東日本最大のバスフィールド、霞ヶ浦水系を舞台とした大会「W.B.S.ジャパンオープンSDG Marine CUP」が10月17-18日に開催された。2017年にスタートしたこの大会は、W.B.S.プロを含むペアチームであれば参加可能な文字通りのオープン戦で、今年は過去最大の44チームがエントリー。さらに昨年は台風の影響で中止になったために優勝賞金が持ち越しとなり、今年は最大で200万円を手にできる可能性(昨年度もエントリーの場合に限られる)があることでも話題となっていた。
初日は生憎の雨模様。湖上にはフルサイズのバスボートが集まる
トーナメント初日の早朝、スタート会場の土浦新港(茨城県)には、冷たく降りしきる雨のなか、続々と参加チームが集まった。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、主催のW.B.S.では今年度の大会については、参加者や関係スタッフへの抗体検査の実施や検温、マスク着用といった措置をとり、さらに無観客での運営を行っているが、このジャパンオープンもその体制下での開催となった。
参加メンバーは、W.B.S.で活躍する⼩⽥島悟選手や蛯原英夫選手、草深幸範選手らに加えて、菊元俊文選手や沢村幸弘選手、清水盛三選手など、カテゴリーの垣根を超えた豪華な顔ぶれが並んだ。
競技がスタートすると、雨と風で荒れる中、参加チームのバスボートが霞ヶ浦全域へと散っていった。その後も冷たい雨は午後まで振り続けることになった。
14時45分~15時の帰着を終えたのちに行われた初日の検量では、44チーム中5尾リミットを揃えたのがわずかに3チームという厳しい結果。多くのチームでウエイトが伸びないなか、トップに立ったのは、シャッドとディープクランクでキロフィシュを連発させ6800グラムのビッグウエイトを持ち込んだ早野剛史選手・中村有知選手のSDG Marine FACTORY TEAM3。
2位には3700グラムで草深幸範選手・柏木健作選手のTEAM SDGMARINE-BOTTOMUP、3位には2900グラムで福島健選手・小田朋樹選手のSDG Marine FACTORY TEAM1が続いた。
二日目の天候は晴れ。釣果に期待は高まるが…
二日目は一転して穏やかな秋晴れが広がり、会場の土浦新港から各チームのボートが湖上へ疾走していった。前日に比べると気温も上がり、釣果アップも期待されたが、帰着後に行われた検量ではノーフィッシュで終わるチームが続出する。
そんな中、長くJBトーナメントで活躍し、2020年からW.B.S.へ参戦している地元プロ関和学選手がこの日のビッグフィッシュとなる1680グラムを持ち込み、無観客の会場だけでなくWEB配信を楽しむ観客にアピールした!
最終計量の結果は…?
注目の上位陣では、初日6位の蛯原英夫選手・清水盛三選手のTEAM豪腕BIGMAMAが、4尾ながらこの日のトップウエイト3765グラムを持ち込んだ。しかし、そのほかのチームは大きくウエイトを伸ばす事ができず、初日トップの早野剛史選手・中村有知選手のSDG Marine FACTORY TEAM3がトータル7405グラムで逃げ切り優勝を飾った!
表彰式では上位入賞チームに賞品の地元茨城産米や賞金が贈られ、優勝賞金100万円(昨年出場していないためキャリーオーバーに該当せず)を手にした早野選手と中村選手には会場の他チームから盛大な拍手が送られた。
最後にW.B.S.吉田吉二会長から「ジャパンオープンならではの団体枠を超えた交流への感謝と霞ヶ浦でバス釣りができる環境作りへの支援」の呼びかけで大会は終了した。