さぁ、【未経験者が半年でヘラ王を目指す連載】として掲載してきた、初心者がへらぶな釣りに挑戦して半年でキングに上り詰める下克上企画。よくよく考えると、小汚いメタボなオッサンがキャッキャしながら楽しむ釣りの様子を伝えても……つまんないよね? ということで、今回から、JK呼んじゃうことにしました(俗な発想)。そう、今、NiziUばりに話題沸騰、次世代女性アングラーとして注目されてる千葉百々絵(ちばももか)ちゃんを召喚、へらぶな釣りを一緒に盛り上げてもらおうという話になったとさ!
へらぶな釣りは斜陽である。だが光はある。
過去の連載で、実際にへらぶな釣りに挑戦してきた小生。この釣りですが、お上品な言葉を捨てて端的に表現すると「くっそ面白いヤベェ釣り(語彙力無し)」であると感じたものの、どうやら、ジャンルとしては、ややお年を召した方の閉鎖的な釣り、つまり、市場としては右肩下がりであるという現実に驚愕。いや、面白さでいうと、斜陽になる理由がわからんのだけど。まじで。
いくら面白いゲームでも、プレイヤー人口が過疎になると運営はマネタイズを諦めて、サーバーの停止、ゲームサービスの中止に踏み切るのは世の常。釣りも同じで、面白いけど、人気がなくなってくるとどんどんと廃れてしまいます。ということで、盛り上げて伝統的な日本文化でもあるこの釣りの繁栄を願うためには、熱き血潮と可愛い女子! これが必須でしょ。
そんなナンパな奴は引っ込んでろ! というベテラン釣り師がいらっしゃるなら、あえて言おう。あなたが引っ込んでいなさい(嘘ですごめんなさい、助けてください)。
そこで、なるべくガチで楽しんでくれる釣り女子を召喚
きゃぴきゃぴ、お色気ムンムンでそこにしか目がいかないような女子は却下。小生が死んだ魚のような目と、棒読みで「かわい〜。超かわい〜」と北の将軍様のような拍手もプラスしてお世辞をいうだけの地獄絵図がまっています。
そ・こ・で。目をつけたのが、DAIWAのスーパーフレッシュアングラーのひとりに選ばれた釣りガール。千葉百々絵(ちばももか)ちゃん。高校1年生! うちの下の息子と同じやん!
そう、ももかちゃんは北海道で釣りの腕を磨いてきたモノホンの釣り大好きっ子。
【Profile】
千葉百々絵(ちば・ももか)
あの秋丸美帆さんと同じDAIWAのフレッシュアングラーに選ばれ、ただいまメディアでの露出も急上昇中の釣りガール。女子高生ながら、鬼のような釣行回数でその頭角を表しつつある期待のアングラー。津本式公認技師でもある。
学校の進学だけではなく、手軽にいろんな釣りを楽しみたいと関東に引っ越してきたほどの釣り好き。そのアクティブさもあって、DAIWAの難関オーディションにも合格した女の子です。
ももか「でも女子と見られてしまうのは嫌なくらいです。男の人と分け隔てなく釣りをやりたいです!」
おぉぉ、みっぴや! 秋丸さんを見るようやで! それもそのはず。ももかちゃんの憧れの先輩は、秋丸美帆さんですしね!
ヘラブナ王を目指すにはライバルがいる…
ということで、連絡をしたわけです。そう、下心がありました。いくらガチの釣り好きっ娘といえど、自分の息子と同い年。
釣り歴でいうとももかちゃんの年齢の2.5倍は釣りを嗜む小生。しかも先行してへらぶな釣りを学んでいることもあり、いくら若いといっても、簡単には自分のヘラ釣りを超えられまい。これが大人の汚さよ!
後輩のももかちゃん、おじさんの釣りテクには届くまい! 高笑いをして、ちっぽけな自尊心を満足させるつもりでいたのです。ええ、いたのです。そんな立ち位置になろうとも、ももかちゃんは快活女子! 盛り上がりますし一石二鳥じゃないですか!
