ジャッカルが放つ!“新時代のビッグベイト” 『ブラストボーンSF』合言葉は“Do the DOGWALK!”



ビッグベイトはもはやサーチベイトではない。追わせるだけでゲームは終了していたのも今は昔だ。見切られる前に、確実に喰わせるジャッカルのニューカマー『ブラストボーンSF』がビッグベイト新時代の鐘を鳴らす。



天候や時間帯を選ばずオールタイムで「1軍」

マーモ「ビッグベイトって今まで朝夕とか、ローライトの日とかに出番が限定されてきた感があって、一日中投げ倒すってことは少なかったと思うんです

今回当取材に登場する加木屋守さん、いや“マーモ”さんは早朝バスボートを出船するなりこんな言葉を語り始めた。

【Profile】
加木屋守(かぎや・まもる)
国内最高峰トーナメント・JBトップ50コンペティターとして全国をトレイルする一方で、東海バスフィールドの雄・長良川を舞台にプロガイドとして活躍中。愛称は“マーモ”。冴え渡るキャストテクと底抜けに明るいキャラがファンを魅了中。

マーモ「良い時間帯じゃないと、追いかけてくるのが見えるだけでゲーム終了…。ストレス発散のために釣りに来ているのに、逆に溜まる一方(笑)。でもコレなら!

コレ」とはジャッカルの新作ビッグベイト『ブラストボーンSF』のことだ!

ブラストボーンSF(ジャッカル)

ジャッカル社の往年の名作・フラットボーンクリッカーが現代の最先端テクノロジーによって、超絶ファインチューン! トップから水面直下へと活躍の場を移したのが『ブラストボーンSF』なのだ。

【スペック】
●全長:190mm ●重量:50.5g ●タイプ:SF(スローフローティング)●フック及びサイズ:ST36BC フロント#1/リア#2 ●カラー全6色 ●価格:3,800円(税抜き)●発売:2020秋予定

こちらが2005年にリリースされた『フラットボーンクリッカー』。マーモ「フラットボーンはトップ、ブラストボーンは水面直下。基本的な使い方は同じだと思います」

軽快リズムで左右に首振り可能! ピンスポットで寄せて食わす新定番!!

難攻不落のカバー周りに潜むビッグバスを仕留めるために生まれたビッグベイトの新機軸。
ピンスポット周辺で移動距離の少ないドッグウォークを可能にして、狡猾なバスを誘い出す。ジャッカルが長きに渡り培ってきたビッグベイトノウハウを注ぎ込んだ意欲作に要注目だ。

マーモカバー際でネチネチとドッグウォーク。食わせやすいポジションに長くいられる。だからこそ時間を選ばずに使えるんです」

バスの射程圏内から外れることなく、小気味よい首振りとウォブル&ロールアクション、さらにはボディが煌めき輝く。食性か反射食いか、その双方を同時に引き出す。

マーモ「お、今日は増水してますね。普段水がないところまで水があります。間違いなくシャロー…ん?」

と言うが早いか、次の瞬間、愛竿・リボルテージが弧を描いた!

カバーを果敢に撃て! そして魔性のリズムを!!

開始早々に45アップの極太肉厚長良バスをキャッチしたマーモさん!『ブラストボーンSF』の特長を聞くまでもなく、この釣果が全て物語っていると言ってもいい。

マーモ「着水してすぐにトゥイッチを開始して、小気味よくドッグウォーク。右へ左へと移動距離少なく、クイックにターンすると共に『ギラッ、ギラッ』と輝いて『ドンっ!』でした!」

実測46cm1480gの極太肉厚のグッドコンディション!マーモ「消波ブロックのインサイドにあるウィードから魅せ始め、ブロック上でバイト」辛抱たまらずベリーフックをガッチリ喰いあげているのが分かる。

ラインスラックを弾くだけで簡単に首を振り、同時にフラットボディをツイストしながら水を押して左右へと。

マーモロールした瞬間に見せるボディサイドの輝きが凄い! ジグヘッドリグのミドストで喰うのもこの『ギラッ』の瞬間ですしね」

上下左右に可動域のクリアランスを設けたシングルジョイントがその秘密。水の抵抗をしっかり受け止める切り立ったワイドリップと共に、軽快なリズムを刻める。

マーモ「まだまだ釣れそうですね」

ジャッカルの最新技術がマーモさんの意欲を掻き立てる。



ブラストボーンSFの驚異のメカニズム

ジョイント部

上下左右にフリーな可動域が優れたウォブル&ロールに貢献
多くが2ジョイント構造の中で、敢えて存分な強度を維持した1ジョイントを採用。フリクションを軽減して、上下左右に自由な可動域が優れたアクションの鍵だ。

リップ

垂直気味かつワイド、切れ味鋭い動きの要
ボディに対して立ち気味かつ幅広のリップは、水の抵抗を受け止め移動距離を抑制。やや短めかつ切り立ったエッジは、リップ後方に巻き込む水量を増やしてキレのあるドッグウォークへと転化。潜航深度はMAX1m。

