バスプロ激推し! スモールマウスバス必携ルアー20選【初心者歓迎岸釣り対応!】



初夏を迎えるとスモールマウスバスの気運も一気に高まってくる! そこで、岸釣りも想定し入門者への配慮を徹底的に考えた「釣れる」ルアーを選定。釣果へのショートカットとなるコイツらで、スモールと親しんでみてはいかがかな。

教えてくれるのは『アニキ』ことセンドウアキラさん!

【Profile】

センドウアキラ

先鋭のテクノロジーとコンセプトを、オリジナリティ溢れるコスメに落とし込んだ
ロッドブランド『セディション』を主宰。岸釣りビッグバスのイメージがあるが、バスボートをこよなく愛するエキスパートだ。毎シーズンの桧原湖ガイドでは、随一の釣果を誇る。


想定するフィールドとタイミングは『ゴールデンウィーク〜5月』の『桧原湖』

スモールマウスのメッカ・桧原湖のGW頃の状況と考えるべき展開を教えて下さい!

センドウ「越冬場所からシャローに上がってきて、スポーニングの準備段階に入ってくるのがゴールデンウィーク。個体の多くはプリスポーンの状態。シャローで見えバスが出始めるし、そいつらはかなりのビッグサイズ。それらに翻弄されすぎずに、群れを追い求めて釣りを展開したほうがいいね」

ルアーとしてはどんなものがいいのですか?

センドウ「エサをばりばり食う時期なので、サカナ系のベイトがメイン。バイブレーションやクランクを中層で巻いたり、ベイトフィッシュライクなワームで攻めていくのがいい。それが効かないときは、i字系をポカーンと浮かせたりと、メリハリが利いた釣りがキモとなる。フィネスがいいかと思えばハードジャークが連発したり……。両極端な釣りをどんどん試していくのがベスト。スモールはかたまっていることもあるが、基本あちこちに移動していくので、激しい思い込みをせず、いろんな場所を探っていきたい時期でもある。虫が一時的に出るときは、強烈に虫パターンが効くので、自然の環境を観察することも大切。春といっても、桧原湖は寒い! ビッグサイズも出るけど、まったく釣れないこともゼロじゃない。かと思えばスーパーまとめ釣りもある。基本、アグレッシブで太いバスがいるので、楽しい時期のひとつですよ!」

マイティーストレート3.8in(ディスタイル)


ムダな装飾がないからこそ、意のままに操れる秀作


何の変哲もないストレートワームだからこそ、ムダなアクションがなく思った通りのコースやリズムをこなせるのが重要。ロッドワークが大事なネコリグやジグヘッドワッキーのシェイクには、ベストな作りになっている。特にシェイク慣れしていないゲストには、寸胴のコイツがオススメ。サカナのサイズがデカいときは、もうワンサイズ大きなスワンプクローラーなどをセレクトします。ネコリグは、シンカーは0.9gと1.8gが基本で、MⅡフック#6(エンジン)をセット。

レッグワーム2.5in・2.9in(ゲーリーインターナショナル)

定番レッグワームは、定番ダウンショットで


ずばりダウンショットのスーパースタンダード。2.5inには、LOフック#3(エンジン)、2.9inには同#1をセット。リーダーはケースバイケースで、20cmから100cmまで使い分けるけど、リーダーの長さで食いが変わるので、20〜50cmまでを色々変えてみよう。ワカサギなど浮いているベイトをイメージするときに使いましょう。基本はシンカーでボトムを感じながらズル引きで。シンカーは1.8gを軸に、ボトムが感知できなければ重くしよう。

4inグラブ(ゲーリーインターナショナル)


ビギナーさんに投げてもらうなら、コイツのジグヘッドリグ


どんなシチュエーションでも、どんなリグでも使えるので、とりあえずひとつルアーを買うならコレ。右も左も分からないなら、絶対ジグヘッド。投げやすくて沈めやすく、ただ巻きで使えるうえ、フッキングもしやすい。一般的なスモールゲームでも、キャロライナリグやラバージグのトレーラー、ノーシンカーでもド定番として爆発的な釣果を呼ぶワーム。

4inカットテール(ゲーリーインターナショナル)


保険としても持っておくべきルアーのひとつ


ネコリグやキャロ、ダウンショットと万能に使えるが、一番のオススメはライトテキサス。ウィードはやっぱり周囲や中にバスがついていて、その中をトラブルなく通過させていけるライトテキサスがベスト。そして、そこで理屈抜きで釣れるワームが、カットテール。潜りすぎないよう、極力軽く、ウィードから浮き上がらない重さのシンカー選びが重要。まずはスピニングで、3.5gから試してみて。

