オフショアジギングは大型の青物や根魚が釣れる人気のカテゴリー。ただ、ビギナーにとってはタックルのゴツさと価格、そして船に乗るという時点で若干敷居が高い…。そのヘンの障壁を取っ払って手軽にしたのが『スーパーライトジギング』なのだ!! 今回はピュアフィッシング・ジャパン随一のマルチエキスパートアングラー・トモ清水流SLJ(スーパーライトジギング)をご紹介!
新たな魚種開拓としてジギングで『イサキ』がターゲットに!
ジグが軽くて疲れない! いろんな魚が釣れる!!
ここ最近、オフショアゲームで人気なのがライトタックルを使ったカテゴリーで、その中でもさまざまな魚種が釣れて、ビギナーでも気軽にエントリーできると評判なのが『SLJ(スーパーライトジギング)』だ。ただ、どういう意味で“スーパーライト”なんだろうか? SLJの 第一人者でもあるトモ清水さんに色々と教えていただきました!
トモ清水「僕らピュア・フィッシング・ジャパンが考える現段階でのジギングは3段階あり、まずは100~300gのジグを使って大型魚を狙う『ジギング』です。
次に、20~150gのジグでタチウオやシーバス、小型青物などを釣るのが『ライトジギング』。
ジグが軽くなったぶん、体力的にもそれほどキツくありません。
そして、今回のメインテーマとなる『スーパーライトジギング』は、20~60gという超ライトなジグを使うので、お子様や女性でも簡単にチャレンジできます」
なるほど。どんな魚が釣れるんですか?
トモ清水「小型回遊魚から根魚まで、多種多様な魚が釣れますが、本来はオフショアでの新たな魚種開拓の一環として、イサキをメインターゲットに推したものなんです。
これまではエサでの沖釣り対象魚でしたが、漁師さんの釣り方を参考にして模索し、たどり着いたのが超ライトなジグを使った釣り方で、それを『ライトジギングより、もっと手軽に!』という意味を込めたのが、スーパーライトジギングです」
ジグは20~60gで、探るタナは深くても40m前後と疲れにくい!!
基本はショートでただ巻き渋い場合はロングで動かす
20~60gと、大型魚を狙う本格的なジギングと比べてかなり軽いジグを使うスーパーライトジギングですが、どのくらいの水深を狙うんですか?
トモ清水「地域によっても異なりますが、例えば北海道でソイやホッケ、カレイなどを狙う時は30~40m、スーパーライトの本場とも言われている三重の尾鷲や北九州だと5~50mといったところで、どんなに深くても50mが限度です。なのでボトムに落とすまでそれほど時間がかからないし、回収に疲れることもない。そういう意味でも、かなりお手軽ですね」
ジグはどんなタイプがオススメですか?
トモ清水「対象魚や水深によって使い分けますが、イサキをメインに狙うならばショアスキッドジグ(アブ・ガルシア)のようなショートタイプがいいですね。アクションについては、次回詳しく解説します。
ただ、基本的にはどの魚を狙うにしても、まずはジグを落として巻き上げるを繰り返せば、活性が高い時なら十分に釣れます。
それで喰いが渋いと感じた場合は、リールを1回転させるごとにロッドを1回シャクる『ワンピッチジャーク』を試してみて下さい。
ワンピッチジャークの場合は微弱メタル(アブ・ガルシア)のようなセミロングタイプがよく動き、魚に対して喰わせの間をしっかりと作ってくれます。フックセットはチューニングが必要な場合もあるので、これも次回に詳しく解説しますね」
スーパーライトジギング用ジグ、いろいろ
写真はあくまでも一部だが、イサキ狙い用のスーパーライト対応ジグ。上から5つのショートタイプは、基本的にただ巻き&フォールだけでOK。それでも反応が鈍い場合は、下2つのロングタイプのワンピッチジャークでアピール。
ジグの重さと探るタナを変えれば、ターゲットの釣り分けも可能!
自分が釣りたい魚を釣るのが一番の幸せ♪
スーパーライトジギングのメインターゲットと言えるイサキの場合は中層を、そしてシオやショゴなどの青物がボイルしているのなら表層を、さらにハタ類やホウボウといった魚ならばボトムと、任意で探るタナを変えることで魚種を釣り分けることもできる。だから1回の乗船で五目釣りも、意外とイージー。
次回はスーパーライトジギングにうってつけな専用タックルや釣り方を解説して頂きます! 乞うご期待!!