釣って楽しい食べて美味しい料理もカ~ンタンなアイドルターゲット、イカを釣ってみたい!&もっと釣りたい!アナタに送る、いまさら聞けない入門ハウツー企画。エギングのイロハをヒロセマンが伝授します! 難しく考えず、頭を柔らか~くして読みましょう!
【Profile】
広瀬達樹
ひろせ・たつき/ハイコスパのアイテムを量産し、業界をけん引するメジャークラフトのアイテムプロデューサー兼プレイヤー。豊富な経験と深い知識を誇り、各種メディアで釣りまくるルアーフィッシングのエキスパート。愛称はヒロセマン。好物は蕎麦だ。
まずはアタリからファイトまでの一連の動作を確認!
今回のテーマはファイトです。
広瀬「ファイトと言えば文字通り、釣り人とイカとの『戦闘』ですが、そのゴングとなる『アタリ』からまずは解説しましょう」
戦闘開始の合図ですね。
いわゆるコンッ!とかプンッ!とかガツン!などと表現されますが。
広瀬「そうですね。ターゲットがルアーを口にした後の動きが手元に伝わるとアタリになります。ただ、コンッ!とかガンッ!とかは、ラインにテンションがかかってるからこその反応ともいえます」
イカは違うんですか?
広瀬「スッと近づいて触手でエギを抱きますが、フォール中に抱くことがほとんどなので、明確なアタリが出ないことが多い。むしろラインの動きの違和感でアタリを感知するので、視認性の高い目立つラインを使う必要があります」
気付いたらアレッ!? ですか?
広瀬「それは多いですね。テンションをかけると重くなっている」
それで改めてアワセると。
広瀬「いや、イカの場合は瞬発的な強い負荷は厳禁です」
それだとバレないですか?
広瀬「それよりもイカの体は柔らかいので身切れしてしまいます。なので強いフッキングではなく、ゆっくりテンションをかける、いわゆる巻きアワセでいいでしょう」。
あとは一気に巻くだけと。
エギングQ&A
Q:「ラインブレイクが心配です!」
A:「逃げても根に入ることはないです、ねッ!」
広瀬「根魚のように一目散に根の中に逃げるような特徴はありません。ただ逃げている間に、根や障害物などでラインがこすれやすい位置にいかれると困るので、強引ではなく、しっかりとコントロールすることが大事になります。なので、ラインは太さよりも視認性を気にしてください」
広瀬「それもちょっと違っていて、イカの独特の引きに合わせて寄せないとやはり身切れします」
独特の引き?
広瀬「ジェット噴射と言って、ギューンギューンと抵抗が強くなるリズムがあるので、その時は巻かずに耐えるのがセオリーです」
その合間に巻くんですね! ギューン・グリグリ・ギューン……いわゆる合いの手巻きだ!
広瀬「いわゆるらないですが、まぁそんな感じです(笑)」
エギングQ&A
Q:「アオリイカの引きって強い?」
A:「強くはないですが、特徴的です」
広瀬「青物のようなスピードも突進力もありませんし、シーバスのように豪快にジャンプするわけでもない。イカのファイトは地味です(笑)。でもギューンギューンと水を噴射して逃げようとするトルクのある引きは、クセになりますね。あれを味わいたくてハマる人も多いと思います」
ズバリここに気を配るべし!
エギングを想定した専用「ロッド」を使おう!
広瀬「硬すぎると身切れしやすくなり、柔らかすぎると切れのあるエギのアクションが出しにくい。なので専用ロッドがおすすめです。ソルパラの振り出しは汎用モデルですが、エギングを意識して開発したので問題なーし!」
リールのドラグ設定に注意!
広瀬「ジェット噴射を耐える時にドラグをフルロックしていると身切れの原因になるので、調整してジェット噴射に合わせてラインが出るようにします。狙うサイズによっても変わるので、これはもう習うより慣れろですね」
ファイトのキモ
広瀬「どんなターゲットでもそうですが、まずは冷静になること。ジェット噴射もしっかりタイミングを計って巻けばそれほど難しくはありません。対青物や根魚のようなゴリ巻きは厳禁。焦って強引なファイトになってバレるのが残念なあるあるなので注意しましょう」
勢いよく水を吐いて動くジェット噴射にはタイミングがあるので、ジェット噴射をしていない間に巻いて寄せるのがファイトの基本だ
広瀬「ファイトは通年の共通事項。覚えてソンなーし! それでは、レッツエンジョーイエギング! また次回!」