【春から梅雨のエギング】アオリイカはフォール中のヒットに注意! &ファイト時に気をつけること



新年が明けて春が近付いてくると、徐々にザワついてくるのが『春エギング』。何でも春は、デカいアオリイカが釣れるらしい。でも…アタリってどうやって分かるの? いざ掛けたらどうすればいいの? そんなギモンを解消しつつ、特にサイズが大きくなる春~梅雨イカにおけるアタリの出方やファイトシーンの心構えなどをザックリとレクチャーします!

エギが沈んでいる時にアタリは集中する

エギのアクションに注目したアオリイカは、活性が高ければ動き続けるエギを追ってくる。ただ、なかなかエギを抱いてくれない…何故か? 実はアオリイカは『ゆっくりと沈むモノ』に対して抱きつく、捕食を仕掛ける習性があり、動き続けるだけでは追尾しても手を出しにくい。

だからエギを何度かシャクったり、ダートさせたりした後は一旦動かすのを止め、エギをゆっくりと沈める必要がある。この沈んでいる最中にアオリイカがエギに触れるとPEラインが微妙に動いたり、エギが沈まなくなったりするので、その時こそアワセのタイミングとなる。

アオリイカはゆっくり沈むモノに手を出す

エギをアクションさせている時は、アオリイカからの注目を集めている段階。そして何度かアクションを繰り返したら、一旦止めてゆっくりと沈めてアオリイカからのアタリを待つ段階。

この2段階の行程を何度も繰り返すことで、アオリイカからのアタックを待つのだ。

アタリはPEラインに出る微妙な動きならアワセる!!

エギの動きを止めてゆっくり沈めている時に、PEラインが横方向に動いたり、急にPEラインがたるんだりしたら、それこそがアワセのタイミング! 少しでも怪しいと思ったら、とりあえずアワセよう。

張っているはずのラインが急にたるんだり、横方向に走ったりすればイカがエギを抱いた証。

デカイカのダッシュ力はハンパない! いなすためのドラグ調整

アワセが決まり、アオリイカのゲソにカンナ(エギのフック部分)がガッチリと喰い込んだ。さあ、デカイカとの壮大なるファイトが始まった!! …といきたいトコロだが、実はアオリイカのファイトは意外と単調で、真っ直ぐ後退するだけ。だからフッキングの後はアオリイカとの『綱引き状態』。ラインを巻いては出され、また巻いては出されを繰り返しながら寄せてくるのだ。

ただ、春のデカイカは後退する時の「ダッシュ力」も非常に強く、ドラグのセッティングが適切でなければあっという間に切られる、もしくは延々とラインを出されていつまでたっても寄せられなくなる。

だから最初はエギにアクションを加えた時に、ドラグが『…ジッ』とわずかに鳴って、PEラインが少し出るくらいの締め具合が最適。

ドラグはゆるめのセッティングが無難

エギングに関してはドラグセッティングが非常に重要。春のデカイカを相手にするなら、最初はゆるめにしてエギを動かす度にPEラインが少しずつ出ていくくらいがちょうど良い。

ドラグはファイト中にもこまめに調整、イカの引きに応じて緩めたり、ここぞというときには少し締め込んで寄せてくる。

取り込みが成功すれば任務完了! 陸に揚げるには、エギング専用のギャフがオススメだ。

巨大なカンナのような複数のフックでアオリイカを引っ掛けるという捕獲方法で、アオリイカの視界から外れた後ろから掛けるのがコツ。もちろん、一般的なランディングネットですくうのもアリだ。



春イカは2kgはもちろん、3kgも夢じゃない!!

アオリイカの2~3kgクラスは、実物を見ると「バケモノ!?」と恐怖を感じてしまう(?)ほどの、とてつもない大きさ。それが岸から釣れる貴重な時期は春だけなので、今春から始めてみてはいかが? 梅雨時期までなら可能性があるぞ!!

今年の春こそ、夢のデカイカハンティングにチャレンジすべし!!

『ルアーマガジン・ソルト』2023年5月号 発売情報

『ルアーマガジン・ソルト 2023年5月号』

今号の特集企画は盛りだくさん!「春イカ」「アジング」「ロックフィッシュ&ロックショア」「シーバス」の4つのテーマを徹底詳細!

このほか、小沼正弥さんの代名詞でもあるレバーブレーキ理論をまとめた企画や、村田基さんが登場する「インショア」企画、さらに春は旅の季節ということで特別企画「極上の釣り旅」も紹介してきます。

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  • 発売日:2023年3月21日
  • 定価:1,500円(税込)