釣った魚をより美味しくしてくれる神経絞め。難しい印象を持つ人も多いけど、やってみると案外簡単! そんな神経絞めを丁寧にサポートしてくれるのが神経絞めミディアム。担当の平田さんによれば…「魚の身の色からして段違いに変わってきますよ!」
神経絞めミディアムを紹介してくれたのは製品開発担当・平田さん!
【Profile】
平田伸次(ひらた・しんじ)
福岡県在住。セブンスライドのテスター兼船長でもあり、ルミカ本社に勤務。メインはタイラバだが、船の釣り全般をこなす。ルミカ神経絞め製品の開発者でもある。
釣った魚を極上の状態で保つ「神経絞め」のメリット
昨今、釣った魚をより美味しくするために多くの方法が紹介されてきている。なかでも神経絞めは、魚の鮮度を釣ってすぐの状態に保ってくれる絞め方。
しかし、絞め方としては難易度が高いと思っている釣り人も多いはず…。
平田「千枚通しを刺し、それからワイヤーを通す。このときに穴を見失うというのが一番多い失敗例なんです。この手間をなくすため、神経絞めミディアムは千枚通しにあたるニードルから直接ワイヤーを通せるようになっています」
神経絞めミディアムを紹介してくれたのは、開発者でもある平田さん。神経絞めのメリットから使い方までを語ってくれた。
そもそも、なぜ神経絞めが良いのか? それをまず教えてください!
平田「神経絞めをすると、水の中で泳いでいたのと同じ状態に鮮度を保つことができるんですよ」
生きていた状態と一緒なんですか!?
平田「普通に絞めるだけですと、どうしても死後硬直が始まるんです。これが起こると身が硬くなって、さらにクーラーの氷へ直接触れたりすると身割れを起こします。でも、神経自体をシャットアウトすると、死後硬直しないんです。神経絞めを1回やってから調理すると、必需品って思うほど。その鮮度の違いに驚くはずですよ」
神経絞め&エア抜きができるコンパクトな1本
平田「ニードルを魚の頭から刺して、そのニードルにワイヤーを通していくだけで神経絞めが簡単にできます。しかし、マダイ等は骨も硬くてニードルが刺しにくい場合も。そこでハンドルは力が入りやすいT字型。グリグリと回し刺しできますし、エア抜きもできるのが特長です」
エア抜きとは?
平田「深場から釣り上げた魚をイケスに入れておくと、浮き袋が膨らんで死んでしまうパターンもあります。そこで、このニードルを浮き袋へスッと刺します。これで姿勢も安定してくれます。あと、ワイヤーと一体型なのでコンパクトに収納できるので持ち運びにも便利になっています」
【スペック】
●ワイヤー:直径1.2mm×600mm
●ニードルパイプ長:約160mm
●対象魚:中型青物(イナダ、ハマチ)、イサキ、大型根魚(ハタ類)、中型マダイ、シーバスなど
●価格:1,540円(税込み)
思っている以上に簡単! やってみよう!神経絞め
やる前までは、難しそう、面倒そう…というイメージがある神経絞め。
でも、一回やってみると思った以上に簡単にできてしまうので、まずはトライしてみるべし!
【1】ハンドルの後ろからワイヤーを通す
まずはハンドルの後ろの穴からワイヤーを通しておく。そうしておくことでワイヤーを穴にスムーズに通すことができる。
【2】マダイなら頭のこの部分へ穴を開ける
【3】T字グリップをしっかり握り込んで刺す
【4】頭へニードルを刺し込んでいく
【5】グリップの後ろからワイヤーを通していく
クーラーの保存方法も一工夫して、より鮮度UP!
神経絞めをしてからクーラーに入れる。ここでも魚の鮮度を保つコツがあるとのこと。
平田「クーラーの氷に直接魚を触れさせると、身が硬くなってしまう原因になります。ですので、氷と魚を分けてクーラーの中に入れておきます。最適なのは、6~7℃の水に浮かしておくことです。ここでおすすめなのは、新鮮お魚パック。アルミとジップロックの袋になるんですが、ここに魚を入れて氷水に浮かせておけばOKです」