アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、ゲーリーファミリーのそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラス読者にも公開しちゃいます!! 今回紹介するアイテムはスモラバのトレーラーとして生を受けた『ディトレーター』。その意外な使い方を小森嗣彦さんが解説してくれます!
【Profile】
小森嗣彦
こもり・つぐひこ/ゲーリーワームのローテーションを軸に、的確な状況判断と試合運び、そして強靭なメンタルで数多くのビッグタイトルを獲得してきたトップトーナメントアングラー。フィネスによる攻守をもっとも理解しているプロフェッショナルだ。夏は桧原湖を拠点に活動しており、今回紹介するワームはスモールマウスバス相手にも効果てきめんだったとか!
全リグ対応スモールワーム
ルアマガ読者の皆様、こんにちは。#ゲーリーつり部の小森です。今月の主役は小粒だけどピリッとからいディトレーター!
●全長:2.4in ●カラー:全14色 ●入数:8本
頭から後部にかけて流線形の扁平なボディと、2本の触覚、そしてボディサイドについた厚みのある大きなツメが特徴のこのワームは、スモールラバージグのトレーラーとして開発された経緯があります。
ところが、単体での使用も実に効果的で、これまでにライトキャロやジグヘッドリグ、ダウンショットリグ等でも数多くの実績アリ。
フリーフォール時にも自然にバイブレーションする触覚とツメは、小刻みなシェイクで敏感に反応し、その微波動でハイプレッシャーレイクのバスにもしっかりと口を使わせることができるんですね。
そんなディトレーターの特徴を最大限に活かせる、ちょっとシークレットなリグ&使い方を紹介させてください。
虫にもエビにもなっちゃいます。
そのリグとはズバリ、ノーシンカーです。
オフセットフック(サイズは#3)をお尻からセットしてフォールで使うとツメの触覚が小刻みにバイブレーション。
これってまさに…そう、今流行りの“沈む虫”です!!
そのままのノーシンカーでもとてもよく釣れるディトレーターですが、2本の触覚の間からオフセットフックを挿す逆付け仕様にしてやると、障害物に対してよりタイトに落とすこともできます。
しかもお尻に0.3グラムほどのネイルシンカーを入れてやればバックスライドさせることも可能なんです。このセッティングのほうが飛距離を稼げるので、オカッパリでは圧倒的に有利ですよ。
フォールが命!!
狙う場所はオーバーハングやブッシュ周りなど虫が落ちてきやすいショアライン沿い、そしてエビがいそうなアシなどの前。
オフセットのセルフウィードレス仕様なので根がかりを恐れず攻めていけるのが強みです。
少し離れたところからのキャストでアプローチするのがいいでしょう。
アクションはほぼフォール。
虫やエビをイメージしているので、着底させたら少しステイを入れてみてください。
ちなみにバイトは、フォール中であればラインに出ますので見逃さないよう注視されたし!
ボトムに着いてからはステイ後、次のフォールへ移るべくロッドで持ち上げたときに重みが伝わってくるはずです。
フッキングはラインが走った逆方向へ素早くかつスイープに!!
まさにこれからの時期、季節の変わり目で難しさを感じたら…ジグトレーラーとしての機能だけではないディトレーターの威力をぜひ味わってみてください。
2インチゆえアベレージが小さくなると思いがちですが、いやいやビッグフィッシュにも効果てきめんですから!!
小森的おすすめカラーはコレだ!
僕が多用するのは虫とエビのどちらもイメージできるカラー。
なかでも#411エビミソは水質を問わない優秀なカラーなので必ず押さえてほしいです。
あとはいかにも虫っぽい#341ダークブラウンブルーギルや#363グリーンパンプキン/ブラック&スモールブルーフレーク、浮力を活かして少しスローに落としたいときは#341/000N ダークブラウンブルーギル/クリスタルクリアー(ノンソルティ)ラミネート、小魚をイメージしてはいないけれど#306ナチュラルシャッド/レインボー&ゴールド&ブラックフレークもよく釣れますね。
●スモールラバージグ使いの名手として知られる青木大介プロが、スモールラバージグのポテンシャルを最大限に引き出す為に開発。特徴は2本の触角と大きな爪。
●その触角は大介シェイクやタカシェイクのような超小刻みなシェイクに敏感に反応し、その微波動で弱小生命体としてバスに認識させることができ、フォール時にも自然にバイブレーションを出すことによりハイプレッシャーレイクのバスを見事に騙す事ができます。
●さらに、触角による左右の微波動に加え、大きな爪による縦方向のアクションが生み出す波動をバスに伝えること…