ベーシックでありながらも素性の良さがあまりにも優れているために、日米のトーナメントプロたちの右腕としても使用されているグローバルスタンダードロッド『ゾディアス』。定価2万円前後にもかかわらず全39モデルにカーボンモノコックグリップを搭載し、同クラスとしては突出した感度を誇る。そのグリップジョイントシリーズに、2021年になって新たなモデルが3アイテム追加されたので、今回はそれらの特長を掘り下げてみよう。
【ゾディアス1610ML】陸っぱりでもボートでも使いやすい現代バスロッドの標準全長
ひと昔前は6ft6in、さらにふた昔前になると6ftというのがバスロッドのスタンダードレングスだったが、今やカーボン素材の軽量化と高剛性化がさらに進み、7ftに迫るレングスでも1日中軽快に使い続けることが可能になった。
ミディアムライトという硬すぎず、柔らかすぎずのパワーは小~中型ルアーの扱いに適しており、ファストムービングルアーはもちろん喰わせを意識したワーミングにも使いやすい。
【スペック】
●全長:2.08m
●自重:107g
●継数:2
●仕舞寸法:178.9cm
●適合ルアー:5~15g
●適合ライン:6~12lb
●価格:18,700円(税抜き)
ベイト、スピニングともにシマノ・オリジナルのカーボン強化素材『CI⁴+』によるリールシート・パーフェクションシートXTを採用。大胆な肉抜き処理を施して握りやすさを追求すると同時にパワーの伝達性にも優れ、繊細なルアーアクションとパワフルなファイトをアシストする。
【ゾディアス266ML-G】存在としてはレアだが有効性は幅広いグラス製スピニング
スピニングとしては珍しいグラスコンポジットモデルで、比較的小型のシャッドやミノー、クランクベイトなどの巻きモノルアーに適している。
低い弾性率を活かしてキャスト時は軽いルアーでもブランクスを曲げやすく、さらにその反発力で力まずとも飛距離を稼ぐことができる。
さらに、意外やワームのノーシンカーリグにも適しており、スティックベイト系は軽くトゥイッチすれば小魚のパニックアクションをイージーに演出でき、バイトも弾きにくい。
【スペック】
●全長:1.98m
●自重:117g
●継数:2
●仕舞寸法:171.0cm
●適合ルアー:4~15g
●適合ライン:5~10lb
●価格:19,300円(税抜き)
リアグリップにはカーボン一体形成の中空構造に仕上げたカーボンモノコックグリップを採用することで、グラス製ブランクスの弱点とも言える感度を徹底的にカバー。
低水温期の微弱なアタリも、既存のグラスロッドにはない敏感さで捉えることができる。
【ゾディアス268L-S】フィネスなゲームを高次元で展開できるソリッドティップモデル
昨今のハイプレッシャーな状況下で釣り勝つために、フィネスに徹したゲームを追求すべく繊細かつ高感度なソリッドティップを搭載。
セミロングレングスでの飛距離を活かして対岸のカバー付近にライトリグを放り込み、マテリアルの変化を指先で触れるかのように感じつつ、バイトに備えることができる。
小型ミノー&シャッドを用いての、ワーミングライクなシシィゲームにも十分だ。
【スペック】
●全長:2.03m
●自重:92g
●継数:2
●仕舞寸法:177.3cm
●適合ルアー:2.5~10g
●適合ライン:3~6lb
●価格:19,300円(税抜き)
ブランクスを最外層からカーボンテープでX状に締め上げるハイパワーXを導入することで、キャスト時に繊細なソリッドティップがネジレるのを大幅に抑制。
よりピンスポットへキャストできるのに加え、バスをカバーから引き剥がしやすくなっている。
新21ゾディアスもビギナーからベテランまで納得のハイコストパフォーマンス!
今回紹介したのはグリップジョイントシリーズだが、センターカットの2ピースモデルにも同番手の3モデルが追加ラインナップ。
いずれのモデルもすでに発売中なので、今季の春バスゲームから導入してみてはいかがだろうか。大胆かつ気難しいとされるプリスポーンのバスに対して、各モデルの特長が必ずや強みとなるはずだ。