シマノ最新「バス用ベイトリール」3台のインプレッション総括!“三者三様の高性能リール”にライターも感嘆…!!



ルアーマガジンの名物企画『3Gインプレッション』。バス歴40年、ライター歴22年にベテランライター・テッペイが、同一メーカー、同一用途のタックルを3つの価格帯から選んでその差をつまびらかにするのがこの企画の主旨。今回は2021年度シマノ最新バス用ベイトリール3機種のインプレッション総括を語って頂こう。

【Profile】

3Gテスター・テッペイ

3Gインプレッションの初回からテスターを勤めるベテランライター。契約メーカーゼロという逆境を逆手にとって、メーカー忖度なしのインプレ記事を寄稿。所有するタックルもミドルグレード中心で、読者目線に近い。

同一用途ではないけど「三者三様の能力」を確認

今回の3Gインプレは、多摩川の水源でもある奥多摩湖で決行した。急峻な崖に囲まれる、足場の少ないリザーバーだ。

シマノから送られてきた3台のリールを見ると、とても同一用途の3台には見えない顔ぶれ。なおかつ右ハンドルと左ハンドルが混在していた。まだ、SLX BFSはベイトフィネス用だから左巻きでもいい。でも、アンタレスDCはできれば右巻きが良かったなあ。普段右巻きしか使わない俺は、正直そう思っちゃったね。

上流域の留浦浮橋付近でインプレ開始。まずはSLX BFSから使い始めたけれど、最初に投げたクランクで、巻いた糸が全部出ちゃったのには驚いた。ベイトフィネス性能も非常に高くて、自分的にかなりの高評価。

【SLX BFSのインプレ記事詳細はこちら↓↓】

2台目はカルカッタコンクエスト100HG。このリールは、その巻きの軽さに戸惑いを覚えるほどだった。シャッドテールワームのジグヘッドリグなんか、泳がせてもリールを巻く手には何も伝わってこない。これは逆にアタリがあったらすぐにわかるな…と思いつつ、残念ながら魚からのコンタクトは一度もなかった。

【21カルカッタコンクエストのインプレ記事詳細はこちら↓↓】

3台目のアンタレスDCは、ずば抜けた遠投能力と、安定したリトリーブ感に感服。あまりに巻きやすいので、慣れない左巻きにもかかわらず、いつしか左ハンドルであることを忘れてしまったほどだ。もし、右ハンドルが送られてきていたら、ここまで巻きやすさを痛感しなかったかもしれない。

【アンタレスDCのインプレ記事詳細はこちら↓↓】



インプレ総括! テッペイの独断採点簿!!

SLX BFS XG

衝撃的コストパフォーマンスで全釣り人にベイトフィネスを!

ハイエンドモデルのような圧倒的な軽さと、感動的な駆動の円滑さはないけれど、実戦で必要とされるベイトフィネス機能は、ほとんど遜色ないと感じた。それが実勢価格17,000円前後で買えるなんて、時代は変わったな。レギュラーウエイトのルアーも投げるのなら、ラインは6lbにしたほうがいい。8lbでフルキャストすると、マジで全部出ちゃうから。

カルカッタコンクエスト100HG

ルアーが付いているか不安になる「巻き抵抗ゼロ」に一番近いリール

とにかく巻き心地が軽いので、やっぱり巻き物用に使いたいね。クランク、スピナーベイトはもちろん、チャターベイト系やスイムジグ、ジグヘッドリグにも適している。特にジャックハンマーを巻いたときは、ハンドルには負荷がなく、パーミングする手には心地よい振動がブルブルと伝わってきて、快感だった。とにかく、この軽やかさには誰もがびっくりするはずだ。

アンタレスDC XG

圧倒的な性能がメンタルを支えるビッグバスハンターの精神的支柱

確かにルアーが信じられないほど遠くまで飛ぶ。確かにパワフルかつ円滑に巻き取れる。確かにバックラッシュしない。でも、ただそれだけのリールではない。ビッグベイトを立ち木スレスレに通しても、入り組んだ漁礁にヘビーなリグをねじ込んでも「なんとかなるだろう」という安心感を持たせてくれる。言ってみれば精神的支柱となるリールだ。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!