内蔵のマイクロコンピュータがスプール回転に合わせて制動力を最適化し、バックラッシュを防ぐシマノ独自のシステム、デジタルコントロールブレーキ(DC)。その最先端機能を身近なものにしてくれたスコーピオンが今春、さらなる進化を遂げる!
スコーピオンDC(シマノ)
【スペック】
150RIGHT・151LEFT/150HG RIGHT・151HG LEFT/150XG RIGHT・151XG LEFT
●ギア比:6.2/7.4/8.5
●最大ドラグ力(kg):5.5
●自重(g):215(XGのみ225)
●スプール寸法(径mm・幅mm):34・25
●ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、16-100
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66/79/91
●ハンドル長(mm):42(XGのみ45)
●ベアリング数(BB/ローラー):7/1●価格:37,500円(税抜き)
※RIGHT=右ハンドルモデルは4月、LEFT=左ハンドルモデルは5月発売予定
※HGはハイギア仕様、XGはエキストラハイギア仕様
釣りの幅を広げるバーサタイルDC機
17スコーピオンDCの登場は、それまで上位機種のみの搭載であり高嶺の花的存在だったデジタルコントロールブレーキをミドルクラスで体感させてくれるという実にセンセーショナルな出来事だった。恩恵に預かったアングラーは少なくないだろう。
そのスコーピオンDCが今春、装いも新たに生まれ変わる。
マイクロモジュールギアの採用もさることながら、バスのみならずソルトゲームにも対応可能となった汎用性の高さを踏まえると、特筆すべきはやはりMGLスプールを積んだこと。
ラインキャパを増やしつつ遠投性能を高めたMGLスプール
薄肉化、そして胴径と側面にブランキングを施すことにより、さらなる軽量化を実現したMGLスプールを採用。軽い=慣性の低減によって、使い手は飛距離アップという絶対的アドバンテージを享受できる。そしてそれは、正確なキャストにも直結する。
前モデルと比してラインキャパシティが増えているにもかかわらず、薄肉化とブランキングによるスプールの軽量化が大幅な飛距離アップを実現しているのだ。
もちろん、I-DC5とのマッチングで、トラブルレスにも磨きがかかっているのは言うまでもない。
3×5=15通りの調整でキャストがストレスフリーに!
スコーピオンに組み込まれたデジタルコントロールブレーキ『I-DC5』は、ライン素材に合わせる3モード(P=PE、N=ナイロン、F=フロロ)の内部ダイアルと、強風時に対応するW(ウインド)モードを含めた5段階の外部ダイアルで、使うルアーや状況に適したセッティングを調整できる仕様。ベイトリールのキャストに不慣れなアングラーでも、カンタン操作でリールがオートマチックにバックラッシュを防いでくれるのだ。
ターゲットや場所を問わないフリースタイルが同シリーズの信条であり、新生スコーピオンDCがその許容範囲を大きく広げたことは間違いなかろう。
シマノインストラクター陣のインプレッションは!?
「1台で何役もこなしてくれるとても器用なリールです!」by酒井俊信
酒井「前モデルと比較して大きく進化したと感じるのは、キャスト性能と巻き上げのフィーリング。遠近問わず気持ち良くキャストが決まり、リトリーブ時の巻き感度も高い。1台でいろいろ楽しめる、フリースタイルなリールですね」