実釣取材で訪れた佐渡島のフィールドとしてのポンテンシャルがあまりにも高く、いつか絶対に釣りに行きたいフィールド、現時点でトップにランクインしました。その理由を紹介してみたいと思います。
島が広くキャパが大きい。また、独特な形状で風をかわしやすい!
日本海では最大の離島。海岸線長は253km
佐渡島は、日本海に浮かぶ日本の島としては最大(面積)。海岸線の総延長は253kmもあるので、何もせずに車でぐるっと1周するだけでも半日はゆうにかかります。
つまりそれだけ、フィールドのキャパシティが大きいということですね。
強風や波をかわしやすい形状
佐渡島は、マップを見てもらってもお分かりの通り、独特な形状をしています。さらに南側、そして北側にそれぞれ山を有していることから、強風時でも風裏を探しやすく、波もかわしやすいという特徴があります。
これは、釣りをする上で重要な要素ですよね。
磯、サーフ、ゴロタ浜、岬など、バリエーション豊富な海岸線
佐渡島の海岸線は、様々な要素が点在していて、攻め甲斐のある形状となっています。内湾側にはサーフやゴロタ浜があり、比較的穏やかな海が広がります。
北西面や南西面は、急深の磯などが広がり、ヒラマサなど大型回遊魚を狙える場所も多数存在しています。正直、1度の釣行ではとてもではないですが攻めきれないほど、広大なフィールドです。
つまり、それだけプレッシャーも低いということですね。
ちなみに、地元の方に人気なのは、アクセスが容易な両津港周辺で、遠くまで行かなくても十分楽しめるということでもあるんだと思います。
なお、漁港も数多く点在していますが、立ち入り禁止の場所も多いです。大抵、港に「立ち入り禁止」の看板が立っているので要注意です。
ソルトルアーフィッシングで人気のターゲットが勢ぞろい!?
では、佐渡島で狙えるターゲットについて、代表例をチェックしていきたいと思います。こちらが把握しているものだけなので、実際にはまだまだ実績に高いターゲットがあるかもしません。
ターゲット1:アジ
例年、春頃には30cmオーバーの大型のアジが狙える、アジング好きにとって垂涎のギガアジフィールド。春以外のシーズンでも、アジの個体数は多いので、数釣りを楽しみつつ、サイズアップを狙っていくという展開も可能でしょう。
ターゲット2:ヒラメ
これは、実釣取材時に偶然遭遇した地元の方の釣果なんですが、短時間で、お2人でそれぞれ大型のヒラメをキャッチされていて、思わず声をかけてしまいました。
ちなみに、ルアーではなくエサ釣りとのことでしたが、それでもこのサイズのヒラメが港(両津港)から短時間で釣れてしまうフィールドなんて、そうそう出会えるもんじゃないですよね。
このヒラメを釣った方によると、ルアーで狙うこともあるそうで、両津港の北にあるサーフで今年つった今期最大ヒラメは、ミノーだったとのことです。凄すぎる……。
ターゲット3:アオリイカ
アオリイカももちろん釣れます。ただ、秋イカがメインのようです。
春の親イカシーズンも釣れないことはないようですが、西日本に比べると効率もサイズも良くないようです。以前、重見さんと佐渡島エギング実釣に行ったのも、秋イカシーズンでした。
ターゲット4:ヒラマサ(青物)
佐渡島の磯で、数々の大型ヒラマサをキャッチしてきた、ブルーブルーのテスターの池田延夫さんにお話しをうかがえたのですが、北西面の磯には青物狙いに適したポイントが点在しているそうで、実釣の模様は、Youtubeでもチェックできるので、興味のある方はご覧ください(あと、APIAさんのYoutubeでも見られます)。
初心者が簡単にできる釣りではないですが、大型のヒラマサと対峙できるのは夢がありますよね。
ちなみに、取材時には、なんてことのない漁港の片隅で、大型のヒラマサがアジを狙ってグルグルと泳ぎ回っていてびっくりしました。
これまで、数えきれないほどの漁港を回ってきたのですが、こんな光景を見たのは初めてです。恐るべし、佐渡島…。
ターゲット5:シーバス
良型のシーバスが釣れることは、かなり有名かもしれません。
過去に、APIAさんのバトル企画が佐渡島で行われた際にも、ランカーシーバスが飛び出す乱打戦となりました。磯マルを狙うという手段もありますし、西側の湾には河川も注いでいるので、河口を狙うののも実績が高いようです。
ターゲット6:メバル
佐渡島は、アジと並んでメバルの実績も高いフィールドです。良型も狙えます。ちなみに、アジングの実釣取材中、デイでもナイトでもメバルがヒット。赤や青など、その種類も多様です。
これだけ個体数がいれば、未確認ですが、ゴロタ浜や磯ではさらに大型のメバルをキャッチできるかもしれませんね。
ターゲット7:クロダイ
佐渡島での実釣取材中、西側の湾のとある堤防で、お仲間数人と実釣中のクロダイ師の方と遭遇し、少しお話しを伺いました。
当日は、良い型のクロダイが連発するなど、釣果に恵まれていたそうで、お話し中にもお仲間の方が良型のクロダイを掛けていました。また、両津にある汽水湖の加茂湖も、クロダイの実績のあるポイントです。
余談ですが、加茂湖はかつて淡水湖だったそうですが、両津港に、人工的な水路を設けた結果汽水湖になったそうです。
佐渡島へのアクセス方法は、現時点では高速船&カーフェリーの2つだが……。
このように魅力的なフィールド、佐渡島に行く方法は? 基本的には船の利用、一択となります。しかし、出船場所は2か所あり、船の種類も2つある。具体的にみていこう。
新潟港から高速船&カーフェリー、直江津港からは高速船が就航中!
佐渡島へのアクセス方法は、佐渡汽船が運営する定期船を利用することになります。新潟港からの高速船(ジェットフォイル)とカーフェリーはは1日5便、直江津からは1日2便運航されています。
佐渡汽船のWebサイトから予約すると、各種割引などが受けられる場合があります。新潟港から両津港までの所要時間は、高速船だと約1時間、フェリーだと2時間半です。
空港はあるが、定期便は飛んでいない。2022年に定期便が復活!?
佐渡の両津には、佐渡空港があります。しかし、現在は定期便が就航しておらず、飛行機によるアクセスはできません。2022年に、札幌・仙台・愛知・関西圏・首都圏を結ぶLCCが就航するという情報もあります。
実現すれば、さらにアクセスしやすくなりそうですね。ただ、使用機材がプロペラ機という情報もあるので、荷物に制限がありそうですが…。
佐渡島は、金山がユネスコの世界遺産登録リスト入りしており、今後の活動次第では、世界遺産入りを果たす可能性もあります。
また、LCCが就航してアクセスの選択肢が増えれば、コロナ収束後に一気に注目度が高まることも予想されます。今後の動向から目が離せません。
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