【速報】きた! NEWセフィア エクスチューンがフルモデルチェンジ!(SHIMANO Sephia XTUNE)全7モデルをすべて解説!



エギング用ハイスペックロッドとして、中・上級者のユーザーが多いシマノ(SHIMANO)のセフィア エクスチューン(Sephia XTUNE)がフルモデルチェンジを果たしました。全7モデルが一気にリリースとなるようです。そこで、全てのロッドの開発テストに参加したという湯川マサタカさんからのコメントを中心に、NEWエクスチューンの詳細をチェックしていきたいと思います。



【Profile】
湯川マサタカ(ゆかわ・まさたか)
和歌山県をホームフィールドとするエギングエキスパート。高い身体能力をいかした、多彩なシャクリでエギを操作しランカーを仕留める。今回紹介するセフィアエクスチューンを始め、シマノのエギング関連製品の開発テストも担当している。

コルクグリップを新たに採用しているのが、見た目の大きな変化点

見た目で大きく変化したのは、新たに採用されたコルクグリップ。
アップロック式を採用し、シャクリ中などのゆるみ低減を目指している

セフィアシリーズの最高位モデル「セフィア リミテッド」が、高価格帯にも関わらず好調な販売実績を叩き出している中、「セフィア エクスチューン」がフルモデルチェンジを果たしました。

リミテッドと比較すれば買いやすいプライスタグを引っ提げてはいますが、それでも本体価格は全モデルとも5万円オーバー(下表参照)! 果たして、それだけの価値のあるロッドなのか!? チェックしてみましょう。

全7機種をラインナップ。価格はいずれも5万円オーバーとなっている。

最新テクノロジーを投入しながら、扱いやすさも追及したハイパフォーマンスロッド

――今回のエクスチューンのフルモデルチェンジのコンセプトは何だったのでしょうか?

湯川「先にリミテッドが出て、かなりインパクトのあるロッドだったと思います。それに対して、エクスチューンは? という疑問はあるかと思いますが、リミテッドがカリカリのレーシングスペックロッドと例えるなら、エクスチューンは扱いやすくしながらも、最新のテクノロジーをふんだんに盛り込んだハイスペックモデルと言えます」

――具体的には、どう扱いやすいんでしょうか?

湯川「負荷がかかると、とても素直に曲がってくれるんで、あらゆる場面で気持ちよく操作ができます。実釣テスト中に、大型のアオリイカもかけたのですが、とてもスムーズに曲がってジェット噴射もいなしてくれる。ただ曲がって耐えるだけでなく、曲がった分戻ろうとする反発力もしっかりとある。粘り強さを感じるブランクスです」

ブランクスには「スパイラルXコア」「ハイパワーX」「ナノピッチ」と、最新技術・素材を惜しみなく投入されている

――パワーは「ライト」が1機種、「ミディアムライト」が4機種、「ミディアム」が2機種ですね。

湯川「ライトとミディアムライトは、ティップ部にソフチューブトップが採用されています。これがとてもいい仕事をしてくれます。繊細なアタリにも柔軟に対応してくれるため、より確実にフッキングまで持ち込めます。あ、あとコルクグリップですが、ボクに言わせると感度面でのメリットが大きいです。水中のエギの様子が手に素直に伝わってくるし、水に濡れても乾きやすい印象ですね」

L(ライト)、ML(ミディアムライト)のティップ部には、ソフチューブトップを採用

――リミテッドから続く、軽さの追及も継承されているようですね?

湯川「文句なしに軽いですよね。スペック上ももちろん軽いし、実際にリールを付けて操作したときに改めて感じる“持ち軽さ・振り軽さ”という部分の仕上がりも満足してます。これは、リミテッド開発時に、構えたときの重心位置やしゃくったときの慣性モーメントまで徹底的に研究して割り出した重量バランス設計の経験がいきていると感じます」



全7機種を使用した上での、湯川さんのコメント!

Sephia XTUNE【S86L】

湯川「ライトアクションなので、ビシバシしゃくるというよりは、スラックジャークでゆったりと探るような釣りが気持ちいい。3.5号まで使えますが、3号だと操作性が高い展開ができますね。スパイラルXコアを採用しているため、大型のアオリイカが掛かっても余裕でやり取りできます。ライトアクションでもキャスト後やシャクリ後のブレがホントに少ないのは驚きです」

Sephia XTUNE【S79ML】

湯川「ショートレングスなんだけど、ナナキューなんで短すぎない。ある程度の汎用性も確保している。でも、やっぱりゴロタ浜などのシャローでのラン&ガンなど、機動性を重視したゲーム展開に最適なモデルですね。足場の低い所での使用がメインという人は、このモデル一択でしょう」

Sephia XTUNE【S82ML】

湯川「7フィート代だと、風が強いとラインメンディング面で途端に不利になる。その点、8フィート2インチは絶妙なレングスで、少し足場が高い場所などでも操作性で極端に不満が出るようなことはないでしょう。これくらいの長さとブランクスの柔軟性があれば、スラックジャークもできるんで攻略の幅は広がると思います」

Sephia XTUNE【S86ML】

湯川「ひとことで言えば、オールラウンダー。どんな状況でも過不足なく対応できる。王道モデルですね。オールシーズン使えるし、スモールサイズからランカーまで楽しめます。迷ったら、コレを選べば何とかなる!(笑)」

Sephia XTUNE【S810ML】

湯川「ハチテンは、もう飛距離です。とにかくエギを遠くに飛ばして、沖のスポットを狙いたいという人に最適ですね。長くても、ダルい感じはないのがスゴイです。その辺は、エクスチューンなんでぬかりはないです。あと、リミテッド譲りの持ち軽さ・振り軽さもが、この長さだからいきてくる。長さを感じさせない操作性。長尺ロッドならではの、滞空時間の長いフォールを演出可能ですね」

Sephia XTUNE【S86M】

湯川「4号クラスのエギをメインに使用するような場合は、このモデルがマッチすると思います。潮流があるようなシチュエーションでも、負荷に負けずにエギを操作できるし、流れの中での大型アオリイカとのファイトでも、余裕を持って対応できます」

Sephia XTUNE【S90M】

湯川「かなり特化型のモデルですが、例えば4号のエギをサーフなどで大遠投して使用する場合に、このロッド以上に優位性を感じるモデルはありません。ミディアムクラスでパワーも十分なので、沖でかけて藻場に入られたりしても、そのままブッコ抜くような強引なやりとりもこなせるモデルですね」



最高位モデルのリミテッドとの嬉しい棲み分け

エクスチューンは、3パワー、7機種がラインナップしているため、どのモデルを選ぶのか迷いどころだとは思いますが、テスト段階からロッドを使い続けいてる湯川さんのコメントを参考にしてみてください。

かなりとがったモデルのリミテッドと、扱いやすさも追及した「粘り強さ」のエクスチューン、キャラクターの違いという視点で、両モデルを比較してみるのも面白いと思います。

シマノ【セフィア エクスチューン】の詳細は、製品ページをチェック!