実際に分解してメンテしてみよう
なので、1台リールを分解してその部分をメンテナンスしてみましょう。丁度良く、なんとなくドラグの滑りが悪く感じた機種がありました。
さぁ、問題のドラグ部分まで分解してみましょう。
メンテナンスで分解するときは、製氷皿にパーツを仕分けると便利です。
分解してみたら思い出しました。エクスセンスのドラグを移植していましたね(笑)。
下の写真を見てください。メインギヤの裏側ですが、お分かり頂けるでしょうか。クラッチ側のドラグ盤との接触面が、海水による腐食やそのドラグ盤のカスなどが食いついていて、きちんとした平面が出ていませんよね?
これこそが、ドラグがスムーズに動作しなくなる原因なのです。
普段皆さんがメンテナンスする時、ここを気にした事はありましたでしょうか? あまり無いと思います(笑)。ギヤ歯面の洗浄とグリスアップがほとんどで、ここにはドラググリスを塗るだけで済ませていたのではないでしょうか。
実際に指で触れば、かなりガタガタボコボコになっていると思います。
特に海水で使用されたブラスギヤでは頻繁に発生する症状です。平面対凹凸面(ドラグ盤対腐食したギヤ面)では、精密な動作が出来なくなってしまうのです。ではこの腐食による凹凸を修正しながら、メンテナンスしてみましょう。
1. 砥石で優しく撫でる!
使うのはこれ、オイルストーンと言う平面研磨用の砥石です。ホームセンターの工具コーナー、砥石ブースにあるはずです。青のソフトストーン、黄色のミディアムストーンとありますが、リールメンテナンスなら青で充分です。
手元にあった、以前交換した友人のカルコン201HGのギヤがより腐食していました。なので今回、面修正はこれを実験台にしてみましょう。
オイルストーンを使う時は、このようにオイル研ぎするので、適当なオイルを研磨面に塗布します。ベアリング用のオイルとかが手元にあるならそれでOKです(笑)。
軽~く指で押さえて、くるくる回しながら腐食やドラグカスを除去します。重要なのは、『削るつもりではなく、優しくなでる程度』と言う点。優しくシャリシャリと回してあげれば、汚れが取れていきまして……。
御覧の通り、新品かのような綺麗な平面に戻ります。
この面を洗浄して、ドラググリスを塗布して、付け過ぎない様に余剰は拭き取って組み上げます。
2. ドラグワッシャーもメンテナンス
うわ~……上側のドラグワッシャー(アルミ)もこの有様。海水環境はいかにリールに厳しいか、と言う事ですね。
こちらも研いでおきました。気分爽快、スムースな作動が戻る事でしょう。
綺麗な平面同士を適正なドラググリスで滑らせれば、精密正確な動作が可能になり、前回の記事のような、ドラグファイトがよりスムーズに行えるようになるのです。
さぁ、これでこのリールも実釣で活躍出来る事でしょう!
皆さんも、今度リールをメンテナンスする時は、ギヤのドラグ面を実際に触ってみて下さい。少しでも違和感がある、実際の釣りで滑りがスムーズじゃない、と感じたならば、『ドラグのメンテナンス』をするべきです。
ともすればベアリングやギヤの回転だけが取り沙汰されるベイトリールのメンテナンスですが、フィッシングギアとしての性能を100%引き出すために、ドラグのことも気に掛けて、気持ちよい釣りを楽しんで下さいね。
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