DAIWAエギングロッドの極限モデル『エメラルダス ストイストRT(レーシングチューン)』とは…山田ヒロヒトかく語りき



2021年DAIWA新製品の中でも、ソルトルアー部門において特に注目されたモデルがある。エギングブランド「エメラルダス」のフラッグシップロッド「エメラルダス ストイスト」をさらに超えた究極のレーシングモデル『エメラルダス ストイストレーシングチューン』だ。発売前より予約殺到で現在も品切れ状態が続く人気っぷり。究極の名にふさわしいその実力とは…。監修したエギング界の帝王・ヤマラッピこと山田ヒロヒトさんにその真実を語って頂いた。

エメラルダス ストイストRT(レーシングチューン)

ヤマラッピ曰く「感度もエグすぎ!」

山田ヒロヒト氏に「いくら何でもこれは軽すぎる!」と言わしめた、フラッグシップ『ストイスト』のレーシングチューンモデル。エギングロッドとしては初となるSVFコンパイルXナノプラスを搭載し、超高弾性ながらしなやかな反発力でエギを簡単に遠くへとキャストできる。

【スペック】

品名標準全長継数(本)自重(g)エギサイズ(号)適合PEライン(号)メーカー希望本体価格(円)
88ML8ft8in2841.8~3.50.4~1.084,000
84M8ft4in2842.5~4.00.4~1.084,000
76MMH7ft6in2823.0~4.50.5~1.283,000

インターラインモデルも抜かりはない!

強気な展開には外せないインターライン

取り回しの良さを追求した、インターライン仕様のショートレングスモデル。ロングロッドではキャストしにくく、ライントラブルが起きそうな状況でも、インターラインならガイド絡みもなくスムーズにキャストが決まる。ハリが強めなので、ストロングな攻めに使いたい。

【スペック】

●全長:8ft1in
●自重:86g
●次数:2
●適合エギ:2.5~4.0号
●適合PEライン:0.4~1.0号
●メーカー希望本体価格:77,000円

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監修したのは圧倒的な人気を誇るエギング界のカリスマ「ヤマラッピ」

【Profile】

山田ヒロヒト(やまだ・ひろひと)

サラリーマンとして働く傍ら、サンデーアングラーとして活躍。そのスタイルに、同じ立場で釣りを楽しむ多くのアングラーから共感を得る。現在は、専業プロとして、製品プロデュースなど活躍の幅を広げている。



ストイストをさらに突き詰め、極限まで軽量化。RTを楽しめる人が、確実にいる。

計量化と感度を極限まで追い求めた

まずはっきりとしておきたいのは、ストイストとストイストRTの立ち位置の違いだ。

山田「RTが出ることで、『ストイストはなくなるんですか?』って聞かれるんですけどね、決してそんなことはありません。ストイストがあってのRTなんで。ストイストはSMTを採用していたりと繊細さと扱いやすさが絶妙なバランスで成立しているシリーズ。一方でRTは、全機種カーボンチューブラーでSMTを搭載しているモデルがないです。ガイドに関してもAGSの小口径に追い込んでて、ブランクスも極限まで細身に仕上げてます。単に、持ったときの軽さだけではなくて、操作したときの空気抵抗の低減も考え抜いてセッティングしている」

注目ポイント1:ガイド

すべてAGSガイドを採用。ワンサイズ落としたものを搭載することで、全体の重量軽減にも貢献。ショートフット化も実現しており、ブランクスの追従性も高めている。

注目ポイント2:ブランクス

ブランクスにはSVFコンパイルXナノプラスを採用。自重の軽量化を実現しつつ、細身で高い反発力をもつブランクスに仕上がっている。

スタッフも、実際に使わせてもらったのだが、手にした瞬間の軽さと全体のシャープさは、これまでのエギングロッドの概念を覆すレベルの仕上がりだと感じた。

山田「84Mと88MLの自重が84g、インターラインでも86gですからね。僕もね、プロト上がってきたときに持った瞬間に『えっ、これ大丈夫なん!?』って、正直言いました。でも、実際3.5号のエギフルキャストしたら、メチャメチャ飛ぶんですよね。不安感とか全然ない。テストでも散々負荷かけましたけど、すごい強度ありますから。レーシングスペックレベルでとことん追い込んで作ってます

反発力を生かして飛距離を稼ぐ

3.5号のエギはもちろん、エメラルダスステイのような重量のあるエギでも、しっかりキャスト可能。

山田「見ててもわかると思うんですけど、エギ、すごく飛んでるでしょ? 曲がるけど復元力もあるんで、反発力で飛距離を稼げるんです」

なるほど。ストイストAGSとストイストRTは、そもそものコンセプトが全く違うということですね。

山田「かみ砕いて言うなら、ストイストAGSはしなやかさも残して、使っていて楽しめるハイエンドロッドで、ストイストRTはしなやかさの部分やファンな要素よりも、軽量化と感度向上を徹底的に追い求めたモデルということです。だから、僕はこれからもどっちも使います。状況に応じて」

今回、ブランクスにSVFコンパイルXナノプラスが使用されていますね。

山田「そうですね、この素材によりブランクス自体の軽量化も実現しています。一方で、ショートフット化されたAGSを搭載することで、ブランクスのラインに対する追従性が高まり、ハリが出過ぎない柔軟性も確保されているという印象です」

現時点で最も高い技術と先進の素材を用い、山田さんが納得のいくまで鍛え上げて完成の域に達したストイストレーシングチューン。次世代のエギングタックルを体感できる、究極のモデルと言えるだろう。

ストイストRTをもっと知りたければ下記動画もチェックすべし!

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