さて、うだるような猛暑が続いてはおりますが、秋の本格シーズンに向けて最新アジングロッドがスタンバイ&発売中! まずは、アジングのパイオニア・メーカーとして人気のサーティフォーのロッドを使い倒してきたので、忖度なく解説してみようと思います。10周年モデル「ADVANCEMENT510」、ルアマガコラボモデル「ADVANCEMENT65」。ビギナー向けハイコスパモデル「THIRTY FOUR+E 410M」。どれこもれも欲しくなる〜。
まずは、ビギナー向けモデル「THIRTY FOUR+E 410M」から紹介! 14,190円(税込)の衝撃!
さて、このモデル。先日の取材の際に、記者もしこたま触らせていただきました。家邊さんが使っていないスキを突いて勝手に釣りをしていました。勝利です!
まず、空振りしたときの感想は。サーティフォーというファストアクション至上主義的メーカーが作るロッドとは思えないほどレギュラーよりだなぁ! でした。
サーティフォーのロッドは10年の歳月を経て、現在は繊細なティップで軽いジグヘッド〜重いジグヘッドまでを繊細に扱い、ミッド、バットバランスでやりとりするタイプのファストテーパーロッドが最適解と位置づけている節があります。この考え方は、他メーカーにも波及していますし、現状のアジングロッドのトレンドと言っても過言ではないでしょう。
そういったカリカリのレーシーなアジングロッドをイメージしている方は面食らうかもしれません。どちらかというとこのロッドはやさしいアクションなのであります。しかし実は、ことアジングロッドにおいてはそうしたやさしいアクションに味付けするのはかなり厄介で、むしろ、最先端のアジングロッドを設計し続けたサーティフォーだから出来たのだろうなというバランスが、この410には内包されていて唸ります。
まず、長さに注目しましょう。ここは他のビギナー向けロッドと比べても、なかなか無い4ft10inというショートレングス。
家邊「以前、4ft6inという豆アジ向けロッドを作ったのですが、この長さでも十分アジングロッドとして機能するという感触を得たんですね。で、最近は女性や子供もアジングを楽しむようになってきたのですが、その身長にあったロッドというのはあまりなかったので、採用したんですよ」
記者の身長は174cmなので、自分ベースだとショートロッドでも、150cm前後の女性や、子供だとジャストサイズ。短いと感じる人は短いロッドと割り切れば楽しいわけですから大アリな気がします。
短いから投げにくいかと言うとそうでもありません。繊細なティップ群を擁するサーティフォーのロッドにしては、若干、ソリッドティップが太くないか? と一瞬思ったのですが、絶妙に投げやすいのです。ピシュっと言うようなキレのある投げ方よりも、「ヨイショ!」くらいでなんなら軽いジグヘッド(0.4〜0.6g前後)でも、射程レンジにキャストが可能です。
しかし、このモッタリ系アクションだと、潮感度やアタリ感度に難があるかと思ったのですが、全体の共振具合が絶妙! 使用した当日は、かなりいやらしい、「ツ…コン!」というシビアでとりにくいアタリが続くなか、高確率でそれを拾ってフックセットすることが可能でした。ふははは! 510に負けとらんぞ(釣り人マウンティング)!
あ、意識して掛けていくことも可能ですし、ちょっと取り逃がしてもフォローしてくれる幅の広さを感じる1本で、なるほど家邊さんが「ビギナー向き」と基本コンセプトを据えた理由も理解できました。なにより、短いロッドは無駄にルアーを動かさないので、サーティフォーが提案する「スローアジング」の釣りにも合致します。
4ft台のロッドはちょっと初心者には扱いづらくねーか? という意地悪な思いで触り始めたわけですが、なんか、論破された気分です。ついでに、ベテランのみなさんがお試しショートロッドとして購入しても、結構満足するに足る、なかなかのロッドなのであります。これ、安いし買いなんじゃないでしょうか?
2本目は家邊さんの遊び心が全面に出た10周年記念モデル「ADVANCEMENT510」66,000円(税込)
さぁ、夏からのサーティフォー新製品ラッシュ、2本目のロッドは本格派のハイエンドアジングロッドシリーズ、「ADVANCEMENT」に加わった同社10周年記念モデル!
