2017年アメリカでリリースされ、トーナメントシーンを席巻し、翌2018年には日本市場に本格導入すると全国各地で釣果を叩き出し、日本のシビアなバスフィールドでも結果を出し続けている「マックスセント」シリーズ。今回はピュア・フィッシング・ジャパンのフィールドスタッフであり、和歌山県の野池や河川をホームとするスーパーロコにマックスセントシリーズの特徴や使い分け、またおすすめのアイテムなどを解説して頂きました!
解説して頂くのは和歌山が誇るスーパーロコアングラー!
『マックスセント』シリーズが三浦氏のフィッシングスタイルにどのように貢献しているのか?
三浦「僕のホームフィールドでもある和歌山県の紀の川はクリアウォーターの河川になります。アングラーも多くハイプレッシャーなフィールドでもありますので、ワームを使用する際もシェイクなどのアクションを嫌がる魚も多いんです。
そのようなシチュエーションでもマックスセント特有の集魚力は非常に強く、通常のワームであれば口を使ってもすぐ離してしまう、ショートバイトが多発する場面でもマックスセントの味と匂い、素材感はバスに違和感を与えることなく、ずっと咥えさせ続けられます。
僕が紀の川でよく使うのはフリーリグ。シンカーが着底したあとのノーシンカー状態でのワームのフォールで誘うリグですが、ワームが着底したあと、しばらく放置していてもバイトがある。他のワームでは回収してしまうところをマックスセントならまだ勝負ができるんです。
またマックスセントはその名の通り、匂いにフォーカスされがちですが、僕はそれ以上に素材感が特に秀逸だと思っています。今までの集魚系のワームは匂いを優先するばかりにワームが硬いマテリアルで出来ていたり、フックセッティングがしにくい、思い通りのアクションがなかなか出づらいものばかりでした。
その点マックスセントは水溶性フォーミュラを含んだマテリアルなので、動きにカドがなく自然な生命体の動きに近い艶めかしいアクションをしてくれるんです。これはマックスセントでしか出せない動きといっても言いくらいです。
味と匂いはもちろん、それ以上にワーム自体のアクションが良いので自分の釣りにおいては欠かせない存在ですね」
個人的にお気に入りのシェイプは?
三浦「僕の右腕となるマックスセントのシェイプは2つあって、1つがストレートワームでもある「ヒットワーム4.5in」
ボディ側からテールにかけてテーパー状のデザインになっていることにより、水を後方に受け流すことでテール部に水が当たり自発的アクションを生み出します。ボディデザインに加え、素材による水馴染みの良さで横方向にうねうねとローリングアクションしてくれます。
リグはノーシンカー、#1/0のオフセットフックにPEライン1号のパワーフィネスタックルで使用しています。
そしてもう1つがホッグ系ワームの「クリッターホッグ4in」
バークレイの定番アイテムといえる「パワーホッグ」をブラッシュアップさせたようなシェイプで、個人的にはシリーズで1番のお気に入りです! 先述させて頂いた通りフリーリグで使用しています。
ハイシーズンはもちろん、冬の低水温期でも釣果を導いてくれます。ボディ中央にある触手と先端にある逆手触手の複雑なパーツが抵抗となりシンカーとワームの距離がより離れてくれるので特にフリーリグにはマッチしてくれます」
PowerBaitシリーズとの使い分けポイントは?
バークレイが誇る元祖フォーミュラワーム「Gulp!」と日本のみならずアメリカのバストーナメントシーンでも圧倒的な実績をもつ「パワーベイト」との究極のハイブリッドモデルであるマックスセントシリーズ。
三浦さんはマックスセントとパワーベイトシリーズをどのように使い分けているのだろうか?
三浦「マックスセントは先述でもあるように水溶性のマテリアルボディのためナチュラルなアクションが特徴。しかしその反面、ボディの水押しが弱いので、濁りや風が強いエリアではアピールに欠けてしまう部分があります。
そのような場合は、ボディ自体のマテリアルにハリがあり、水押しが強いパワーベイトシリーズを使用します」
ちなみに三浦さんが愛用するパワーベイトシリーズは、ワイドなアームによる強波動が売りの「チガークロー」とクランクベイトのような強い動きのシャッドテールワーム「パワーウィグラー」。
チガークローはテキサスやビフテキリグ、パワーウィグラーはウェイテッドフックやフットボールジグヘッドをセットしたスイミングで使用。
季節やフィールドなどシチュエーションごとによるマックスセントとの使い分けでバスにアプローチしていきたい。
保管方法や注意点
ユーザーにとってかなり気になるのが保管方法。元祖フォーミュラワームである同社の「ガルプ!」シリーズは強烈な匂いとともに生分解性ワームのため保管もシビアな一面があった。マックスセントシリーズは果たしてどうなのだろうか?
三浦「マックスセントシリーズはガルプ!シリーズほど過敏に扱わなくても大丈夫です! ボディ自体が高精細のスポンジ状の構造を持つ特殊素材で、内部に液体フォーミュラを含んでいるんで専用のオイルなどに漬けていなくても大丈夫です。
僕自身ボートでの釣りもするのですが、マックスセントをリグったタックルを高温になってしまうボートデッキに1日中おいていたのですが、それでも乾燥することはありませんでした(笑)なので持ち運び際は通常のワームと同じくパッケージでの保管と運搬で問題ないかと思います」
初めてマックスセントシリーズを使うならどのワームがおすすめ?
今回まだマックスセントを使ったことがない、使ってみようか悩んでいるマックスセントビギナーに向けて、初めて使用するのにおすすめなマックスセントワームを三浦さんに教えてもらった。
おすすめは僕の大好きなシェイプのひとつでもある「ヒットワーム」です。
汎用性が高く、あらゆるリグに対応可能なので初心者にはうってつけ! 特にボトム系のリグには強いのでネコリグやテキサスリグなどで使っていただければと思います! 素材自体が自発的ないい動きを出してくれるので無理にワームをアクションさせようとしなくても大丈夫です。
あとマックスセントを初めて使う際に是非試して欲しいのが、自分が1番使っているワームと投げ比べてみて欲しいです! 明らかにバイト数が違ってくると思いますよ!!」
年々全国各地のバスフィールドではハイプレッシャー化が進んでおり、釣果を上げるのにも一苦労。
そんな時にもマックスセントがあれば、よりイージーにバスからの反応を得られるかもしれない。