アジングはナイトゲームが一般的。この固定観念を破壊し「日中も楽しみましょう!」と提唱するのが丹羽さんだ。「アジは夜しかエサを喰わないわけじゃない。デイゲームは見えるから情報量が増えてゲーム性も高まります」という丹羽さんが、昼間のアジングの楽しみ方を伝授! 今回は昼アジングにおける基本的な攻め方を解説していただきます。
教えてくれるのはライトゲームマイスター“丹羽喜嗣”さん!
【profile】
丹羽喜嗣(にわ・よしつぐ)
広島県在住。瀬戸内海をホームにアジやメバルを狙うライトゲームの達人。豊富な経験と知識、そして釣り場の状況を察知する野性的な勘でいち早く必釣パターンを導き出すハイアベレージアングラーだ。
日中のアジングはナイトゲームより手軽!?
アジングといえばナイトゲーム。足場の良い漁港の常夜灯周りで手軽に楽しめる釣りだ。
丹羽「デイゲームはもっと手軽です(笑)。周りの様子も水中も見えますからね」
アジからも色々見えて、日中は難易度が上がりそうですが…?
丹羽「確かにナイトゲームと同じことをやってもなかなか釣れません。なにしろ常夜灯周りという絶対的なスポットがないですから。とにかく気になるスポットをランガン。活性の高いアジの群れを探します」
丹羽「日中はあらゆる場所で釣れる可能性があります。粘るより高活性なアジを求めてガンガン移動。そうすれば、実釣中に釣れる場所の共通項が少しずつ見えてきます」
重要なのは“ポイント探し” 押さえるべき2点とは?
丹羽「デイゲームの釣り場の見極めはまずエリア。広い目で見て、深場が隣接している場所が望ましいです」
その1:ディープの隣接
丹羽「デイゲームで狙うのは漁港やシャローエリアにいる活性の高いアジで、重要なのはそのストック量。ディープが隣接していたほうが、アジもベイトフィッシュも居心地の良いほうに行き来しやすい。水深20m以上のディープが隣接するエリアはアジのストック量が多いんです」
その2:ベイトフィッシュの存在
丹羽「過去の経験で言うと、デイゲームは魚食性の強いアジのほうがルアーに反応しやすい。小魚が目視できる場所であればチャンスが広がります」
丹羽「ディープの隣接とベイトフィッシュの存在。この2つの条件が揃えばどこでも釣れる可能性があります」
昼アジングにおける定番スポット“ワンド”と“シェード”
ワンドを探ってその日の傾向を掴む!
ワンドはアジやベイトフィッシュをストックしやすい好エリア。反転流など流れの変化も発生しやすいポイントだ。
丹羽「あまり潮が動かない場所のほうが良い日もあるし、潮が動く場所で釣果が集中することもある。ワンドは潮が動きにくい奥と、潮が動きやすい入り口周辺の2ヶ所を探れば、その日のアジの傾向を効率よくつかめます」
シェード(日陰)は要確認!
晴天の白昼など日差しが強くなるほど、アジはシェードに入りやすい。また物陰には小魚もたまりやすい。
丹羽「シェードにアジの群れが付いていることがあります。ただ、シェードが絶対ではありません。ルアーに反応しなければ粘らず、柔軟かつスピーディーに喰うアジの居場所を探しましょう」
昼アジングは“目で見て戦う”!
日中アジングでは水面や水中の情報を視覚的にとらえて釣りを組み立てる。
丹羽「ボトムの地形変化や潮の流れ、ベイトの有無、ラインの動きなど目で見る情報は多岐に渡ります。偏光グラスと日差しを遮る大きめのツバが付いた帽子は必須です」
丹羽「ナイトゲームでもアタリがパタッと止まったり、アジは神出鬼没ですよね。それを追いかけるのが日中の面白さ。見えるから情報量が多い。地形や流れの変化、シェード、魚影そのものも見つけやすいんです。ひとつの場所にこだわらず、気になるポイントを次々回って活性の高いアジを探していきます」
夜の常夜灯周りのように手を替え品を替え、ではなく。
丹羽「そう。ナイトゲームも楽しいけれど、活性の高い魚を探すのはルアー釣り本来の醍醐味ですから。夜は釣ったアジを肴に一杯。これも日中アジングの楽しみ方です(笑)」
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