シマノの誇る“大物決戦兵器”『オシア プラッガーBG』がフルモデルチェンジ!稀代の大物ハンター・鈴木斉が徹底解説!!



シマノオフショアキャスティング用ロッドの最高峰「オシア プラッガーBG」が2020年度フルモデルチェンジを果たす。総合釣具メーカーのオフショアルアーロッドでは非常に稀有な「コンセプト別」のアクションと強度設計を施しており、ヒラマサからマグロ、GTとオフショアでのビッグゲームに対応したモンスター専用ロッド。今回は同社のインストラクターであり、プロアングラーとしてショアのシーバスからオフショアのマグロまでこなすソルトルアーエキスパート・鈴木斉さんに自身の監修モデル「FLEX ENERGY(フレックスエナジー)」について語って頂いた。



オシアプラッガーBGとは

日本のオフショアキャスティングゲームにおける3大ビッグターゲット「マグロ」「GT」「ヒラマサ」。この3魚種を攻略するため、ビッグゲームの根本を深く追求し、数多くのテストや実績などを積み上げ導き出したデータを元に生み出され、“3つのコンセプト”を打ち出したロッドこそが「オシアプラッガーBG」

オフショアキャスティングロッドは使い手の体格やスタイルによって求められるロッドは大きく変わる。一般的なオフショアキャスティングロッドをリリースするメーカーは、マーケットの規模の大きさ故、1つのシリーズで統一しているところが多く、スタイル別にラインナップを展開しているところは極めて少ない。

そのような市場であるにも関わらず、総合メーカーとして決して甘んじることなく、オフショアゲームの本質で勝負するシマノ社の威信をかけたロッドとも言えるのだ

コンセプトの1つである「MONSTER DRIVE(モンスタードライブ)」は飛距離、パワー、スピードの総合力を重視した反発力を高めたロッドシリーズ。

そして「BLUEFIN TUNA(ブルフィンツナ)」は100kg、200kgオーバーの巨大マグロを獲るため高強度高耐久ブランクを採用したオシアシリーズ最強ロッド。

そして今回解説する「FLEX ENERGY(フレックスエナジー)」はプロアングラー・鈴木斉さんのスタイルを大きく反映させたモデルなのだ!!

【Profile】
鈴木斉(すずき・ひとし)
磯や河川のシーバスゲームから青物、マグロまでショア、オフショア問わず幅広いゲームに精通するプロフェッショナルアングラー。状況把握能力と高度な分析力を武器に、豊富な経験値から常に適格な答えを見つけて結果に導き出す。日本全国の釣り場を所狭しと駆け巡り、常に現場目線の情報を提供してくれる。

鈴木さんの監修する「FLEX ENERGY(フレックスエナジー)」とは

FLEX ENERGY(フレックスエナジー)」のコンセプトは“とにかく曲げて獲る”ロッド。安定した操作とファイトを重視しながら、曲げて獲るための粘り強さをが特徴。

大型のマグロや根回りのヒラマサとファイトする際、人間側がバテてしまうことも珍しくはない。しかし、それを助けてくれるのが“竿を立てること”。しっかりと竿を立てることが出来れば重心の位置が手元に寄り、下方向へと負荷を掛けられる。人間の体の構造上、下半身の大腿四頭筋やハムストリングスが強く、真下方向へのファイトには強い。そのような安定したファイトへと導いてくれるのがフレックスエナジーなのである。

開発に携わった鈴木さん曰く、

鈴木「NEWフレックスエナジーは前モデルよりも、さらに軽くなり、よりシャープでブレのないキャストをが可能となります。まるでロッドがルアーを勝手に飛ばしてくれる感覚(笑)硬いロッドはルア-を飛ばすためティップからベリーを曲げる力が必要だけど、フレックスエナジーは柔軟性がある繊細なティップのおかげでルアーの重量だけで十分しなって、フルキャストをしなくても飛距離が出しやすいです。このおかげで1日中ルアーをキャストし続けられます」

