釣りのポータルサイト、ルアマガプラス編集部員による自腹インプレ。秋めいてまいりましたが、季節感の乏しい現代人が四季の移り変わりを感じる方法は唯ひとつしかありません。そう、季節感とはエギをシャクり、イカを釣ることによってのみ体感できるものなのです。というわけで、秋エギングシーズンはすでに開幕中ですよ!
【Profile】
ルアマガプラス編集部・アズマ
ルアマガプラスに所属しているとされる低級したっぱ編集部員。局内では最年少、なおかつ釣り知識もどシャローに貧弱なルアマガきっての雑魚カード。でも釣りは好き。写真は屋形船ではしゃぐ様子。確かに言われてみれば藤井聡太八段(2020年9月現在)に似てなくもないかもしれない。
僕らがイカを釣る理由
ご存知でしょうか? イカは食器なのです。酒器なのです。
ゲソと頭、内臓を取り除き、コップ状に成形しつつ干しあげる。これに燗した日本酒を注いで完成するのが“イカ徳利”という製品。何度か使うと酒を含んでシナシナになってしまうのですが、それを炙るとまたおいしく、酒は炙ったイカ「が」いい…と吟じずにはいられないのだという。
あと、さきいかを作ってみたい。噛み締めたときにじんわり甘く滲み出てくるあのエキスは、単に干しただけのするめやゲソにはない旨味成分です。これは製造工程の如何なる過程で生まれる旨味なのか?
知りたい。知るには自らの手でイカを裂くしかない。裂きてえ…イカを裂きてえよ…。
それとですね、イカに思い切り体重を掛けて押し潰しながら焼きたい。そう、いかせんべいです。
海辺の観光地、観光客向けの、観光的なお店のパフォーマンス。鉄板で潰しながら「じゅうっ」と焼き付けるアレ。アレに心おどります。もうもうと立ち上る白煙の香ばしさよ! あれを釣ったイカで、自分の手でやってみたい。いまの僕にはイカが必要なのだ。秋エギングのシーズンにも入ってるし…。
そういうわけなので、諸先輩方の助言を受けつつ、初心者でもアオリイカが釣れるエギ&ラインをみずから選定、お買い求めたのでありました…!
まずはこれ! な超スタンダードエギ【エギ王LIVE】
アオリイカの代表的な天敵としても知られるヤマシタのエギングマイスター、川上英佑さん。氏に「究極の万能」とまで言わしめる傑作エギこそがこの『エギ王LIVE』です。
バランスの良さ、ズバ抜けた基本性能の高さ、低活性から高活性まで様々なシーンのイカに対応可能であることから、釣り人からの信頼も非常に高く、人気エギランキングでは上位常連。王の名を冠するのにふさわしいエギであります。
カラー「ムラムラチェリー」のムラムラはケイムラのムラ。あらゆるイカの捕食意欲をむらむらと盛り上げること間違いなし、という願いが込められたカラーなのです。おそらく。
なお、ケイムラは紫外線に感応して発光する素材。したがって基本的には日中かつ、海中にも十分に光が届く澄み潮~笹濁り時に有効なカラーです。
…川上さんの「エギングラボ」の受け売りですが…。
サイズ:3号
重量:15g
沈下速度:約3.5秒/m
【小型サイズ】・・・小型のイカにも違和感を与えず、抱かせやすいダウンサイズモデル。
【ブレイドシンカー】・・・素材と形状を見直し、運動性能に磨きをかけた環境負荷の少ないスズ製シンカー。
【クイックダート】・・・左右へのダート幅を損なわず、前方への移動を抑制し、追尾して来たイカを惑わす。
【低重心設計】・・・重心を下げることによりダートや飛行時の姿勢を安定化。
005 ムラムラチェリー‥透け感のあるケイムラボディと視認性の良いピンクの背色を組み合わせたカラー。澄み潮や笹濁り時に最適で低活性のイカも高実績…
定番化した魅惑のパタパタ! 【EZ-Q ダートマスター】
エギが日本の伝統漁具「餌木」であった時代から下り、これまで数多くのギミックタイプのエギが販売されてはきましたが、なぜか不思議と生き残るのはスタンダードなフォルムのエギでありました。
そんな中、エギング界に燦然と輝く「異形」がDUELの名作『EZ-Q』。エギ腹部から生えたエラストマー素材のいわゆる「パタパタ」が微細な波動を生み出し、アオリイカに対してダートやシャクリで魅せる以外の新たなアプローチが可能なのです。
エギ本体も潮を捉えやすいように凹凸を持たせてあり、「パタパタ」との相乗効果によりこちらも独特な水押しを実現。独自の波動パターンで釣れるイカの幅が広まること間違いなし! です!
『EZ-Q』の中でもこの『ダートマスター』は「パタパタ」を履きつつ、高い運動性をも合わせ持つモデル。
イカの興味を引くダートアクションからの、「パタパタ」によるひと味違うフォール…。緩急のメリハリで魅せるエギングにさらなる生命感が加わり、その当然の帰結としてイカが釣れます。釣れるったら釣れます。もう釣れる気しかしない。
エギングにはやっぱりPE【アバニ エギング プレミアムPE X4】
海のルアー釣りでは例外を除き(どんな事例にも例外はございます。アジングのエステルラインとか)、ほぼ必須なPEライン。それまでナイロンでのちょい投げや穴釣りで遊んでいた僕にとって、いろんな意味でPEラインは衝撃でありました。カッ飛ぶ、そしてトラブる…。
かつての悪戦苦闘の模様…。
あれから多少はPEラインの扱いに慣れたかというとそういうわけでもないのですが(ナイロンのナマズゲームに耽溺)、僕は今ひじょうにイカを釣りたいので、このあたりで克服させていただく。
ともかく、バリバスの『アバニエギング プレミアム』は高精度の耐破断性工法で編み上げられた4本撚り。ライン表面にフッ素コーティングを纏い、ガイドとの摩擦抵抗を激減させることで、さらに飛距離を上げることに成功しています。
ピンク2m、パープル50cmのマーキングがなされており、距離や水深を数字で把握することが可能。いちいち着底までカウントしなくて済むのは便利です。僕の体内時計は狂っているので…。
そしてなんとパッケージ裏にはショックリーダーのおまけが。心にくき心遣いです。せっかくなので同製品も購入してしまいましょう。
リーダーはメインラインと合わせたい【アバニ エギング ショックリーダー】
「アバニ エギング ショックリーダー」はバリバスのエギングリーダーにおけるスタンダードモデルです。ビギナー向けにも「ノーネームノット」の結び方が記載されたパンフレット「Knots notes(ノッツノーツ)」が同梱されており、親切です。ノツノツ…。
結束の練習もしておかないと…。
というわけで、あとはわたしが釣るだけです!
エギもラインもそろえたし、リールは以前購入したフリームスが最適だし、あとは釣りに行くだけ。
連休が楽しみだなあ。イカ。はやくイカを食べたい。イカ…。
パイセンたちのお買い物はこちらから。
ここ最近は3人ともマイブームの釣りが違う傾向にあるようです。たまたまですよ、たまたま!