「セフィアクリンチには様々なタイプのエギがあるから、状況に応じて色々な手が打てるんですわ(笑)」シマノのインストラクターでありながら元プロボクサーの肩書を持つ湯川さんが、デカイカ・スレイカ攻略エギ『セフィアクリンチ エクスカウンター』のシャローモデルを徹底解説!
前回の基本エギ『セフィアクリンチ』の解説はこちら
大型イカを意識したシャローモデルの『エクスカウンター』!
湯川「藻場に潜む春イカなど、でかいイカほどスローなフォールが効く。ということで3.5号と3.8号にシャローモデルをラインナップ。大きいエギほどボディの浮力があるので、水平に近い安定感のある姿勢が出せます」
【スペック】
●サイズ:3.5号、3.8号 ●重量:18g、22g ●沈降速度:約5.8秒/m、約5秒/m ●カラー:10色 ●価格:1,120円~1,240円
専用設計のシンカーを搭載
湯川「切れの良いダート性能はノーマルと一緒。フォールはシャローモデルのほうが水平に近い姿勢をとるようにシンカーの形状とバランスが設定されています。ラトルの入ったタイプもあるので、音の有無で使い分けもできますわ」
ノーマルモデルよりシンカーは小さめ。ダートしやすく、フリーフォールではノーマルより前傾を抑えた姿勢で調整されている。
湯川「シャローモデルとノーマルモデルは、眼の色が違うので簡単に見分けが付く。ピンク眼がシャローモデルです」
スローに落としたい状況全般で有効!
湯川「間違えてほしくないのは、シャロー=浅場専用ではありません。ノーマルモデルよりゆっくり沈むエギとして使ってください」
湯川「例えば、潮が緩んだときにはイカの活性が下がってしまいます。反応がないと、焦って釣りのテンポが早くなりがち。活性の低いイカに焦りは禁物、余計に釣れなくなる。そういうときこそ、シャローモデルのスローフォールでじっくり見せるんですわ」
シャローorノーマルの使い分けのキーワードは『潮なじみ』
湯川「活性が低いイカにシャローモデルのスローフォールが効くといっても、潮が効いて流されすぎるときはノーマル。藻場で流されすぎると、藻に引っかかります。基本は、潮に馴染ませるようにフォールできるかどうかで、シャローとノーマルを使い分けます」
シャローモデルには『スラックジャーク』
湯川「シャローはどんなシャクり方もできますが、シャローの特性を活かして大型イカを仕留めるならスラックジャークですね。横方向にワイドなダートでアピールして、じっくりフォールさせてやります」
独自アクション:水平姿勢&水平移動でデカスレイカ攻略!
シャローモデルならデカイカ、スレイカさえ垂涎の独自アクションも可能だという。
湯川「シャクった後にロッドを立て気味にしてラインテンションをかけると、水平姿勢で水平方向にゆっくり進みます。要は、付いてきたイカを足元で抱かせるのと同じことが沖でできる。これが、デカいイカやスレたイカによう効くんですわ(笑)」