3inファットヤマセンコー(ゲーリーインターナショナル)

重くて小さくて釣れる、ヤマセンコーの万能番手

見えたバスを食わせたい! という状況に投げ入れるべし。ちゃんと飛距離が出てコントロールも定まるし、ひと口サイズで食わせられる。オフセットフックなら根がかりもしづらく、カバーでもギリギリを狙っていける。もちろんノーシンカー。フリーフォールだけで、ちゃんと食ってくる。ボトムをゆっくりズル引きでも釣れる。推奨フックは、スーペリオCOフック#1/0(エンジン)。

2inピンテールワーム(ゲーリーインターナショナル)

食わせのフィネスなワームといえばゲーリーピンテール!


どうしても食わない、とても小さいベイトを偏食している状況で食わせの釣りを展開するときにはコレ。ダウンショットが定番で、扱いにくいかもしれないが40〜50cm以上のロングリーダーで使うことが多い。ボトムズル引きで食わないなら、浮いているベイトをイメージして、ロングリーダーで対応していく。スーペリオMIフック#4(エンジン)に、シンカーは1.8gを中心に考え、投げづらかったら3gまで重くしてもいい。

ブルフラット3in/デプス

2〜4.8inまで使いドコロがあるが、基本は3in

ベースとしてはキャロライナリグ。リグは、スイベルとキャロ専用シンカー、そしてオフセットフックと基礎セットだ。いったんボトムを取って、とてもゆっくりとズル引き。ルアーサイズやシンカーのウエイトが変わっても、そのスローさは変えずにやっていこう。アタリが出たら、ティップが曲がって重みを感じるまで待って、ムダなアワセをしないことが重要。フックはスーペリオCOフック#1/0(エンジン)で、ベイトで遠投するならシンカーは深さに応じて5〜10g、スピニングなら2.7gからトライしよう。7フィートのロッドを想定すると、リーダーは40〜50cmで。

青木虫(バークレイ)

個人的に実績の高い、虫パターン用ルアー

スモール狙いで、虫パターンは外せない釣り。とにかく実績の高いルアー。虫ルアーには、浮くタイプと沈むものがあって、青木虫は浮くタイプ。水面に浮いているモノを意識しているときは絶対的に浮く虫ルアーで。岸際に投げて、なるべく移動しないよう、でも波紋が出続けるようにひたすらシェイク。季節は問わず、昆虫が水面で落ちたりするような状況なら投げてみよう。マス針ちょん掛けで使ってください。

ライク3in(エンジン)

本物の小魚に近いリアルさと、シンプルな作りが◎

小さなベイトフィッシュを捕食しているバスに、よりリアルなアプローチで食わせる奥の手的なワーム。表層でベイトを追っているときは表層でノーシンカーで使ったり、中層やボトムにいるならダウンショットやライトキャロライナリグで攻めます。ノーシンカーやダウンショット、キャロはマス針でリグります。小魚の動きに合わせて、トゥイッチやシェイク、ただ巻きなど使い分けます。



フォールクロー(エンジン)

単純にすげえ釣れるクローワーム

フットボールジグのトレーラーとしても活躍しますが、テキサスやフリーリグ、キャロと色々使える万能クロー。フットボールジグでは、フォールで食うのもいるけど、ボトムを丁寧にズル引きする。テキサスやフリーリグは、立ち木やストラクチャーにタイトに垂直なフォールを意識してやってみよう。テキサスはカバーの濃さや水深によって、3〜10gを使い分ける。フリーリグのシンカーは7g軸でいいと思います。

ナカタジグ(ジャッカル)

フットボールジグゲームの世界へようこそ

いろいろな使い方があるけど、まず遠投してズル引きから始めよう。石とかカバーでは根がかりやすいので、何もないフラットやサンドバーなどで使っていこう。着底すると形状的にトレーラーが立つので、慣れてきたらそのイメージを持って、リフト&フォールも混ぜてみる。トレーラーは4inWテールグラブ(ゲーリーインターナショナル)など。ボトムをしっかり感知できる14gから始めて、徐々に軽くしていこう。

ハードコアミノーフラット70SP(デュエル)

フラット面でしっかりフラッシングする名作ミノー

ミノーは、スモールの大好物。とにかく飛距離を出すことが重要で、トゥイッチやジャークでしっかり明滅を出したい。それにはスピニングタックルがやりやすい。コイツはボディ形状がフラットで、ただ巻きでもフラッシングがはっきり出る。高速巻きでもルアーがひっくり返りづらく、目の良いスモールも見切らせることなく攻めきれる。速めのリトリーブから覚えて、トゥイッチなど操作系も。

