ホンモノの豚の皮や脂身からなる天然素材ルアー“ポーク”。かつてその代名詞的な存在だったアンクルジョッシュ社は4年ほど前にポークの生産を中止してしまった。落胆したのは川村光大郎さんを含む熱烈なファンたち。その期待に応えようとするかのように、メーカー間ではポストアンクルジョッシュ闘争が勃発中だ。
そもそもポークルアーって何?
“ポーク”とはその名の通り豚から製造・整形されたルアー。主な使用部位は皮や皮下脂肪で、豚の角煮のいちばん脂っこい部分だと言えば想像しやすいだろうか。
優れた点は天然素材で作られているところ。豚皮特有の独特なアピールでコアな人気を博している。当然のことながら生分解性であり、プラスチックワームの使用が禁じられている湖でも対応できる環境への配慮の高さもウリだ。
解説は川村光大郎さん!
【Profile】
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
1979年、茨城県生まれ。小学校2年生からバスフィッシングを始め、それ以来ポークを愛用し続けている。陸王やW.B.S.トーナメントなどでもポークを使い、活躍。写真はだいぶ前になるが…アンクルジョッシュのMAXXポークビッグダディで釣った50アップ。
実はポークに夢中だった光大郎さん
知らない人も多いかもしれないが、光大郎さんはかなりのポーク好きであり、歴も長い。
川村「本当の本当にポークが大好きになったのはビッグダディからです。小貝川とかでカバーを撃つのに、スキッピングさせやすいし、いい魚を選んで釣れる」
天然素材ゆえ、同じ製品でも大きく個体差が出てくるのもポークの特徴だ。
川村「通常のビッグダディだけでなく、マックスポークというシリーズにビッグダディシェイプのものがあったんですね。そのテール部分をカッターでスライスしたり切れ目を入れたりして使っていました」
マックスポーク・ビッグダディ(アンクルジョッシュ)
形はビッグダディ、サイズはジャンボとビッグダディの中間、皮の材質はマックスポークシリーズのような全体に脂身がついた厚みのあるタイプが川村さんの理想。厚みがあって柔らかい、というのはワームでは難しいのだという。
川村「本当の極上はそのままでいいんですが、鍛えれば使える個体もあれば、煮ても焼いても使えない個体もありましたね」
光大郎さんの眼鏡にかなうポークとは?
その後、ビッグダディが生産中止となり、光大郎さんもポーク難民となる。最近のインディーズ系も使っているのだろうか?
川村「いろいろ試しています。今ビッグダディ以外で使うなら、釣り吉ホルモンのピッグダディとJr.を使うんですが、その中間サイズも欲しいですね。ビッグダディサイズはよくあるのですが…」
川村「あとは使ったことはないのですが、ポルコブラックがすごくいいと噂には聞いていて、それが今一番使いたいですね。とにかく、ジャンボポークフロッグとビッグダディの中間サイズで、厚みがあって、ビッグダディの形を…どこか作ってください!」