このロッドのコンセプトは、良く曲がり超楽しい! 曲がりを楽しむアジングロッド! 20cmのアジから30cmのアジまで等しく、ギュン!と曲がり引きを楽しませてくれるロッドです。ただ曲がるってだけの安っぽいロッドでもありません。
30cmクラスの尺アジがかかっても、無理なく引き抜けるバットパワーは持っていますし、ミッド以降の「スッ…!ヌルっ!」(擬音で表現)と絶妙のテンションで抜け曲がる感じは気持ちいのであります。20cmでも30cmでもとは言いますが、ウエイトに応じて楽しくアングラーを楽しませてくれます。つまり、曲がりますがパワーに応じての引き感なので、曲がるロッドだからといって腰の折れる柔らかいロッドでは無いということなのであります。
貼り付けた動画で使用しているのはADVANCEMENT510です。↓↓
同シリーズの持つ圧倒的なアジングロッドとしての戦闘力はもちろん内包しておりますので、これはグゥの値もでないくらい良いロッドです。デザイン的にはコルクグリップを使っていたりと、いままでにない意匠に注目です。ちなみにコルクのグリップとしての感度はいいですよ。
コロナの影響もあり、7月入荷予定が、10月にずれこんでいるとのお話ですが、待つ価値はあると思いますよ!
3本目はブリすら屠るアジングロッド! ADVANCEMENT65。ルアマガとのコラボロッドは「小は大」を兼ねる洗練された筋肉の持ち主!6万3800円(税込)
さて、最後は控えめに。ルアマガとサーティフォーでコラボしてデザインしていただいたアジングロッド。ADVANCEMENT65です。その名の通り、サーティフォーのハイエンド「ADVANCEMENT」の名を冠する6ft5inのロッドです。
ブリがどうのこうの、大物に負けません! なんてセールストークをさせていただいていますが、別にブリを釣るためのロッドではなくアジを釣るロッドです。ですので、6ft5inのアジングロッドとは最高峰と言える性能を持ちながらも、不意にヒットする大物に対して、腰を据えて戦うことのできるロッドとしての性能は持たせましたよ。という、ある意味、超汎用性をもたせているスペシャリティ・アジングロッドです。
端的に申し上げると、割におろそかにされがちなライトゲームロッドとしてのファイト性能を、かなり真剣に煮詰めましたよ! ということでございます。実は大型魚のファイトより、20cm、30cmくらいのアジのファイトのほうがある部分センシティブ。ちゃんとロッドを使ってファイトする必要がありますからね。なので、ロッドのファイト性能の底上げには、大型魚ですらいなせる「靭やかさ」が必要で、そのためのパワーアップの副次的効果が「ブリだのでかいシーバスだのと戦えます」なのでした。実際、アジングをしていて大型魚かヒットする局面は非常に多いので、それもなんとかしたい!ってのが最初のオーダーでしたから。
上の動画のコメントに少しだけお答えします。PE0.4号でリーダーは対応して結べるそれなりの太さでどうぞ。家邊さんは0.3号でカンパチ獲られてます。ファイト時間は聞いた話では10分くらいですかね(カンパチ)。ショアからはルアーの大きさがありますので、たぶん狙うのは難しいかも。あくまで3gまでのジグヘッドをキャストするロッドです。ボートからならティップの絡みさえ気をつければ40〜60gくらいのウエイトを使えますので試してみてください。ほら、ティップは細いですがミッドトップがティップだと思えばあ、普通に重さが背負えるロッドだな! とわかってくださるはず。
さておき! ティップは超センシティブなソリッドティップ、「Fチューンドティップ」を搭載し、アジングロッドとしてのキャスト性能や各種感度はキュンキュンに仕上げてますので、とってもマーヴェラスに仕上がっております。
曲げて楽しむ、ADVANCEMENT510と双極となる1本として、購入時にご検討くださいませ。
再販分残り100本切っております!おはやめに〜!
ルアマガオンラインサイトの限定販売ということで、モノが実際に触れないのが弱点ではございますが、事前に連絡いただき、ロッド開発担当者が社内に常駐しているタイミングであれば、当社にご来社いただければ触っていただくことも可能ですのでご一考くださいませ。