今年は新型コロナウイルスによる感染症対策で遊びに出かけるのも選択肢に困るようになってしまいましたが、アウトドア、特に釣りは三密を防ぎやすいことから人気が加速しています。とはいえ初心者にはどこに行けばいいのかもよくわかりにくいのもまた事実。そこで、週末の休みを活かしてお子さんと一緒に気軽に遊びにでかけられる「海釣り公園」をご紹介します。子どもたちはお魚大好き、生き物大好き。簡単な道具で、安全な釣り場で一緒に楽しみましょう!(Photo : 柳生豊志)
和歌山マリーナシティ海釣り公園は子ども連れでも安心な釣り場♪
初めての釣りなら海釣り公園がおすすめ
海釣りの釣り場には堤防や砂浜などいろいろありますが、お子様連れにも嬉しいのが「海釣り公園」です。竿を出せるポイントには安全対策の柵がたてられ、トイレなどの設備も充実している海釣り公園は、釣りの初心者が楽しむにはうってつけ。
「和歌山マリーナシティ海釣り公園」は、和歌山県北部の和歌山市毛見にある和歌山マリーナシティ南面に併設されている海釣り公園。駐車料金は1台1日1,200円で停められ、入園料は大人1,100円、小学生以下500円。営業時間は7時〜17時です。
必要な道具はすべて揃っています
道具の貸し出しもしていて、サビキ仕掛け付きレンタル竿は1,600円。もし釣り方がわからないという方には、スタッフから簡単にレクチャーもしてもらえるので安心です。
和歌山マリーナシティアクセス情報
和歌山マリーナシティ
【住所】:〒641-0014 和歌山県和歌山市毛見1535-3 番地和歌山マリーナシティ内
【電話】:073-448-0020
【料金】:大人2,000円、子供1,100円
【時間】:7~17時
【貸出】:レンタル釣り竿(1,600円)
【販売】:仕掛け、エサ、氷、保冷箱など
簡単に魚釣りを楽しむなら「サビキ釣り」に挑戦してみよう
アジやイワシ、サバなど、とにかく魚に触れるのが目的ならサビキ釣りでGO!
とにかくこどもに魚を釣る楽しみを味わせたい。そんなとき、一番の近道は「サビキ釣り」です。ハイシーズンに岸壁にエサのアミエビを撒いて、ハリがたくさんついたサビキ仕掛けを落とせば、必ずなにか食いついてくれます。
サビキ釣りの主なターゲットは小さいアジやイワシ、サバなどの中層を泳ぐ小魚ですが、その他にもいろんな魚が群がってくるように楽しめる釣りです。
取材を行ったマリーナシティは和歌山市と海南市の市境で、太平洋の水が当たっている最高の場所。何が釣れてくるのかな?
釣りエサはこちら「アミ姫」、仕掛けは現地販売しているものでOK
サビキ釣りは寄せエサ(コマセと言います)で魚をおびき寄せて、寄せエサの煙幕にたくさんのハリを入れる釣り方。コマセは一般的には冷凍アミエビを使いますが、手が汚れてしまいなのが気になるところ。「アミ姫」はチューブ式の絞り袋にアミエビが入っているので、エサをエサカゴに詰めるのがとても簡単なのでおすすめです。
サビキ釣りの釣り方
子どもたちみんなで協力して仕掛けをセットします。アミ姫をカゴに詰めて、手すり越しに海に投入! アミ姫を拡散するためにロッドを上下にゆすりますが、投入直後なのにすでに仕掛け周辺は魚で真っ黒!
「うわっ魚いっぱい」
「食いつけー!」
子どもたちも大はしゃぎ。クンクンと手応えがあったので巻き上げると、5cmほどのシマシマの魚が掛かってきます。
「なにこれー?」
この魚は通称ウリ坊、シマイサキの子どもですね。これは和歌山以外ではあまり見られません。
「黒いのが釣れたー」と、そっちはスズメダイ(通称オセン)。この魚はどこにでもいる系。でもウリ坊より大きいからうれしいね。
そこからはひたすらウリ坊とオセンの波状攻撃。子どもたちは休むまもなく釣り続けるので、父母は針外しが忙しい。寿人さんはサビキの仕掛けを深めにしたり、飛ばしサビキで沖を狙ったりと工夫しますが、この日はアジもサバもイワシもいませんでした。食べたら美味しい系が釣れたら帰ってからも楽しいんだけど、今回はそこがちょっと残念でした。
でもたくさん釣れたのでみんな大満足!
ちょい投げ釣りもいろんな魚が狙えます
シロギスやハゼなどを狙う気軽な釣りといえば「ちょい投げ釣り」!
エサは……? パワーイソメならなんでも釣るゾ!
投釣りのエサはゴカイを使うのが一般的。とても良く釣れるエサですが、見た目や触感で苦手な人も多いのが困りもの。そんなときに活躍するのが、バイオワーム。今回はマルキユーの「パワーイソメ」を持ってきました。
パワーイソメのチョイ投げ釣りはとても簡単。オモリの先に仕掛けをセットして、パワーイソメを針に通し刺しにします(イソメの長さは好みで)。で、適当にキャストして、ゆっくりと竿をさびいて(横に振る)竿を正面に戻して余ったラインを巻き取る。この繰り返しです。
もちろん竿は固定して、ゆっくりとリールで巻き続けるのもあり。置き竿よりもゆっくりと動かし続けるほうがアタリは明らかに多くなります。
ちょい投げ釣りで釣れる魚をご紹介!
海釣り公園ではこんな大物も?
「また来たいねー!」
「おっし、じゃ来週行くか!」
そんな歓声があちこちでキュウセンやハゼを追加していくと、最後にちょっと仕掛けを変えて釣れた魚をエサに「ノマセ釣り」で大物ツバスをゲットするというハプニング(?)も。2家族でのワイワイぷち釣り旅行は大賑わいで終了となりました。
釣れたウリ坊(シマイサキ)を背掛けにしてノマセ仕掛けを投入。するといきなりウキが消し込んで強烈な引きがギュンギュンと竿を絞ります。
「頑張れ!」
あー楽しかったー!