さて、外に出るアクティビティが人気ということもあって、釣りを始めてみたいという人も多いというこのご時世。まったく釣りをやったことが無い? エサ釣り? ルアー釣り? そういう人には、釣って楽しい、食べて美味しい、簡単でありながら奥が深いルアー釣り、アジングがオススメ! さぁ、アジングをいっちょやってみるかという「釣りビギナー」にオススメしたいロッドを見つけたので紹介しますぞ。そう、ジャッカルのBRS-64UL-LG!。なんでコレがいいのかインプレ結果から解説します!
福重(左)
図体がデカイ割に繊細な釣りを好む男。本格的に釣りにのめり込んだのが遅かった為、色々と偏った癖を持つ。釣りに対するモチベーションは高く、様々な釣りを経験。ムーバブル・ファッティ(動けるデブ)。
深谷(中央)
ハイパーフィッシングエディター(自称)。フライ、バス、ソルトはたまたヘラブナと幅広い釣く釣りを経験する編集者。ルアマガのオリジナルタックルの企画開発にも携わる。リールには疎いがロッドは大好きなロッドヲタクでもある。
大木(右)
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つ、ルアマガプラスの若きリーダー。編集部、というよりはむしろ会社内で最も幅広い釣りの知識を持つインプレ企画の要。釣りはシーバスをメインに幅広く楽しむ。特技はモノマネ。
BRS-64UL-LG(ジャッカル)
あのジャッカルが展開するエントリー向けソルトウォータールアーロッドブランドがBRS。このブランドの誕生は2017年だったと記憶していますが、2020年にフルモデルチェンジされて、7機種が展開されています。
今回、ルアマガプラス編集部でインプレッションした機種は、その7機種の中のライトゲームカテゴリーを担う1本となっており、アジやメバルなどの小型魚を狙うのに最適なモデルとしてラインナップされています。
【SPEC】●全長:6ft4in●パワー:ウルトラライト●ティップ:チューブラー ●対応ルアーウェイト:MAX5g ●対応ライン:PE 0.1-0.4号 / NY&FC 1-3lb ●アクション:レギュラー ●定価:16,500円
ファーストインプレッション!
めちゃくちゃ素直なテーパーのロッドなので、ビギナーには使いやすいでしょうね。アジングロッドの主流はソリッドティップなんですが、こちら中空のチューブラーティップが採用されている。実はコレ、キモになるかも(いい意味で)
ブラックとガンメタのメタルパーツの組み合わせが非常にクール! 重さもライトゲームロッドであれば及第点。アジングスペックなのにレギュラーテーパーなのが不思議。メバルやメッキなどの他魚種でも遊べそう
「デザインもシンプルなんだけど無骨さがカッコイイ。確かにアクションは汎用的なレギュラーテーパーで、アジングロッドらしいシャキッとさはないよね。ティップがチューブラーなのでアジだけじゃなく使っていけそう。小型のプラグも扱えるかな?」
キャストフィーリング:誰にでも投げやすい曲がりと抜け!
レギュラーテーパーなので軽量ジグヘッドなどでもしっかりウェイトを乗せて投げやすい。曲がるのだけれどもコントロール性は高くない。ピンポイントキャストには慣れが必要
0.5gとかいわゆる軽量なジグヘッドは、少し投げづらいかな。でもビギナーを意識するなら1.2〜1.5gくらいの汎用的なジグヘッドが、しっかり投げられるので十分だと思いますよ
軽量リグは確かに、ちょっと苦手かもね。でも通常のアジングで使うようなサイズから小型プラグに到るまで比較的対応できるレンジは広いから、1本でいろんなことができるアジングロッドだと思うよ。ちょっともたつくかもだけど、スプリットリグや飛ばし浮きを使ったアジングでも踏ん張れる懐の深さがあるよ。
操作感:チューブラーならではの安定した操作感がビギナー向け
素振りをしたときは、ちょっともたつくかなと思ったのだけど、実際にキャストをしたり操作をすると、とても扱いやすいロッドですね。風が吹いたりしたときもこういうロッドは使いやすいと思います。
チューブラーなので、感度も良好。ソリッドティップのように細かな潮の流れを掴んだりするのは苦手だけど、レギュラーテーパーのロッドにありがちな、もったり感もあまり感じません。リグの操作はしやすいので、ビギナーにとって、この「釣りしてる感」は強力な武器になると思います。
流行りのアジングロッドという感じの操作感ではないのだけど、感度は十二分にあるし、リグを扱ってる感は非常に出ると思いますよ。マヅメ時のリグにアクションが必要になる条件下などでは、ルアーを動かしやすいし、リニアに扱えるので武器になると思うなぁ。
感度:チューブラーの感度は必要十二分
実際に釣ってみた感想としては、あれ?思ったより、しっかりとアタリを拾ってくれるし、アジがソリッドティップみたいな感じで乗せれるなぁと思いました。うまい言い方ができませんが、思ったより違和感がない!(よい意味で)。バランスが良いし、チューブラー・ライトゲームロッドとしての個性が出ていると感じました。アジの専用ロッドという位置付けではないので、ターゲットが少しだけブレるかなと思ったのですが、そんなことはなかったですね。
テーパー的にも、ティップがチューブラーだということもあって、すこしモッタリしたフィーリングかなと思ったんですが、いや、コレ好きかもしれません。思った以上に扱いやすくキビキビしています。チューブラーのいいところが出ているんでしょうね。標準的なソリッドティップのアジングロッド以外の選択肢としてベテランが選ぶなんてのもアリかもです。
通常のアジングロッドに比べレギュラーテーパー寄りすぎるせいか、あまり感度が良いとは思えませんでした。ラフコンディションだとなおさら感度が落ちるような気が……。
大木くん軽くて感度ビンビンのロッド好きだからね〜。ビギナー層を意識してると思う機種なので塗装もしっかりされていて、その分、ロッドはやや重たくなるんだけど、それでも、十分な感度はあったと思うよ〜。
おっかしいなぁ、むしろ感度よかった気がするんだけど(笑)
総評&こんな人にオススメ!
はい、このロッドのメインインプレ担当の記者としては、今回、企画でインプレッションしたビギナー向けのエントリーロッド3種のなかでも、特に釣りの経験が浅く、なおかつアジングという釣りがしてみたいという人にオススメしたく感じました。
理由は、チューブラーティップ(中空の穂先)だから。なんで?と思われるかもですが、実際には釣ソリッドティップのほうがややアジング向きかな?と感じるのですが、ソリッドティップの「折れる」危険度はかなり高く、多少ラフに扱っても破損の心配が少ないチューブラータイプのほうが良いと感じたからです。
リグを勢いよくティップの先に巻き込んだりするとソリッドティップはあっけなく折れたりしちゃうこともありますからね。釣りビギナーの皆さんはそういったミスをしてしまいがち。
そして、なにより、このロッドの高いレベルのアジングロッドとしての素体性能の高さです。アジングロッドは感度が命と思われがちですが、「必要以上な感度」は不要です。このロッドは必要な感度性能をクリアしているので、雑念なく釣りに集中できるからです。
ということで、釣りビギナーでアジングにトライしてみたい方は迷わずどうぞ♪
こんな人にオススメ
1) 釣りビギナーでアジングにトライしてみたい人!
2) ソリッドティップに使い慣れていないけどアジングをやってみたい方
3) ソリッドティップのアジングロッドをお持ちの方で、素性の良いチューブラータイプのアジングロッドを使ってみたい方