大人気のアジングが世に広まりはや数年。考え方やタックルも時代とともに変化しているんです! 始めた頃は釣れてたのに、最近はメッキリ…というそこのアナタ! アジングを最新バージョンにグレードアップしてみませんか?
教えてくれるのはこの人!
【Profile】
家邊克己(やべ・かつみ) アジングメーカー「34(サーティフォー)」代表兼製品開発責任者。現在主流となりつつあるアジングのプランクトンパターンをいち早く提唱し、釣り方を広めるパイオニア。徹底的な現場主義による独自の理論から生み出された釣り方とタックル&ルアーは入門者からエキスパートまで幅広い層に厚い支持を得ている。
新常識1:メインベイトはプランクトン!
家邊「海が富栄養化してきた影響もあり、全国的にアジの現代の主食は、小魚からアミを含むプランクトンに変化しています。レンジを刻みつつフワフワとアクションをつけながら広範囲を巻いていた小魚パターンのアジングとはまるで異なり、潮の流れやぶつかり方などを読み、流されたプランクトンが溜まりやすい場所をピンポイントで読んで狙い撃ちしていくのが釣り方のコツになります」
新常識2:ワームは極力動かさない
家邊「小魚と異なりアミは自発的には動かないため、ワームもできるだけアクションを加えずに漂わせるのがコツです。タックルバランスを整えればフッキングも不要です。アワせなければミスバイトしてもまた食ってきますから、結果的に効率がいいんです」
軽くラインテンションを張るだけで、誰にでも簡単にレンジキープすることができる樹脂コーティングジグヘッド。0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.9、1.1、1.3gと豊富なラインナップがうれしい。
家邊「僕はできるだけ使わんようにしてる。簡単すぎるから下手になってしまう気がして(笑)」
新常識3:サイズは食欲、ウエイトは密度
家邊「ワーム選びの基準はアジの食欲です。誰だってお腹空いてない時に大盛りの天丼とか食べたくないでしょ(笑)それと同じです。まずは大きいサイズから選び、反応が悪ければサイズダウンしていきます。ただ、ファット系は潮の受け方など、スリム系とは異なる信号をアジに与えるので、単純に長さだけの比較はできません」
新常識4:夕マヅメの回遊アジは別モノ
家邊「夕まずめにベイトフィッシュを追って岸近くに回遊するアジはアミ食のアジとは別モノ。この時だけはロッドアクションも加えて小魚の動きを演出します。群れが来れば釣れるし来なければ釣れないという運の要素も多い釣りですが、表層を泳ぎながら入ってきて、レンジを下げて抜けていく、という傾向はあります」