水に馴染みやすいカラーの使用時や濁った水域では、ビッグベイトの位置を把握すべく蛍光カラーのサイトマーカーが見やすい。

ヒートン

ネオクラシックの証。カスタマイズもOK!
ジョイント部を貫通するヒートンは、かつてのウッドプラグ製造工程上の名残り。敢えて樹脂成型モデルに残したネオクラシック感が心憎い。緩めて可動域をさらに増したり、アイにフェザーをなど搭載でカスタムも可能か。

こちらはベースモデルのフラットボーンクリッカーの腹部。優れた基本構造は既に15年前に完成していたことが分かるはずだ。

テール部

こちらも古き良き名残り。お好みでテール交換も
ピンを押し出すことでテールの着脱が可能。フィッシュテールが標準だが、お好みで加工したピンテールワームなどに交換するのも一興だ。なお、エラストマー素材のテールと一緒の保管はご法度。



使い手と場所を選ばないユーザーフレンドリー

マーモ「ドッグウォーク特化型ではありますけど、ただ巻きでもいい動きを見せますし、さらに…」

そう言って見せてくれたのは、ラインを枝にかけてのチョーチン釣り。ヘッド側だけ水面から顔を出した状態でシェイクすると、テール側だけ艶かしくクネクネと動いて水を押しているのがわかった。

マーモ「あとは水面上のカバーやマットスタックしても、チョンチョンするだけで後ろがクネクネ。この方法で結構釣っています」

可動域の広いジョイント部を備えた『ブラストボーンSF』だからこそできる離れ業。ミスキャストを恐れることなく、果敢に攻めていけるのは心強い

ドッグウォークを基本にただ巻き、チョーチン&シェイクも有効打!

軽快なドッグウォークが持ち味の『ブラストボーンSF』だが、もちろん強みはそれだけじゃない。ただ巻きだっていいし、ミスキャストしても恐れることなく次の手を。アイデア次第で苦境を乗り越えることが可能だ。

バスがいそうな場所ならどこでも撃つべし!

流れの中に反転流、レイダウンにフローティングマットなどカバーの際、さらに…と狙うべき場所は無数。

マーモ「『でかバスいそうだな』と感じる場所はどこでも撃ってみるべきです」

臆さず撃てそれが成功への近道だ

マーモさんは垂れたアシの下、際の微かな隙間など、臆することなくズバズバと決め撃ち。優れたキャスト技術が釣果を倍増することは間違いない。

船べりまで追ってきたら水面で8の字を描け!

『8(エイト)トラップ』と呼ばれる手法は足元で効果的。バス釣りでは近年の注目技だが、海釣りでは古くから知られる最後の手段だ。竿先で8の字を描くことで複雑な水流とルアーのトリッキーな動きでバスの闘争心を誘え! そして喰わせてしまえ!

バスと直接の接点「フック」はこまめにチェックすべし!

マーモ「カバー周りに撃ち込んでいくので、フックは常にチェックします

時にはキャストミスで、ハリ先が鈍ることも少なくない。標準フックはST36BC#1/#2

マーモ「メーカーやモデルによってサイズは異なるので、要確認です

ベストマッチなサイズに交換を!

ルアー重量は重すぎないので専用ロッドじゃなくてもOK!

『ブラストボーンSF』は50.5g。

マーモ「僕はティップが入って、バットがしっかりしたロッドがメイン。重過ぎないので巻き全般ロッドで太めのラインと組み合わせれな操作性は上がりますね」

画像のマーモさんのタックルセッティングは下記の通り↓↓

画像上
●ロッド:リボルテージRV-C610H(ジャッカル)●リール:レボビーストロケット(アブ・ガルシア)●ライン:レッドスプール16lb(ジャッカル)

画像下
●ロッド:リボルテージRV-C610M+FML※プロト(ジャッカル)●リール:レボEXD-SHS(アブ・ガルシア)●ライン:レッドスプール16lb(ジャッカル)

長良川と言えば汽水域のため海の魚も少なくない。RTブラストボラパールに強烈なバイトを魅せたのは、何と!70cmクラスのシーバス!! リボルテージ610Hの恐るべきパワーも再確認できた瞬間だった。

グッドコンディションだけ狙って穫れる!

マーモ「これから秋が深まり、冬に近づいてきます。急激に水温が下がる季節なので、どんなルアーにも反応が鈍くなるタイミングがありますが…そんな時こそぜひおすすめしたいですね!

表層から1mのレンジ、切れ味鋭いドッグウォークと眩しい煌めき。タフな状況でもヤル気のあるバス、つまりでかいバスだけ狙って穫れるというわけだ。これからの時期、頼りになるルアーは迷わず一択、このビッグベイト『ブラストボーンSF』なのだ。

カバーの際からブチ抜いたのは、若干小さめだがグッドコンディション! 実測40cm960g!『ブラストボーンSF』はヤル気のある健康優良バスだけ穫れることもこの1尾で明らかになった。

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