海外渡航じゃなくても活躍できる! パックロッドの新たな活路。Fishman@西村均



フィッシングショー関連の記事を優先していたこともあり、年初めにいただいた原稿を編集部で止めておりました。ということで、おなじみ、Fishmanのテスターを務めるドクトルニシニシこと西村均さんの今年1発目の記事を掲載でございます。さぁ、ドクトルニシニシ的エクストリームなパックロッド活用術をご覧あれ。ですが、自己責任でよろしくおねがいします….。



海外渡航、海外釣行が不透明な2021年。
パックロッドの活躍の場が減る? そんなことはありません!

Profile
西村均(にしむらひとし)

ベイトロッド専門メーカー「Fishman」のテスターを務める。新潟県をホームに小渓流から海のルアー釣りまで幅広く楽しむマルチアングラー。人気サイトfimoでブログも執筆中。ドクトル・ニシニシの愛称で変な格好もするが、釣りのテクニックには定評あり。

旧正月、明けましておめでとうございます(笑)。Fishmanの西村です。昨年12月以降、地元新潟はずっと嵐のような荒れ模様、この記事を書いている現在は豪雪災害真っ最中、釣りにも行けない状況です。が…。

猫でブツ持ち撮影の練習などやってみたり(笑)。今年もいい魚を釣って、素敵な写真を皆様にお届けしたいと思います。

さて、2021年。今年は、以前の計画だと、海外渡航して、サーモンフィッシングをしようと考えておりました。



Fishmanの新作ロッド「BC 80MH」もスタンバイ!

Fishmanと言えば海外遠征ロッド、そしてその為のBC4シリーズ(4ピース)がありますが、今季、その遠征に持っていこうと開発していた新機種、『BC4 80MH』を発売致します。

ところが、未だ収まる気配を見せないコロナ渦。

海外遠征は恐らくできないと思います。各メーカー様もこの遠征の御供としてマルチピースロッドを発売していて、それを購入されるユーザーさんも、そのような用途で購入されると思いますが、その一番の目的、海外遠征が出来ないこの現状。マルチピースは使い道が減ってしまうのか…?

そんなことはないのです。

この狭い日本でも、まだまだ未開拓のフィールドがあるはず。そうは思いませんか?ニシニシは見つけましたよ、そんなフィールドを。

マルチピースでなければ有り得ない釣りを。渡船もないような沖磯に、未開拓パラダイスはありました!

ウェットスーツを着て、ドライバッグに全ての釣具、ギアを詰め込み、己の身ひとつで泳いでしまいましたよ2020年の夏。

4ピースのコンパクトロッド、BC4-80MHなら、このドライバッグに収まってしまうのです。キャリーバッグやバックパックに収めるだけじゃなく、

こんな使い方もあるのです。

パックロッドの良い所はそのモバイル性。電車、自転車、バイク、はたまた航空機。そんな移動で、荷造りが苦にならないし、どこへでも持っていける。

これこそが一番のメリットなのですが、その性能を活かせば、この日本にもまだまだ未開の地はあるはず。

かつて『Beams Xpan43LTS』というテレスコピック渓流ロッドを開発したのも、手つかずの源流奥地の攻略が目標でした。今度は沖磯を目指したわけです。

当然、そこはオカッパリで狙うことができない領域。何が潜んでいるか判りません(笑)。

普段は見ることのできないアングルからの朝日なんかも拝めます。そしてやっぱり居ましたよ、お化けが。これ、ムラソイなんですが、サイズがおかしい…(笑)。

普通、せいぜい20~25cmくらいにしかならないムラソイの、こんなお化けサイズが、今まで手の届かなかった所にはいたわけです。

「そこへ釣具を持って行けさえすれば、パラダイスはいくらでも見つかる!」

これこそ、モバイルパッケージングのロッドの醍醐味ではないでしょうか。Fishmanのニシニシの2021年の目標は、BC4シリーズやテレスコのXpanシリーズを駆り、国内の未開の地を探し求める!

どんな魚が釣れるのか、とても楽しみです。

今年も改めてFishmanをよろしくお願い致します!