ドッグX(メガバス)

広く探っていくためのトップウォーター

水面を意識しているバスを広く探るには、ペンシルベイト。ストレートな軌道が効くならバズベイトだけど、逃げ惑うような軌道が効くならペンシルは持っておいたほうがいいルアー。きれいなドッグウォークが効くこともあるけど、ガチャガチャな暴れるような首振りが良かったりもする。その2通りの動かし方を試して、どっちが効くかで反応をみていく。できるならノリのいいハードベイト用ロッドがオススメです。大きめのペンシルでも意外と食ってくるので、手持ちのルアーも使ってみて。

スティーズスピナーベイト(DAIWA)

根がからず投げて巻いて釣れるのはスモールも同じ

スピナーベイトはスモールマウスバスにとても効くルアーのひとつ。もちろん、投げて巻いていくファストムービングルアーとして使う。ウィードや立ち木などカバー周りをタイトに攻めるのはラージと同じ。軽量〜中量級タックルで扱えるコンパクトシェイプのスピナーベイトがいいが、大型スピナーベイトも出番はある。オープンウォーターでもルアーに引っ張られてくるサカナも少なくないので、どこでも難しく考えずに投げてみるのが吉。

アベンタクローラーRS(イマカツ)

ピンスポットを攻めるようなデッドスローで

ビッグサイズのサカナをおびき出して食わせることにおいて、 ビッグノイジープラグというのは皆が想像している以上に強い。その中でも実績の高いルアーのひとつが、アベンタのRS。ゆっくりネチネチと動かすのが基本形。オープンウォーターでも食い上げてくるが、ピンスポットをフィネスリグで狙うように、デッドスローで使ってみるべし。16ポンドくらいの太めのラインで、ゆったりとしたキャストでアプローチしよう。

DT6(ラパラジャパン)

春先はとにかくDT6で決まり!

これに限らずクランクベイトは、スモールをイージーに釣っていけるルアー。任意のレンジを簡単に巻いてこれる。なかでも春先、爆発することが多いのがDT6。ラインの太さで違ってくるけど、コイツは1.5〜2mくらいを潜るタイプ。でも同じレンジのクランクでも、春先はコレばっかりになる。スポーンが始まると、DT6の季節は終わり。巻きモノ用のロッドがあると、確実にいい。レギュラーから速めのリトリーブで、ボトムに当てなくてもいい。


スティーズシャッド60SP(DAIWA)

スモールシャッドは多彩なアクションをこなす優等生を

小型シャッドも定番ですね。ミノー、ジャークベイトのレンジを下げたいときに使うのがイメージ。ただ巻きシャッドもアリだけどね。どのアクションがいいのかはサカナの状態によるので、そこを突き詰めるとシャッドが上手くなる。クランクやバイブレーションだと単調になってしまう。巻いてみて、アタリがなければスローに扱ってみたり、トゥイッチを試したり。とりあえずは遠投して、ルアーがトラブルなく動くようアクションさせてみよう。

デラバズ スペックR(ジャッカル)

コンパクトシルエットと小さめフックの小型バズ

バズベイトは投げて、巻くだけ。スピードは、速めでいい。それだけ(笑)。こんなので釣れるのと思うかもしれないが、エキサイティングだし、デカいサカナが良く釣れる。そんなに連発というのは少ないが、流しながら延々と投げての一発を狙う。流しながらでも、ルアーの軌道がまっすぐになることが絶対条件。あとは、バイトが出てもビックリアワセをしないこと!

デビルスイマー(シグナル)

中型スイムベイトが使い勝手良し

スイムベイトはスモールのイメージがないかもしれないけど、春からの季節はグッドサイズが良く釣れるルアー。使い方はちょっと沈めてからのただ巻きで、難しく考えず釣っていく。デビルスイマーは、フッキングのいいトレブルフックがリギングされているタイプで、このサイズならタックルを限定しないのがいい。カバーがあるなら、オフセットフックを使う大型シャッドテールワームかな。

アスリート70LTオクノテ(ジャクソン)

シチュエーションは問わず爆発アリなi字系は必携

I字系プラグというと、ハマるときには爆発するルアー。ゴールデンウィークとかまだ寒い時期に、なかなか釣れないな……というときに、水面放置していると5〜10尾釣れるとかザラ。リトリーブするなら、極力ゆっくり、むしろ動いているのかコレ!?という感じでいい。そのゆっくりさをどこまでできるかが勝負。表層でバイトが見えても、早アワセは厳禁。

バス釣り初心者超歓迎中! 学べるバス釣り雑誌『ルアーマガジン6月号』でもっとハマれ!