数々の釣れるアイテムを世に送り出してきた福島さんが2021年プロデュースしたのは、リーダーレスダウンショットの一歩先をいく、新しいカバー&ボトム攻略用のリグ。ラバージグを融合した形で、ボトムでの安定性抜群だという。今年はまたカバー撃ちに新風が巻き起こること間違いなし!?
スタビルをご紹介してくれるのは「福島健」さん!
【Profile】
福島 健(ふくしま・けん)
京都府在住。JBトップ50に出場するプロアングラー。バスプロとしての腕はもちろん、自身のブランドfact(ファクト)から数多くの実戦的アイテムを生み出している。
リーダーレスダウンショットとラバージグが融合した、新カバー攻略用ルアー
ファクト スタビル(エバーグリーンインターナショナル)
【スペック】
●重さ:3.5、5g ●発売日、価格:未定
リーダーレスダウンショットの良さに、ラバージグをプラス。
よりカバーを強気に攻められるスタビル。
その誕生秘話を開発者でもある福島さんへ聞いてみた。
福島「バラシもすくなくてフッキング率も高いリーダーレスダウンショットが、僕はすごく好きで使っていたんです。でも、これにラバーとヘッド付けたらもっと釣れるだろう…そう考えたんです」
良いとこ取り的な…?
福島「もっとリグとして安定するって思ったんです。ですので、スタビルは重心を低くして回転しないようにしたんです。そうすると思ったとおり、よりボトムでも中層でも安定性のあるリグになってくれました。あと、ラバージグって基本トレーラーのワームへバスが食ってくるじゃないですか。でもスタビルは吸い込みが良いから、トレーラーへバイトしてもスっと口へ入ってくれるからフッキング率も向上しました」
吸い込みが良いというと、ヘッドが軽くなっている?
福島「ヘッドは比重が軽い亜鉛を使用しています。いろんな素材を使ったんですが、硬さと軽さを両立している亜鉛に落ち着きました。プラスチックも考えましたが、やっぱりハードなカバーを攻略するので強度的に問題が出てしまいました」
素材から考え抜かれていたんですね。
福島「リグとしては、リーダーレスダウンショットとラバージグをプラスした形状で、シルエット全体はラバーで隠れている状態。だから、カバーもオフセットフックでいけます。スモラバのジャンルといっても良いくらいなので、リザーバーなどで落とし込んで釣っていくのもいいですね。そして、これにフックを交換してワームに合わせてセッティングしていきます。僕は#3/0とか#1とかのフックサイズを使っています。ウエイトは3.5gと5gと2サイズの細長いシンカーを作りました。シンカーの下の形状は三角形で、ボトムに着くと安定しやすい形になっています。どこかの面が接地しながら、ズルズルと引くことができるのでボトム感知能力にも優れています」
前方から吸い込んでもスッポ抜けず口の中で安定!
機能的にいろいろ細部までこだわっているとのこと。
福島「フックアイも大きくしてありますので、フック可動の自由度をアップしています。これは、前方から吸い込むように食ってくる場合でもスッポ抜けず、口の中で安定してくれますのでフッキングがきっちり決まるんです。特にボトムで安定しやすいので、スローに誘ったり止めて待っていてもキャッチ率が大幅に向上しました」