深海1000mの魚たちを津本式血抜きして食べてみた!【チームミッドナイト×ルアマガラボ共同プロジェクト リュウグウノツカイチャンネル】



深海魚って食べたことあります? 正直、あまり食卓に並ばないですよね。料亭やちょっと変わり種を提供する寿司屋とかならいざしらず……。今回は、深海魚開拓美女チーム「ミッドナイト」と好奇心旺盛釣りの万物をしゃぶりつくそうと画策する「ルアマガラボラトリー」のメンバーが深海魚釣りに挑んで、その釣果! つまり深海魚たちを、文字通りしゃぶり尽くしてきました! その感想や如何に〜。動画と併せてお楽しみください。

「トウジン」「ムネダラ」「イバラヒゲ」。ベニアコウを取り巻く深海魚三銃士を食してみた! で、話題の津本式は活きるのか?

合同チームが目指す魚は、あくまで「リュウグウノツカイ」なのでありますが、深海1000m以深に潜む深海魚たちを釣りまくろう、制覇しようという裏目的、そしてごっそり深海系のJGFA記録(日本国内規定レギュレーションの最大魚認定記録)を塗り替えていこうぜ! というのが真・裏目標でございます。

この記事の釣行時も、どっちかというと本命は「ベニアコウ」。これ、結果からいっちゃうと、何度目かのチャレンジで目標達成になるのですがそちらのお話は、いずれガッツリやらせていただきます。で、その本命魚「ベニアコウ」を狙っていると釣れてくるのが「トウジン」「ムネダラ」「イバラヒゲ」の3種。

個人的にベニアコウ釣りを阻む「深海黒い三連星」と呼んでますが、深海魚って釣っちゃうと、リリースできないんですよね(生きて帰っていかない)。チーム我々の理念は逃がせないならなるべく喰う。なので、持ち帰って、がっつり食してみたわけです。

で、記者が津本式血抜き公認技師(知識だけは隠れ★★★)なので、ガッツリ、釣れた港で津本式血抜きを施して、いきつけの料理屋さんで調理していただこうという流れになりました。結構、数が釣れるので「津本式してる魚」と「津本式処理はしていない魚」で食べ比べるってのもやってみようという流れになったのであります。



「割烹酒場 いろり」これをきっかけに津本式導入!?

津本式の魚を持ち込んで、調理を依頼したのはチームミッドナイトのBOSSが懇意にしている居酒屋さん「割烹酒場 いろり」。あまり仕入れでも見かけない深海1000m界隈の魚に板前の乳井さんもビビりつつも食材として興味津々。津本式についても、している魚としていない魚を持ち込んでいたので、その違いに注目して、この企画以降「津本式導入」に踏み切ったりと、かなり勉強熱心かつ向上心ありまくりの注目のお店なのであります。

東京の「蒲田」に津本式導入している居酒屋さんが誕生!? 大将の「乳井」さん。

ということで実食! 深海魚のお味はどうよ!?

イバラヒゲ

この子は、トウジンさんとフォルムが似ているよく釣れる深海魚。で、食べると悪くない。品のいい白身魚で、クセがない。クセが無いので、美味しい「醤油」をいただくための刺し身として活用するといいかも。津本式をすると、ほんのりあった魚臭さが飛ぶので、よりアッサリしています。

そう、もう語彙なくて申し訳ないのですが「美味しくいただける白身魚」なのです。

刺し身で食べるより、なんか調理したほうが食材としては面白いかなぁと思います。焼きもいいですし、天ぷらとかにして塩とワサビで喰うとか……。刺し身も、新鮮なうちに食べちゃうと味がないので、3から5日はしっかりと脱水(塩アテ)して、魚の旨味と風味を引き出してからが勝負かと思います。お寿司なんかとは合うでしょうね!

ムネダラ

実は、よく釣れてくる深海魚シリーズのなかでも、あまりお持ち帰りされない不遇の魚。ただ、今回は処分してきたキモなんですが、津本式すると真っ白になって美味しそうでしたし、実際、情報を集めてみると「キモは美味しい」なんて記録がでてくるので、身をいただくというよりはキモを食べるのがいいのかもと思ったり。

身はブヨブヨで張りがなく、刺し身で食べると……。えぇっと、不味いです。水ダコ? の歯ごたえないバージョン。こういうものだと思って食べればいける??? クセは無いので身の味そのものは、可もなく不可もなくなんですが、歯ごたえって食味に影響するんだなぁとしみじみ。上の刺し身の集合写真をご覧いただいても見て取れると思うのですが水っぽいのです。

動画では脱水しっかりしてワンチャンあるんじゃね? 的な発言してるんですが、正直厳しいかも。これは利用するの大変だなぁと思ったら、いろりさんが、思い切った調理をしてきました。それが下の写真。かぶら蒸し! これだと、とぅるっとぅるなムネダラが豆腐化! 魚豆腐! これは新しいかもしれません。珍味としてイケます。

トウジン

魚としてのポテンシャルは高いです。イバラヒゲは白身魚としては上等なんですが、風味に乏しく、トウジンはしっかりと個性があります。

当日食べたのは血抜きをしていなかったので、少し魚臭さはあったのですが、後日、血抜き済のトウジンを食べて、個性の部分が血液由来でなかったことを確認しました。身質が3種類のなかでは一番よくて、そういった部分も評価に繋がってるのだと思います。

結論としては、深海魚は見た目はグロテスクですが、基本的に美味しい! ムネダラはちょいと工夫が必要かなぁと思いますが、トウジン、イバラヒゲは深海でよく釣れる組の中でも、持って帰って楽しめるお魚だと思いました。さぁ、本命のベニアコウ……。引き続き「リュウグウノツカイ」チャンネルを御覧くださいませ。

いつかはリュウグウノツカイも食べてみたいですね!

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