鈴木「またNEWフレックスエナジーは魚が掛かれば曲がってくれる復元力の強いロッドです。なので大型の魚が掛かっても粘り強く曲がってくれるのでファイトの際にも魚のコントロールがしやすく、浮かせるためのバットパワーも十二分にあります! 水深が10m未満のシャローでの大型ヒラマサとのファイトも、ロッドがしっかりと粘ってくれるのでドラグをフルロックにした状態でもファイトできますよ」



NEWオシアプラッガーBGのこだわり① 高強度設計

NEWオシアプラッガーBGのブランクスの基本構造には、曲げ、ネジレ、ツブレなどあらゆる方向に対して高強度を発揮する「スパイラルXコア」を搭載。そして強化構造にはネジリ剛性をさらに高めてキャストやファイト時に発生するブレやダルさを抑制する「ハイパワーX」を採用。さらに過酷なロッド角度に対応する高い耐久性を実現する。



NEWオシアプラッガーBGのこだわり② スクリューロックジョイント

継部の固定力を高めつつ、外しやすさも両立した特殊加工の継仕様。ロッドを継ぐ際にひねると、ネジのように締め込まれることで固定力が高まり、継目が抜けにくくなる。外す際は反対方向にひねると固定を容易に解除できる。

オフショアゲームでは早朝出船し、夕方に帰港するまで、ロッドが潮を被ったり、熱を帯びたりすることでロッドが膨張し、グリップからバットが抜けなくなるケースが多々ある。このスクリューロックジョイントは外れにくく、外しやすくなっているので釣りが終わったあとの片付けなどもスムーズに行え、荷物を発送することが多い遠征アングラーにも有り難い仕様となっている。

NEWオシアプラッガーBGのこだわり③ Vホールドフロントグリップ

※写真はコルトスナイパーエクスチューンのフロントグリップ。

フロントグリップにはショアキャスティングロッド「コルトスナイパーエクスチューン」にも搭載された「Vホールドフロントグリップ」を採用。フロントグリップの断面がV型になっている。

人間の指は丸ではなく線の集合体である。その形状からグリップの断面を「V」にすることにより指がしっかりとはまり、ズレにくくなる。パワーファイトにおいてもしっかりと安定感のある対応ができ、負荷を減らして疲れにくさが向上することとなる。

NEWオシアプラッガーBGのこだわり④ RVSGガイド(バット部)

NEWオシアプラッガーBGのバット部のガイド(元ガイド)には新たに「RVSGガイド」を採用。

直立ガイドの抵抗の少なさと傾斜フレームガイドの絡みにくさを両立した形状となっているため、リールから放出されたラインが素早く収束され、ライントラブルの減少や放出抵抗、ラインダメージの軽減を実現。

またガイド長が短くなっているためロッドアクションもスムーズに行える。まさにオフショアキャスティングゲームに求められる要素が詰まったガイドなのだ。

RVSGガイドは通常末端価格でも12,000円代と非常に高価。通常このガイドを搭載するとなれば、ロッド自体の販売価格は100,000円代になっても決しておかしくない。しかし無駄なものを徹底排除し、クオリティを下げることなくコストダウンをすることにより、オシアプラッガーBGシリーズではRVSGガイドを搭載しながらも、販売価格60,000円代と破格の値段で提供出来てしまうのだ。

テスト釣行時には22kgの巨大ヒラマサをキャッチ!!

鈴木さんは昨年のテスト釣行時には玄界灘にて22kgの大型ヒラマサをキャッチ!

タックルは「オシアプッラガーBG フレックスエナジーS83H」と「ステラSW18000HG」、そしてルアーは昨年リリースされた「オシア ヘッドディップ200Fフラッシュブースト」という最強トリオ!

タックルの進化により、一生に一度のチャンスを掴む可能性をさらに広げてくれる「オシアプラッガーBGシリーズ」

各コンセプト別に磨き上げた戦闘能力は、オフショアユーザーのさらなる限界、さらなる大物への挑戦をサポートしてくれるだろう。今年もシマノオフショアルアーゲームから益々目が離せない!