現在弊社ECサイト「NAIGAI-SHOP」にて絶賛発売中、あのメガバス社とのコラボレーションによって生まれた、シーバスから怪魚まで何でもござれのパワーモバイルロッド「BUCHINUKI POWER MOBILE(ブチヌキパワーモバイル)」。実はルアマガプラス編集部・大木はプロト段階からテストと称し、プライベートフィッシングで使わせてもらい、その異次元のロッドポテンシャルを体感していました! そこで今回、社内イチBUCHINUKIで魚をぶち抜いてきた大木が、開発者・深谷の目も気にともせず、徹底インプレを勝手にさせて頂くことにしました(キリっ!)買おうかどうか悩んでいるそこのアナタ! 要チェックですよ!
初期プロトを初めて触ったときの感想「重すぎでしょ!」
BUCHINUKIのファーストサンプルを触ったのは確か2018年の夏頃、そのとき最初に思ったのが、
大木「重っ!! もっと軽くならないんですか、コレ」
60cmクラスのシーバスをバラさず楽々と抜き上げることを主眼としていたため、確かに剛性感はあるのですが、グリップエンドも非常に短かかったこともあり、持ち重りが非常に激しい。ティップももう少しだけマイルドにした方が良いのではないかと進言させて頂きました。
2018年秋に地元河川にてプロトモデルにてキャッチしたセイゴサイズのシーバス。通常であればエラ洗いも多く、最もバレやすいサイズですが、しっかりとフックアップ!こんなガチガチのパワーロッドでも全然バレなかったことにかなり驚きました!
ですが 正直ペンシルをドッグウォークさせているときの操作感は、アクションはさせやすいものの、やはり持ち重り感は否めませんでした。
Nadarブランド統合によりメガバスとのコラボロッドに変更!
そして年を越して2019年、Nadarブランドがメガバスとの統合により、デザインも一新!
なんと、伊東由樹社長直々のデザインにより、ブラッシュアップされ、初期プロトよりもさらにクールに!
危惧していた持ち重りもロッドバランスを調整したことにより軽減!同じくティップ感も初期プロトよりもマイルドになっていました!
第2弾プロト到着早々、某社のリールのインプレも兼ねて地元河川で実釣!持ち重り感が軽減されたことにより、キャスタビリティーも上がり、キャストやロッドワークも前よりもスムーズに!
デイのトップゲームにおいてのインプレでしたが、30~40cmクラスのシーバスを数本釣り上げるもいずれもバラしは皆無!(ペンシルへのミスバイトは何回かありましたが・・・w)
別日にはルアマガ編集局イチのメガバスヲタク・フクシゲとともにテスト実釣!
突然始まった対岸ボイルにも、レングス以上の遠投性能でポイントに直撃し、ドッグウォークを1アクションさせてからすぐにヒット!40後半のシーバスでしたが楽勝のブチヌキ!
中弾性カーボンのテーパーデザインによるトルキーさとマイルドを併せ持ったブランクスは本当にバラし知らずでした!
その後は大木の家庭事情(新婚なもんでw)のため思うように釣りに行けず、気づけば冬となり2020年を迎えていました。
2020年釣りフェスティバルのちコロナ騒動
最後の釣行からあっという間に時は経ち、2020年を迎え、横浜ショーあらため釣りフェスティバルにおいてBUCHINUKIの初お披露目!
来場されたお客様の反応もすこぶる良好、特にシーバスアングラーのみならず、海外釣行や怪魚を狙うアングラーの方々にも好評を頂きました。
大木もそんなショーでの光景を目にし、シーバス欲がウズウズしだし、「地元河川のハクパターンで早く使いたい!」と感じておりました。
が、しかし、ご存知の通りコロナウイルスの拡大により外出自粛要請発令のため釣りの自粛を余儀なくされました。
自粛解除!BUCHINUKIフィッシング再開!
そして5月25日政府による外出自粛要請解除から数日後、釣り再開! 大木のホームシーバスフィールドである湘南河川に出撃!
風も無く、穏やかな春の日中。むしろ少し暑く初夏の雰囲気すら感じられたホーム河川。「出たらラッキー」と思い気持ちが高ぶる中、ペンシルベイト(ジャイアントドッグX SW)で広範囲に探るも無反応。
やはりまだトップには少し季節が早かったかと思いつつ、ルアーチェンジを決意。
そして一度組み合わせてみたかったBUCHINUKIとあのルアーとの相性を試してみました。
そう、シーバスルアーのレジェンドであるメガバスのハチマルこと「X-80SW」とのマッチングを!
もともと開発者である深谷曰く、湾岸エリアにおいてハチマルのようなミノーとの組合せも考えられ作られたBUCHINUKI。今まで何で試してなかったかというと、レジェンドルアーのハチマルとはいえ、デイのタダ巻きで簡単に食ってくるほどホーム河川も甘くないと考えていました。
確かにタダ巻きでは簡単に食ってくれない、ではジャークではどうか?
早速足元の護岸際をアップにキャスト、ルアーを少し潜らせ、ラインスラックを叩くようにリズミカルにジャークしてみると、いい感じにダートするっ!!
使用したハチマルは新たにLBO2を搭載した「X-80SW LBO シャロー」。
ホーム河川は水深が浅いためシャローモデルを使用。LBOを搭載したことにより、前モデルよりボディ形状がファット。加えてローリングアクションが弱冠強くなったことと扁平ボディが広がり、水を受ける面が増えたことにより、止まるような対空時間の長いダートアクションになっていたのです!
「これは釣れそう!」と思った2投目、リズミカルにジャークしていると
「ドスン!」と気持ちいいバイト!
