ルアーマガジンソルト本誌で実釣連載を担当するぶんちゃんこと、石川文菜さん。聞くところによると、巷を賑わしているスーパーライトジギング「SLJ」はまだ未経験だとか。それなら、ということで、大阪湾でガイド船サービスを展開するナカジー船長にSLJレッスンを依頼。果たして、目的の魚をキャッチできるのか…!?
船長「ナカジー」のアテンドでぶんちゃん明石のSLJに挑戦!
【Profile】
石川文菜(いしかわ・あやな)
「ぶんちゃん」の愛称で、男女問わず多くのファンを持つ。2014年に、5代目アングラーズアイドルを受賞。紆余曲折を経て、現在は釣り具メーカー、ジャッカルのスタッフとして活動。本連載を通して、幅広く対応できるアングラーとして成長することを目指す。
【Profile】
中島成典(なかじま・しげのり)
ガイドサービスF×F(エフバイエフ)の船長。オフショアゲーム全般に精通しており、今回はぶんちゃんの先生と船長の二役を担当。お客さんを飽きさせない匠な話術にも定評あり。通称、ナカジー。
●今回の実釣フィールドは大阪湾~播磨灘(兵庫県)
西宮のマリーナから出船し1時間ほど走行。明石海峡大橋周辺で実釣。ちなみに、明石海峡大橋よりも西側が播磨灘、東側が大阪湾と呼ばれる。この周辺は、潮流が速いことでも有名。
前回のメバル編はこちら
SLJでマダイとハマチの両取り狙い!
石川(以下、ぶん)「おはようございます! 今日はよろしくお願いします!」
中島(以下、ナカジー)「SLJ、釣れてるで! 初めてでも問題なし、潮の流れ的にまずはマダイからやっていきましょう!」
挨拶もそこそこに早速出船、道中、ナカジー船長が軽妙なトークで本日の展開を説明。
ナカジー「明石海峡大橋超えた播磨灘でマダイをポンポンッと釣ってもらって、その後、潮止まりのタイミングで橋の下へ移動してハマチを狙いましょう!」
ぶん「SLJでマダイ?」
ナカジー「そう、基本的にはまず着底させて、そこからただ巻きで巻き上げて誘う感じやね。掛け上がりの上を流して狙うから、底取りをキッチリやればOK!」
今回のメインジグ「フラッグトラップ(ジャッカル)」
ジャッカルから新しくリリースされた、SLJ対応ジグが「フラッグトップ」だ。
やや後方寄りの重心設定でスムーズにフォールする。また、ボディの片側がフラットになっているため、フラッシング効果も期待できる。オリジナルラバーがセットされたアシストフック付き。
【スペック】
●サイズ:40、60、80g ●カラー:全8色 ●本体価格:880~980円
フォール中やジャーク時に、オリジナルラバーがヒラヒラと動き、視覚的なアピールを発生。タイラバ的な要素もあり、マダイにも効果的なのだ。
着底後のただ巻きがマダイに効く!
マダイ実績の高い地形変化の攻略が最初のテーマ。深場→浅場へと船を流すため、刻々と変わる水深に合わせてジグを操作。初心者にはいきなり難易度が高めのシチュエーションだ。
確実に底を取り、リトリーブでマダイを誘い、反応がなければ再び着底させる。
現場到着。アングラー用の魚探を見ると、水深70m前後だ。
ナカジー「ここから一気に浅くなるんやけど、そこにマダイがおるからね! あと、根掛かりの可能性もあるんで、要注意!」
教えてもらった通り、着底後すぐにジグをただ巻き、ある程度巻き上げたらまたフォールする。
ぶん「ん~、アタリがない…」
ナカジー「反応ない? 魚探には反応出てるんやけどなぁ…。オレもちょっとやってみよか」
ほどなくして、ナカジーさんのロッドが大きく曲がる!
ナカジー「よっしゃ、キタで~! あっ……」
ぶん「あっ? えっ、バラし!?」
ナカジー「やってもうた~! 結構デカかった! スゴイ引いたもん! 悔しい! でも、チャンスはまだある。頑張ろうぶんちゃん!」
しかし…! マダイからの反応はこれっきりで、時合いは終了…。
フラッグトラップでぶんちゃん初SLJ釣果ゲット!?
