ヤマシタのエギ王シリーズは使い手を選ばない基本性能の高さが魅力。シリーズ各モデルの個性を把握すれば、さらなるデカイカと邂逅できる日も間近だ。そこで、同社のエギングマイスターである川上さんに、それぞれの特徴と使い方を語っていただいた。今回は“ハイドロフィン”搭載で非常に安定したフォールを実現、スレイカに抜群に効く『エギ王K』を解説いただきます。
解説してくれるのはエギングマイスター・川上英佑さん!
【profile】
川上英佑(かわかみ・えいすけ)
釣り具メーカーヤマリアの社員であり、同社のフィッシングマイスター制度のエギ部門でマイスターを取得。初心者にもわかりやすい解説には定評がある一方、非常に高度なエギングゲームの展開も得意とするアングラー。現在、各メディアで活躍の幅を広げている。
『エギ王K』はスレイカ対応のエギ!
エギ王K
ローアピール・安定フォールが特徴
昨今の釣り場のハイプレッシャー化に対応するよう、アピール力を控えたモデル。ハイドロフィン搭載により、フォール姿勢が安定するため、活性の低いアオリイカも違和感を抱きにくくなっている。
号数 | 重さ | 沈下速度 |
---|---|---|
2.5号 | 11g | 約5秒/m |
3号 | 15g | 約3秒/m |
3号シャロー | 15g | 約6秒/m |
3号スーパーシャロー | 14.5g | 約8秒/m |
3.5号 | 22g | 約3秒/m |
3.5号シャロー | 20g | 約6秒/m |
3.5号スーパーシャロー | 19.5g | 約8秒/m |
4号 | 26g | 約3秒/m |
ハイドルフィンによる“ブレ”ないフォール
川上「エギ王LIVEシリーズはハイアピールタイプのエギなので、最初に高活性アオリイカを釣って、さらに釣り漏らしを獲るためにエギ王Kを入れるというイメージでもありますね」
エギの特性としては、ハイドロフィンの搭載というのが大きいでしょうか?
川上「そうですね、活性の低いイカは、ちょっとした違和感も嫌がる傾向にあります。例えば、フォール中に少しでもエギがブレると、手を出しにくい。その点、エギ王Kはフィンが搭載されていて水掴みが非常に良いためブレが発生しにくく、イカに違和感なくアプローチできるという特徴があります。アングラーのプレッシャーが高く、スレたイカにも効果的ですよ」
水掴みの良さは最近のエギのトレンドですよね。
川上「水掴みがいいとフォール中にもしっかりと水を押すので、水流が発生してイカにアピールできるイメージです。また、水を切らずに受けるので、潮の重さも感じやすいという特徴もあります。潮流を把握する上でも、有利なエギですね」
反応が悪い場合は迷わず『エギ王K』!
エギ王LIVEサーチやエギ王LIVEを投げ、イカがいるにはいるがエギを抱かない、といった低活性の状況では、エギ王Kの出番となる。
しかし季節や水温、潮の流れなどを見ながら活性を把握できる場合には、初めからエギ王Kで勝負を仕掛けることもあるという。
川上「釣りを始める前から明らかに低活性だと判断できる場合、いきなりエギ王Kからキャストすることもあります。特に、短時間で結果を求められるような状況では」
アクションからフォールへの放物線が重要!
エギ王Kのポテンシャルを100%引き出すための操作方法のコツはありますか?
川上「このエギの最大のアピールポイントはフォールのナチュラルさです。この特性を100%引き出すには、アクションからフォールへの移行を繊細に行うということです。跳ねあがったエギが、きれいな放物線を描いてフォールへ移るように操作します」
川上「アクション後、エギに余計な力が加わらないようにラインメンディングに注意してみてください。そうすれば、このエギのポテンシャルをさらに引き出せるはずです」
『エギ王K』の特徴
●ハイドロフィン搭載で安定性抜群!
ボディ後部に搭載されたハイドロフィンにより、安定したフォール姿勢を実現。少しの違和感も嫌う低活性イカにも対応。
●動き過ぎないから、アオリイカの警戒心を解く!
エギ王LIVEと同サーチは大きく動くのが特徴だが、エギ王Kは控えめなダートアクションで、スレイカにも違和感を与えにくい。
●ケイムラ×490グローのW発光ハイドロアイ!
目玉には、ケイムラと490グローを採用しているため、2つのタイプの発光で視覚的なアピールを発生。
●2.5~4号と幅広いサイズ選択肢
エギ王Kは、最大4号まで選択可能。より、大型のレッドモンスターなどにも対応可能となっている。
●ノーマルの他に「シャロー・スーパーシャロー」を選択可能!
よりスローな沈下速度に対応したモデルをラインナップ。また、エギ王K黒潮スペシャルはディープタイプも選択できる。