アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、ゲーリーファミリーのそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラス読者にも公開しちゃいます!! 今回紹介するアイテムは『モコリークロー』。もちろん紹介するのは生みの親である小森嗣彦さんです!
Profile
小森嗣彦
こもり・つぐひこ/国内最高峰カテゴリーJBトップ50で年間優勝を三度獲得、オールスターを二度制するなど、無類の強さを誇る。モコリークローやレッグワームをはじめ、各種ゲーリーワームが彼にとってのマネーベイトだ。
水中でバイトチャンスを生み続けるクロー系!!
今回は僕自身が手掛けた『モコリークロー』が主役。
クローと名付けているとおり、2本の手が特徴的なワームです。
まるでウサギの耳のような大きな手はずっしりと重量感があり、フォールさせると左右にゆらゆらと揺れ、シェイクするとプルンと動き、持ち上げるとその重さでボディ全体をロールさせます。
そしてフッキングを重視した扁平型のボディは、細かいロッドワークでも機能する小さな脚を横に備えています。
主にシャローカバーでの出番が多いクロー系ワームですが、そういったロケーションにおいては、フォール、ボトムシェイク、リフト&フォール、中層シェイク、ピックアップといった、着水から回収に至るまでのアクションそれぞれにバイトチャンスがあり、そのすべてに対応可能な形状として開発したワームこそ、この『モコリークロー』なのです。
シャロー攻略に欠かせないモコリークロー2つのリグ
今くらい(7月)のタイミングでモコリークローの活躍する一番の舞台といえば、間違いなくアシ際です。
河川や平地のフラットレイクにあるアシ、その際でザリガニ やテナガエビ等を捕食している個体がターゲットとなります。そっと水の中を覗いてみてください。足元にそのような生き物が確認できたらチャンス大ですよ!
そういった場所でもっとも有効なのが、4グラム以下のシンカーをセットしたライトテキサスリグ。
オカッパリなら狙うスポットへとにかく静かに近づき、まずはちょっと手前から(離れた場所から)、生い茂っているアシ(もしくはガマ)と岸の際っきわにリグをそっと落としてみましょう。ボトムに着いたら、5センチほどの高さでリフト&フォール。これを5秒くらい繰り返してピックアップです。
ボートからのアプローチなら、このアクションに加えてアシからボート縁までのスペースをリフト&カーブフォールで誘い続けます。
そしてもうひとつ、この時期とくに威力を発揮するのがノーシンカーリグです。
こちらのイメージはずばりヤゴ!!
オフセットフックに対して、いわゆる逆付けで装着するのがキモ。分厚い手が抵抗となり移動距離を抑えたアクションが可能になるのです。
まさにこれから羽化せんとするヤゴをイメージして、カバーやバンクに一度乗せてからポトリと落とすようにフォールさせてみてください。オカッパリでこのパターンを試し、それまでさんざん叩き続けたエリアからデカいバスを連発したこともあります。
初夏の絶対色はブルー系ラメ入り!
カラーについても少々。
この時期に圧倒的な実績を誇るのは、ファンタグレープ/スモールグリーンフレーク#231、ダークブラウンブルーギル#341、そしてブラックブルーフレーク#021です。
また今年からモコリークローにも追加されたスカッパノン/ブルーフレーク#390も期待大ですね。
これらに共通するのはブルー系のラメが入っていること。
初夏のシャローゲームにおけるカラーチョイスはこれがカギを握っていると感じています。濁りや日差しの強さに応じてベース色の濃さを使い分ければ良いと思いますよ。
フォローはやっぱりレッグワーム
年によって甲殻類が少なかったり、減水でバスがシャローから抜けていると感じたり、もしくはそもそもアシ際で反応がなかったら…そんなときはアシの沖側にある杭や地形変化を要チェック!
レッグワームのダウンショットリグでフォローします。
過去の経験則から、梅雨時期はブルー系のラメ入りカラーに実績があります。晴れた日や水がクリアならベースの色薄目に、濁っているなら濃い色を選ぶのが基本です。
使い方としては、キャスト後ボトムまでフォールさせたら、3センチくらいの高さで素早いリフト&フォールを数回。
モコリークローと併せてこれも必ず用意してくださいね。