ヤマシタのエギ王シリーズは使い手を選ばない基本性能の高さが魅力。シリーズ各モデルの個性を把握すれば、さらなるデカイカと邂逅できる日も間近だ。そこで、同社のエギングマイスターである川上さんに、それぞれの特徴と使い方を教えていただいた。今回はエギングにおけるド定番『エギ王LIVE』の使い方を川上英佑さんからご教授いただきます。
解説してくれるのはエギングマイスター・川上英佑さん!
【profile】
川上英佑(かわかみ・えいすけ)
釣り具メーカーヤマリアの社員であり、同社のフィッシングマイスター制度のエギ部門でマイスターを取得。初心者にもわかりやすい解説には定評がある一方、非常に高度なエギングゲームの展開も得意とするアングラー。現在、各メディアで活躍の幅を広げている。
高い運動性を持ち、簡単にワイドダートを演出可能!
エギ王LIVE
クセのない、素直な特性のエギ
ボディに対してやや大きめの「ブレイドシンカー」が、キールの役割を果たすため、キレの良いダートアクションをイージーに発生させることが可能。クセがなく、使いやすい特性を持つベーシックエギ。2020年2月に『ルアーマガジン・ソルト』誌上で発表されたランキングでも、堂々のトップを飾った大人気定番ルアーだ。
号数 | 重さ | 沈下速度(秒/m) |
---|---|---|
2.5号 | 10g | 約5.5秒/m |
3号 | 15g | 約3.5秒/m |
3.5号 | 21g | 約3秒/m |
3.5号シャロー | 19g | 約6秒/m |
3.5号ディープ | 22.5g | 約2秒/m |
オールラウンド&オールシーズンなエギ!
ローテーションとしては、エギ王LIVEサーチでの広範囲チェックの後に投入するイメージでしょうか?
川上「そうですね、このエギ王LIVEは、クセのない素直な特性のエギです。1か所をネチネチ探るような使い方もできるし、左右への大きなダート性能をいかした、高活性イカを寄せて抱かせるような釣り方も可能なんで、こういうときに使ってください、って説明しにくいんですけどね(笑)」
季節的にも、オールシーズン対応ということですか?
川上「秋の、広範囲に散ったアオリイカを拾っていくのも得意ですし、春の大型アオリイカの回遊待ちでもよく使います。あえて言うなら、アオリイカの活性が明らかに低い場合は、エギ王LIVEは選ばずエギ王Kをつかいますね」
エギ王LIVEの“活かし方”!
それでは、エギ王LIVEのポテンシャルを引き出すための操作法を教えてください。
川上「ロッド操作で力を込める必要はないです。むしろ、力任せのシャクリはエギ王LIVEの動きをスポイルしてしまいます。ラインのたるみをパンっと張る程度の操作で十分横っ飛びします。重要なのは、ラインを張った後すぐにラインテンションを緩めること。これにより、エギの動きに自由度が生まれ、より大きなダートを演出できますよ」
サイズ選択はどうでしょうか?
川上「ベイトやアオリイカのサイズが明らかに小さい場合は、シルエットを落とすために3号を使う場合はありますね。単にフォールスピードを変えたいだけの場合は、シャロータイプかディープタイプを選択します。サイズを2.5号まで落とすことはまれですが、あらゆることをやりつくしたときは使うことがある。ただ、副作用として釣れるサイズも小さくなる傾向にありますね。シルエットと沈下速度を意識的に使い分けてもらえると、釣果にも反映されるはずです」
シャクリ後のフォールはいかがでしょうか?
川上「もちろん、フリーフォールでもテンションフォールでも問題なくこなしてくれます。が、エギ王LIVEサーチで、テンションフォールにより広範囲を探った後に使うことを想定すると、私はフリーフォールで使用することが多いです。その場所をしっかりと攻めたいという場合には、移動距離が少なく、アオリイカがいるスポットから外れにくいフリーフォールの方が有利ですからね」
川上「クセがないということは、どんな状況でも使いやすいということです。堤防や磯、サーフなどあらゆる状況に対応できる、究極の万能エギがエギ王LIVEですね」
『エギ王LIVE』
●新設計「ブレイドシンカー」搭載で激キレダート発生!
昨年のリニューアルにより、シンカー素材を鉛からすずに変更。形状もキールを果たすように改められ、キレのあるダート発生に寄与。
●低重心で、遠投性能が向上!
エギの飛距離は、空中での姿勢で大きく変わる。重心を最適化することでこの空中姿勢が安定し、飛距離UPにもつながっている。
●目玉の周囲に、490グローを採用!
アオリイカが視認しやすい光の波長を発生するグロー塗料を、目の周囲に塗布することで視覚的に存在をアピールする。
●3.5号のみ「シャロー・ディープ」を選択可能!
使用頻度が高い3.5号には、ノーマルの他に沈下速度の遅いシャローモデルと、沈下速度の速いディープモデルがラインナップ。
●誰でも、どんな状況でも使える、究極の万能エギ
クセがなく、誰にでも、どんなタックルでも扱いやすい。目指したのは、究極の万能性。選んで損のないハイクオリティエギ。