久しぶりのシーバスとのファイトを堪能しつつ、手前に寄ってきて少し大人しくなったタイミングでブチヌキ!
50cmクラスの元気なフッコクラスを無事キャッチ!
フックもバレないポジションにしっかりと掛かっていました。
その後立て続けに2本目をキャッチ!完全にBUCHINUKI×X-80SW LBOのジャークがハマった1日でした。
トップゲームも開幕!
自粛開け釣行から数日、気温も上がり夏日が続いた6月中旬、再度湘南ホーム河川に出撃。
気温的にもそろそろトップに出る頃だろうと思い、実績のあるジャイアントドッグX SWをキャスト。
雰囲気はあるものの、中々水面が割れず、一旦キャストせずに水面を観察していると、ボイル発生!
すかさずキャストし、ドッグウォークをしていると水面炸裂!
フッキングもしっかり決まり、余裕のファイトでブチヌキ!
上がってきたのは60cmクラスのコンディション抜群のシーバスでした!
シーバスとの真っ向からのガチンコファイトを楽しめる
今回BUCHINUKIはのデイゲームで主に使用したのがペンシルベイトとミノー。
どちらもルアーを積極的に動かしていく使い方でしたが、BUCHINUKIはバットパワーがしっかりしているのと、7ft1inというショートレングスが故、ロッドワークも非常にしやすく、ルアーアクションも100%の性能を引き出せていると感じました。
しかし、個人差にもよると思いますが、前モデルに比べ持ち重り感が解消したとはいえ、ロッドワークを連続でし続けるとやはり少し重たく感じる部分はありました。
それでも、それ以上にアクションのしやすさと、魚を掛けてからのファイトにおけるバレにくさは目を見張るものがありました。
トップゲームで掛けた際においては、河川の底に人工物のゴミが多く沈んであったため、巻かれたりすればラインブレイクする可能性もありましたが、シーバスを掛けてからのファイトでは真っ向で勝負しているにも関わらず、主導権は常にこちらにありました。
おそらく通常のMLクラスのシーバスロッドで掛けた場合にはランディングネットが間違いなく必要。やりとりも、それなりのサイズであれば慎重かつスピーディーに行わなければフックアウトやラインブレイクの可能性もあったと思います。
ショートレングスだけれど、圧倒的なキャスタビリティ!でもピンポイントシューティングは難あり。
先述したように大木は主にスピニングモデルを使用しておりますが、7ft1inというシーバスロッドにおいてはかなりのショートレングス。昨今ベイエリアでは8ft後半が主流であるところから考えるとあまりにも短すぎると考えてしまうかもしれません。
しかし、ガイドバランスや中弾性ブランクスよるキャスト時の糸抜けの良さは秀逸。20g前後のルアーであれば想像以上のキャスタビリティを体感することができます。
ですが、ロッドの自重と張りのあるティップが故に片手のバックハンドキャストやサイドキャストなどでピンスポットを撃ち抜くようなキャストは少し難しいです。
またいくらキャスタビリティが高いとはいえ、大規模河川では限界があります。よって使用するフィールドは小中規模河川がメイン。川幅もおそらく50m付近がベストといえるでしょう。
大木的・ベストタックルセッティング
最後に大木的ベストタックルセッティングをご紹介させて頂きます。主にというかほぼ100%スピニングモデルしか使用していないのですが、リールはD社であればLT2500~3000、S社であればC3000~3000クラスがベストマッチかと思います。
以前プロトモデルを使用していた際にD社のLTタイプではない3000番(3012H)を使用していましたが、パワーには安心感がありましたが、さすがにちょっと重く感じました(苦笑)
現在は大木自前のカルディアLT3000-CXHを使用していますが、リールの重量やパワー、ドラグ力もベストバランスだと感じました。
ちなみにD社は「LT2500」と「LT2500S」ではドラグ力が5kgも違うので注意して下さい!
大木的おすすめは「LT2500」or「LT3000」モデルです!
S社では「C3000~3000クラス」がおすすめです!ちなみにS社の2500とC3000はスプールを共有できるのですが、2500モデルだとこちらもドラグ力が5kg違ってしまいますので注意して下さい。
PEラインはシーバスであれば1~1.5号がおすすめ。ブチ抜くのであればメインラインもそれなりに強くなければならないかと思います。リーダーもルアーのアクションに支障をきたさない程度にブチ抜ける20lb以上をオススメします。
海外に持っていかれる方は各々で判断して頂ければと思います。(※ちなみに大木は海外に一度も行ったことがありません(苦笑)
手にした人だけが分かる!異端児ショートシーバスロッド「ブチヌキ」
以上ざっくりではありますが、大木の小規模河川でのブチヌキインプレです。トルクフルでありながら、バラしの心配が全く無いブチヌキはシーバスロッドにおいてもかなり異端視な1本であることは間違いないです。
そして“異端児”だからこそ、ロッドのポテンシャルをしっかりと発揮できるシチュエーションをイメージしながら使っていただけると幸いです。ハッキリ言ってオールマイティなシーバスロッドではありませんので。あと小ネタではありますがスピニングモデルはトリガーレスベイトに転用も可能です。
その後もホーム河川には出撃してはシーバスをブチヌキ!
いずれもルアーはジャイアントドッグX SWとX-80SW LBO!!
この2つのルアーに関しては大木的BUCHINUKIゴールデンコンビと言っても過言ではありません!(あ、ワンテンorワンテンjrはまだ試してなかったww)
今シーズンもさらに使いこんで新たなメソッドやBESTルアーなどを発見しましたらすぐさま皆様にお伝え出来ればと思います!