新登場テンリュウ『ホライゾンMJ』はスローからハイピッチまで「マルチにこなすライトジギング」ロッド! さっそく実釣インプレしてきたぞ!



国内自社生産にこだわり、高いクオリティのロッドを生み出す開発力と技術力を持つテンリュウ。同社から新たにリリースされるオフショアジギング用ロッドシリーズ「ホライゾン MJ」。コンセプトは「M(マルチ)J(ジギング)」ということで、1本でマルチに楽しめちゃうのが特徴だ。このロッドシリーズを、豊後水道でのハマチ実釣とともに解説していきます!

実釣場所は豊後水道。宇和島の北にある八幡浜から出船。この海域は魚種が豊富で、ゲームフィッシングに最適なフィールドでもある。

MJ=マルチ・ジギング。ん? マルチ・ジギングってどういう意味?

ホライゾンMJ(以下、MJ)のインプレに入る前にまず、ホライゾンシリーズ自体の整理をしていこう。

同シリーズにはすでに、スロージギングに最適化された「ホライゾンSL」(ベイト4機種)、そしてライトゲーム用の「ホライゾンLJ」(ベイト4機種/スピニング4機種)がリリースされており、いずれも、オフショアアングラーから高い評価を得ているのはご存知の通り。

また、ハイエンドシリーズとして「ホライゾン プログレッシブ」(ベイト4機種/スピニング2機種)という選択肢もある。

HMJ5101B-L 近海スーパーライトモデル

ホライゾンMJのラインナップ中、最もライトなモデル。

そして今回、ここに新たに加わるのがMJシリーズとなる。MJとは「マルチ・ジギング」の略なのだそうだが、ん? 「マルチ・ジギング」ってナニ…!?

ということで、ホライゾンMJのコンセプトを企画したテンリュウ営業スタッフの松本さんと、ロッド開発担当の舟木さんにお話しを聞いて…って、もう実釣始めちゃってます!?

左)ロッド開発担当の舟木さん。右)ホライゾンMJを企画した、営業スタッフの松本さん。※写真のロッドはプロトモデルです

舟木「あっ、すみません、船長から指示があったので早速始めちゃってます! では、釣りをしながらマルチ・ジギングコンセプトを解説していきましょう!」

よ、よろしくお願いします。

舟木「近年のライトジギングは釣り方に応じたロッドがリリースされていて、スロージギングやハイピッチジャークなど、それぞれの釣りに特化した専用竿が存在してますよね。実際、テンリュウにもラインナップはあります」

パワーの違いで使い分ければ、さらに攻めの幅が広がる。※写真はプロトモデルです

スロージギングモデルのホライゾンSLなんかがそうですよね。

舟木「そうです。一方で、1本でマルチにこなせる竿があってもいいよねってことで、弊社松本が企画提案し、私が開発したのがホライゾンMJなんです。特化型のモデルが多くある中で、高い汎用性を持つロッドも欲しいなと」

1本でマルチにこなせるということですが、具体的に想定している釣り方ってありますか?

松本「実際に釣りをしていると、ヒットパターンって状況によってどんどんと変わる。例えば今は、ハイピッチで誘って止めを入れた後のフォールで喰ってくる、といった状況なんですが、これがハイピッチでは追わなくなり、スローなジグのアクションが良くなることもある。釣りをしながら、幅広い攻め方を試すことができるのは、このロッドの最大の特徴だと思います」

舟木「1回のジグ投入で色んなアクションを試すことができれば、それだけパターンを掴みやすくなります。そういった面でも、ホライゾンMJは活躍してくれるロッドです」

長さは同じでパワーの違いで5機種をラインナップ!

●ホライゾンMJ ラインナップ

レングスは全機種共通の5フィート10インチ。パワーの違いで5機種をラインナップ。機種を持ち替えても違和感なく使用可能だ。

舟木「ホライゾンMJは全機種5フィート10インチ。パワーの違いでライトからヘビーまで5タイプあって、使うジグの重さや演出したいアクションの違いで選んでもらえるようになってます。例えば、スローに狙っている状況で喰いが落ちたとき、ハイピッチジャークに変えたいといった場合に、タックルを替えずにそのまま使い続けられる。それが、ホライゾンMJなんです」

ジグをテクニカルに操作できるホライゾンMJ。スローなジグアクションから、ハイピッチジャークまでを高い次元でこなす。※写真のロッドはプロトモデルです

ちなみに、今、松本さんが使用しているのは、一番ライトなモデルですよね?

松本「そうです、HMJ5101B-L 近海スーパーライトモデルですね。今狙っているのはハマチクラスなんですけど、ファイトがスリリングでとにかく楽しい!想定外のサイズもヒットする事もあるので
そんな時は竿先を下げてリールの巻取りで魚を寄せてくるストレートポンピングをするとブリがヒットしてもキャッチすることが可能です」

ハマチがメインターゲットだったが、サワラもヒット! 使用ロッド:ホライゾンMJ HMJ5101B-ML 近海テクニカルモデル。※写真のロッドはプロトモデルです

独特なフォアグリップ形状で、ストレートポンピングがやりやすい!

松本さんが言及したようにホライゾンMJは、ストレートポンピングを前提とした設計となっている。

舟木「ストレートポンピングは、ご存知の通り、ファイト時に竿先を下げて、魚からリールまでラインが一直線になるようにして引っ張るようにポンピングするやり取りです。MJのフォアグリップは、人差し指と中指の間で挟むようにして構えられる設計となっているので、このストレートポンピングがやりやすいんです」

小指と薬指の間でトリガーを挟んでリールをパーミング。安定した操作感が得られる設計。

松本「このとき、リールのドラグを使用ラインに応じて適切に設定しておくことが、キャッチ率を高めるコツですね。ホライゾンMJのフォアグリップは、指をかけやすくなっているんで、青物やサワラなどのパワフルな引きの魚とのやり取りも、スムーズに行えるようになっていますよ」

ハマチサイズでもやり取りは十分楽しめる。※写真のロッドはプロトモデルです

舟木「私も松本も、開発中の段階からホライゾンMJを徹底して使ってきて思うのは、ホントに楽しい竿ができたなっということです。緩急をつけたテクニカルなジグ操作もできて、魚を掛けるとスリリングなやり取りも楽しめる」

松本「リールがどんどん進化して小型・軽量化し、ラインも細くて強くなってきた。ジグも操作性が上がってきている。そういった進化に適合したスペックを持っているMJ、より多くの人にその楽しさを実感してもらいたいですね」



今回お世話になった遊漁船「UWAKAZE」

今回お世話になったのはUWAKAZEさん。ちなみに船長の溝脇さんはテンリュウのフィールドアドバイザーもつとめている。昨年できたばかりの船は、長時間の移動も苦にならないほど快適!

ホライゾンMJの詳細をテンリュウWEBサイトでチェック!

今回の実釣をムービーでチェック!