ナカジー「潮のタイミング的に、そろそろハマチ狙いに切り替えた方がいいかもしれない」
船長のナカジーさんの一声で、マダイ狙いを切り上げることに。
ぶん「残念だよ…。くやしいなぁ」
ナカジー「大丈夫、ハマチはテッパンだから! 任せて!」
播磨棚側から、明石大橋を超えて大阪湾側へ移動。先ほどよりも潮流は少し速めだ。
ぶん「潮止まりでも流れがあるんですね。さすが明石海峡」
ナカジー「今は潮止まりだから、これから段々と流れが速くなるよ。ガンガン流れ出したら、SLJだと厳しいからそれまでの勝負やね」
時折、ハマチと思しきナブラが発生、気配ムンムンだ!
ナカジー「底取りが難しいようなら80gに変更してみて! SLJにとってハマチはかなりのパワーファイター。かなりスリリングなやり取りが楽しめるよ!」
程なく、ナカジーさんヒット!
ナカジー「おお~っ、めっちゃ引くわ! 楽しい~!」
何とか船べりまで寄せ、セルフランディング!
ぶん「ナカジーさん、さすがっ! 私も早く釣りた…あっ、キタキタ! えっ、ナニコレ、すごい引く! ヤバいヤバいヤバい!」
慌てつつも、何とかランディングに成功! SLJ初釣果だ!
ぶん「ライトタックルで青物掛けると楽しい! ハマりそう!」
ハマチ好調! 最後はグッドサイズも飛び出し、ぶんちゃんSLJ完全マスター!?
明石海峡は、徐々に潮流が速まりSLJでやれるギリギリの状況になりつつある。
ナカジー「通常のジギングだとこれからが時合いなんだけどね、ほら、他の遊漁船も集まってきたし」
ぶん「ナブラが相変わらず出てるから、まだ釣れるはず!」
最後まであきらめない姿勢のぶんちゃん、追加ハマチを粘り強く狙い続ける。
ぶん「ヒット、ヒット! あっ、これちょっといいサイズかもしれない!」
2尾目ともなると、少し余裕が見えてくる。ライトタックルで強烈な引きを楽しみつつ、無事ネットイン!
ナカジー「おっ、ちょっとサイズアップした? やったね、ぶんちゃん!」
マダイは残念だったが、ハマチでSLJを堪能したぶんちゃん。明石海峡の速い潮流を見事に攻略。
ぶん「マダイは次回のリベンジ案件ですね!」
ナカジー「マダイリベンジ、いつでもお待ちしてますよ!」
使用タックル紹介
使用タックル例
上)●ロッド:GSW-S63SUL(ジャッカル) ●リール:ストラディックC3000(シマノ) ●ライン:PE0.8号 ●リーダー:フロロカーボン16lb
中)●ロッド:GSW-C68SUL(ジャッカル) ●リール:グラップラーBB201HG ●ライン:PE0.6号 ●リーダー:フロロカーボン10lb
下)●ロッド:GSW-S68XSUL-ST(ジャッカル) ●リール:ストラディック3000M ●ライン:PE0.8号 ●リーダー:フロロカーボン16lb
●ありとあらゆる船のルアー釣りを楽しめる「GSW」!
今回ぶんちゃんが使用したのはジャッカルよりリリース中の「GSW」。
その中でも「S63SUL」は汎用性も高く、非常に扱いやすいモデルになっている。
リーズナブルな価格設定もあいまって、初心者にもおすすめの1本だ。
●ぶんちゃんの実釣模様を動画で確認!
取材協力はナカジー船長の「F×F」
都市型海遊び完全対応! 手ぶら釣行もOKで送迎サービスも
F×F(エフバイエフ)ナカジーさんが船長をつとめるガイド船。主に大阪湾から明石海峡周辺で操業中。
初めての人でも安心のタックルレンタルサービスもあり。もちろん、コアなアングラーのシビアな要求にも対応する。予約はWEBページから!