリジナルのものですよ」



サゴシジグ キーワード②「扁平かつ細身のボディシルエット」
バイト後、鋭い歯の間をすり抜けやすく、フッキング率がUP!

サゴシジグを実際に手にしたときに印象的なのは、その細身かつ平べったいボディシルエット。ここにも、サゴシ専用設計の秘密が隠されている?

辺見「ご存知の通り、サゴシの歯は鋭くて強烈です。メタルジグをボロボロにするほどの威力を持っています。バイト時に、メタルジグがこの鋭い歯の間をすり抜けやすいように、あえて細身かつ扁平なシルエットを採用しているんです

サゴシジグは、サゴシの鋭い歯をすり抜け、フッキング率を向上させるために、扁平かつ細身のシルエットとしている。

サゴシの歯をジグがすり抜けやすいと、どのようなメリットがあるのでしょうか?

辺見「ジグが噛まれた状態で止まってしまうと、フッキングに至らずにバラシの要因となります。すり抜けやすいと、リアのトレブルなり、フロントのアシストなりがフッキングしてくれて、キャッチ率がUPするということです」



サゴシジグ キーワード③「ウエイトラインナップ」
潮流や水深(レンジ)に応じて選べる3つのウエイトバリエーション

上から42g(109.9mm)、35g(105.5mm)、28g(105.5mm)。シルエットに大きな差は見られない。

サゴシジグのサイズラインナップは、28g、35g、42gの3タイプ。これは、どのように使い分けますか?

辺見「ショアからのサゴシゲームを楽しむアングラーの大半は、ライトショアジギングのカテゴリーに当てはまると想定しています。そこで、28gというライトなタックルでも扱いやすいサイズから、ちょっと潮流が速いような、例えば水道であったり、あるいは、磯で水深が深いような状況で役立つ42gまで、3タイプをラインナップしています」

キャストの達人、辺見さんのようなテクニックがなくても、同じくらい飛距離が出せてしまうのが、細身のシルエットのサゴシジグの特徴。

ライトショアジギでも、飛距離は気になるところですが…。

辺見「ご覧の通り、サゴシジグはスリムなシルエットなので、キャスト時の空気抵抗が少なく、飛距離も稼げるという特徴があります。逆風など、状況が悪い中でも安定して飛んでくれるので、初心者でも使いやすいと感じてもらえると思います。もっと飛ばして沖を狙いたいという場合に、重いタイプを選ぶというのもありです。価格的にリーズナブルなので、3サイズを揃えておくと、あらゆる状況に対応できて便利ですね」

サゴシ専用だが…嬉しいゲスト、スマ(ガツオ)がヒット!

今年も、盛り上げりを見せること必至のサゴシゲーム。サゴシ釣りのことを考えてつくられた、専用設計メタルジグを使って、他のアングラーに差をつけてみてはいかがでしょうか?

サゴシジグの実釣ムービーをチェック!