読者は「ももかちゃんガンバ! あんなキモいオヤジに負けるな! 応援してるからね! ファイッ!」ってなるはず。どちらにせよ美味しい展開です。
さぁ、そんなストーリを描きつつ、とりあえず、イケ叔父がインストラクターを務める、埼玉のへらぶなの聖地、幸手市の神扇池へ。
真っ白なへらぶな初心者ももかちゃんに、まずはヘラブナ釣りのイロハを学んでもらおうじゃないか! その間に、小生は腕を磨き高みへ! 「お嬢様には私の尻尾も踏ませませんよ!」
そう、主人公はあくまでワイ。ももかちゃんは、自分を超えられないライバルとしてこの物語をサポートしてくれればいいんですよっ。
主人公交代の予兆…
さぁ、我々の師匠。へらぶな界の異端児であり、実力者。年齢は小生と近いから若手とは言えませんが、へらぶな業界では中堅若手。それだけでも、この釣りの現状推して知るべし。へらぶなをこよなく愛し、業界を盛り上げようと取り組むのが、神扇池のインストラクターを務める田邊忠史さん。
過去数回の取材でナベちゃん、フカポンと呼び合う仲。事前の連絡で、ももかちゃんを召喚することを連絡し、どういう展開にすべきか事前にちゃんと根回しもしておきました。忖度って言葉わかるよな! な!
フカポン「ま、いい感じで教えてあげてくださいよ。ほどほどに……」
田邊「わかりました、フカポンより上手くなるようにすればいいんですね!」
フカポン「あ、いや、へらぶな釣りたのしぃ! ってなるくらいにホドホドでいいよ」
田邊「フカポンさんが泣くほど上達させればいいんですね! よーしがんばるぞー。ももかちゃん、まかせてねー」
田邊さん、ちゃんと話聞いてますか?? ほどほどでいいんですよ。ほどほどで。
「へ、へらぶな釣り難しい……。フカポンさんみたいに釣れない……でも楽しい……」
そう、これくらいの塩梅でももかちゃんが楽しみながら、小生におよばないくらいに指導してやってください。ナベちゃんならできるはず。
田邊「あ、そうだ、フカポンが惨めに釣り負ける様子を、せっかくだから撮影してもらえるよう
YouTuberのトネちゃん呼んどいたから」
聞けよ。話を聞けよ田邊。聞いてるか? ちょっと台本まちがってっぞ?
記事の結末を見たい人は、リンクの動画をみるとよいでしょう!
さぁ、そんな裏を隠しながらも、神扇池に到着したももかちゃんに、へらぶな釣りの指導が始まるのですが……。
ももか「やったー、釣れたー!! へらぶな釣りたのしー!」
おい、まてよ、田邊。ほんまに、まてよ。開始何分で釣らせてるんだよ。まだ釣座について何分だと思ってんだよ。ワイなんか、1尾目釣るまでどれだけ時間掛かったとおもってんだ。ずるくね?
田邊「やっぱセンスかな……」
なんだよ、その超ザマァな笑みを殺した表情は…。
田邊「あとで、早掛け勝負してもらうからさー。余裕ぶっこいてないで、フカポンもさっさと釣りはじめなよ」
ももか「勝負〜? 楽しそう〜♪ してみたーい!」
ほう。勝負? ももか。ヲマイさん、へらぶな釣りをなめてんな? へらぶな釣りは楽しいが、勝負にビギナーズラックがないことを教えてやるよ。
田邊さんは、お前もまだ3回目で立派なビギナーだよ。と突っ込みたかったらしいが、負けて泣く姿がよっぽど見たかったのか、肩で笑いを堪えながら後ろを向いていた。
どちらにせよ、この日のロケの勝負で負けるようならヘラ王なんて夢のまた夢。タイトルが「ももか、へらぶなクイーン目指しますっ!」になっちまう。いそいそと準備を始めることに…。
準備中、関係ないけど、へらぶな釣り用に準備いただいたパラソルが「鬼滅の刃」っぽくってテンションあがりました。「かちどきパラソル130cm」。遮熱、遮光性は他社製品より自信ありのふれ込み。いや実際、炎天下でも快適でした。
高性能最高なんですが、たんじろーと、ぎゆーさんのコラボみたいでカワイイ。
「おまえの竿を鬼にしてやろうか?」
次回激闘編に続きます。
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