ハイエンドに負けない「個性」を持つバスロッド! 粘りと感度に優れた『ブレイゾンS64L-ST(DAIWA)』【山下兄弟のブレイゾン・マンスリーセレクションVol.2】



DAIWAのハイコストパフォーマンスロッド、ブレイゾン。今月は前回の山下一也に続き、弟の尚輝さんにオススメの1本を紹介してもらった。そのロッドでこれまでバラシは皆無。驚きのポテンシャルを秘めたブレイゾン珠玉の1本はこれだ! 

【Profile】

山下尚輝 (やました・なおき)

1998年生まれ。兵庫県淡路島出身・在住。同じくプロアングラーの山下一也の弟で、幼少期より釣りの腕を互いに切磋琢磨してきた。2021年JBTOP50、JBマスターズ参戦中。 

掛けたらとにかくバレない、山下尚輝が絶対的信頼感を寄せる『S64L-ST 』

ブレイゾンは価格以上の品質で、大会でも信頼の武器として使える 

21年にリニューアルし、さらに戦闘能力をアップさせたブレイゾン。山下さんはどのような印象を持って使っているのだろう。 

山下「新しいブレイゾンは、価格は1万円代なのに感度に優れているし、キャストフィーリングもいい。使い勝手もよく、ビギナーから上級者まで満足して使えるロッドになっていると思います。見た目もスタイリッシュだし、僕もとても気に入っています。プライベートの釣りはもちろん、取材やトーナメントでもブレイゾンを愛用していますよ」 

そして、全32機種ある中で、山下さんが紹介するのはスピニングのこのモデル。 

山下「僕がおすすめするのは、S64L-STです。ライトアクションのソリッドティップモデルで、長さは長すぎず短すぎない6ft4in。ライトリグ全般を扱えるロッドになっていますよ。オカッパリの取材だったら、サイト用とブラインド用の2本、このロッドを用意して挑みます。それくらい信頼度が高いんですよね。一番使うのはダウンショットリグで、他にはノーシンカーやジグヘッドワッキーなども使います。先調子の竿なんでリグを操作しやすく、バイト感じたらそのままスムースにフッキング可能です」 

【スペック】

●全長:6ft4in  
●継数:1ピース(グリップジョイント)  
●自重:89g  
●適合ルアー重量:1/32~1/4oz  
●適合ライン:2.5〜6lb  
●アクション:ファスト  
●価格:18,100円(税込)

山下さんは、いろいろなグレードのロッドを使い込んでいく中で、それでもこの価格帯のブレイゾンにしか出せないパフォーマンスがあるという。 

山下とにかく操作性がいいんです。ダウンショットをスラックシェイクで操作し、見えバスをサイトで喰わせる。その一連の動作がとてもやりやすいんですよね。そして、このロッドはバットが粘り強いので、魚を掛けたらまずバレない。これまで100尾近くのバスをこのロッドで釣っていますが、バスをバラシた記憶はないです。55cmクラスでも問題なく獲れていますよ。その安心感は大きいです」 

見えバスは、シャローで喰わせることが多く、ファイト中はバスがいろんな方向に走っていくことも多い。それでもバスをコントロールし、フックアウトさせずランディングに持ち込むことができるのは、このロッドの完成度の高さを物語っている。 

山下「ちなみに、1ピースも2ピースも同様に使っていますが、その差はほぼ感じません。それくらい、2ピースでも曲がりがスムースですよ。差が全く感じないので、自分のスタイルに合うほうをチョイスすればいいと思います」 

ダウンショットの「スラックシェイク」を生み出せるLパワー・ソリッドティップ 

では、具体的にどんなルアーで、どのようにバスを釣っていくのだろう。 

山下「ソルティースラッガー2.5はダウンショットリグでよく使うワームのひとつで、ハンドポワードなのが特徴。ワームが水中で水平姿勢を保ってくれて、岩などのスタックさせて細かくシェイクすると、ピリピリと小魚のように震えてアピールしてくれます。ボトムからちょっと浮いたバスなのはとてもよく反応しますよ。

スキニーシャイナーも、塩分含有量が少なくアクションレスポンスが機敏で、ダウンショットでとてもよく釣れます。もう片方の手でラインを持ちながら、スラックシェイクで細かく刻むように操作するのがコツです。これで、浮いているようなバスはほとんど反応させることができています」 

【使用ルアー(ダウンショットリグ )】

ワーム:スキニーシャイナー2.5in、ソルティスラッガー2.5in、3.5in 
フック:STEEZ ワームフック SS FFN ファインフィネス#6 
シンカー:バザーズワームシンカーTGフック 1.8g 
※すべてDAIWA

夏の間は、涼しい場所にバスが差してきて、それをサイトフィッシングで仕留める、というのがひとつの必勝パターン。 

山下「狙うのはインレットなど水の動きのあるところ、岬などボディウォーターの当たるところなど。やはり夏は水通しのいいところにバスは集まります。酸素量が多くて水の綺麗なところはバスが見えていたりするので、サイトで狙いやすいですよ。暑い日が続いている夏場は、朝夕のマズメなど涼しい時間帯を攻めるのも重要です」 



ラインはフロロの『3.5lb』が標準 

山下「リールはルビアスエアリティのクイックドラグモデル。これはファイト中にドラグを調節が素早くでき、試合でも助けられています」

山下「ラインは3.5lb。3lbだとややパワー不足、4lbだとフィネスな釣りではやや不利なので、その中間の3.5lbを使っています。また、Lパワーなので小型プラグも非常に使いやすい。その場合はPEラインを組んで使うのがオススメ、小型のペンシルベイトなどを遠投して、ボイルフィッシュを狙ったりするのも楽しいです。遠くでもフッキングはバッチリ決まりますよ」 

【オススメタックルセッティング】

ロッド:ブレイゾンS64L-ST 
リール:ルビアスエアリティFC LT2500S-XH-QD 
ライン:フィネスブレイブZ 3.5lb 
※すべてDAIWA

山下尚輝さんのブレイゾンでの釣行模様は下記動画でチェック!